中曽根康弘の葬儀は3回。合同葬儀の税金費用は1億円。戒名ランクは歴史上の偉人と同格

中曽根 康弘(なかそね やすひろ)さんは戦後日本の発展に大きく貢献した名宰相です。

没後に行なわれた内閣と自民党の合同葬儀に多額の税金が使われて話題になりました。

今回は中曽根さんの葬儀の回数や費用、戒名など没後の動きなどを見ていきましょう。

中曽根康弘のプロフィール

本名:中曽根 康弘 (なかそね やすひろ)

出身地:群馬県高崎市

生年月日:1918年5月27日

没年月日:2019年11月29日 (101歳没)

主な役職:内閣総理大臣 (第71~73代)

中曽根康弘の葬儀が3回行われた理由

まず最初に中曽根康弘さんの葬儀回数について見ていきましょう。

中曽根さんは2019年11月29日に101歳で亡くなられ、同年12月3日に東京都内で開かれた告別式と家族葬、そして2020年10月17日に内閣と自民党による合同葬の2回が行なわれました。

紹介した2つの葬儀は大々的に報じられたのでご存知の方も多いでしょう。

では、なぜ3回という噂が流れているのかを調べると、中曽根さんが亡くなられた2019年より3年前の2016年に最初の葬儀が行われたという情報が流れていたのです。


一部メディアによると「2016年9月3日に心不全で亡くなった」と報じられ、いわゆる都市伝説や陰謀論が好きな人たちの間で大きな話題になっていました。

もちろん、2016年9月3日に中曽根さんが亡くなったという事実は確認されていませんが、残念ながら部外者なので「100%亡くなっていない」と断言することもできません。

以上のことから中曽根さんの葬儀は3回ではなく2回と言いたいところですが、実は2020年11月12日に群馬県高崎市で「県民・高崎市民合同葬」が執り行われていました。

出身地の群馬で執り行われた葬儀なので全国的に知られていないのは仕方がないところです。

少し話がゴチャゴチャしてしまいましたが、全体をまとめると中曽根さんの葬儀回数は”家族葬・内閣と党の合同葬・県民葬の3回”ほど行われていました。

合同葬儀に投じられた税金は約1億円

次は菅内閣と自民党による中曽根康弘さんの合同葬儀について見ていきます。

菅内閣と自民党は中曽根さんを追悼する合同葬の開催を決め、2020年10月17日に東京都港区の「グランドプリンスホテル 新高輪・国際館パミール」で執り行われました。

開催に関して大きな議論を呼んだのは政府が9,643万円の予備費(税金)投入を決めたことで、国家に貢献した人物であっても金額が多過ぎるという意見が噴出したそうです。

ただ、内閣と自民党による合同葬はこれまでにも何度か執り行われており、橋本龍太郎元首相の葬儀には7,702万円、宮沢喜一元首相の葬儀では7,696万円の税金が投じられていました。


中曽根さんの場合はコロナ禍での開催や延期によるキャンセル料などで2,000万ほど上回ったと説明しているので、歴代の合同葬と比べても実質の金額はそれほど変わっていません。

この点からも、金額の多寡よりコロナ禍という特殊な事情が大きく作用したと考えられます。

ちなみに、葬儀全体の費用(約1億9,000万円)は内閣と自民党が折半しているので、税金による費用負担は党の支出分を含めると1億円を超えているのかもしれません。

一方で国葬に近い位置付けの葬儀は弔問外交の舞台にもなることから、1億円前後の支出と得られる効果を比較すれば割安であるとの意見も少なからずあります。

死してなおも政治に大きく関与するのは”さすが中曽根さん”と言ったところでしょうね。

中曽根康弘は戒名も立派で偉人に劣らない

最後に中曽根康弘さんの戒名について見ておきましょう。

戒名は故人の生前における活躍や功績などを参考にして名付けられることが多いですが、普通の人であれば名前の一字や趣味、愛好物などの文字を入れることが多いです。

中曽根さんには「烔眼院殿康寧国歩大居士」という何とも難しい戒名が贈られており、読み方の説明はありませんが恐らく「けいがんいんでん こうねいこくほ だいこじ」でしょう。

立派な戒名には様々な言葉が込められていたので分解して紹介します。

・烔眼(けいがん):洞察力が優れていること

・院殿(いんでん):法号最高位「院号」の下位

・康寧(こうねい):平穏無事であること

・国歩(こくほ):国が進んで行く歩み

・大居士(だいこじ):位号の最高位

つまり、烔眼・康寧・国歩が中曽根さんの能力や願いを表したものであり、院殿と大居士が功績によって贈られた「称号・位」ということになります。

現代における「院殿」は内閣総理大臣経験者や地域の功労者に贈られることが多いですが、昔は徳川将軍家や格式の高い大名にしか用いられなかった格式のある法号でした。

この”院殿大居士”は中曽根さん以外にも多く用いられており、古くは豊臣秀吉や徳川家康、近代では映画監督の黒澤明さんや漫画家の手塚治虫さんにも贈られています。


身内に「院殿大居士」の戒名を持つ方がいれば格式が高い家柄ですが、異教だけでなく仏教の中でも宗派によって贈られない場合もあるので一概には言えないでしょう。

いずれにしても、中曽根さんの凄さは贈られた戒名からも読み取ることができました。

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