長谷川町子の遺産、お墓の遺骨盗難事件。自宅、財団法人美術館と晩年の終活

『サザエさん』や『いじわるばあさん』の作者として有名な漫画家の長谷川町子(はせがわ まちこ)さん。

数十億円もの遺産があったとされていますが、どのように相続されたのでしょうか。

またお墓の遺骨が盗難された事件の真相に迫ります。

併せて、自宅が財団法人長谷川町子美術館の分館近くにあったという情報、晩年に実践していた終活の内容を紹介します。

長谷川町子のプロフィール

本名:長谷川町子

生年月日:1920年1月30日

死没:1992年5月27日

身長:非公表

出身地:佐賀県小城郡東多久村(現在の多久市)、福岡市春吉(現在の同市中央区渡辺通)

最終学歴:山脇高等女学校(現在の山脇学園高等学校)

長谷川町子の遺産の行方

まずは長谷川さんの遺産の行方を確認します。

長谷川さんは姉の毬子さんと共に出版社「姉妹社」を設立し、『サザエさん』の単行本第1巻を出版しました。

『サザエさん』はベストセラー漫画となり、姉妹社からは合計68巻を発行します。

日本を代表する漫画家となった長谷川さんは、億単位の印税や使用料を稼ぎました。


1992年に心不全で亡くなった際には、数十億円もの遺産があったとされています。

ただ、いちばん下の妹だった洋子さんは、姉2人との確執によって相続を拒否したそうです。

洋子さんも含む3姉妹で姉妹社の業務をこなしていましたが、姉妹の仲に亀裂が生じた結果、相続人が1人減ったことになります。

長谷川さんには夫と子供がいなかったため、姉である毬子さんが遺産の大部分を相続した可能性が高いです。

しかし2012年には毬子さんも亡くなったため、遺産に関する詳細は分かっていません。

おそらく毬子さんが館長を務めていた財団法人「長谷川町子美術館」の運営費などに回されたのではないでしょうか。

残りの金額は、毬子さんの家族で分け合ったのかもしれませんね。

長谷川町子の遺骨がお墓から盗難

長谷川さんは1992年に亡くなりますが、翌年に遺骨盗難事件が起きています。

1993年3月25日、姉の毬子さんの自宅に脅迫状が送られて来ました。

遺骨と引き換えに現金を渡すよう書かれていたため、お墓の管理会社に連絡すると、確かに遺骨がなくなっていました。

世間に公表せず捜査する予定でしたが、マスコミが嗅ぎ付けて盗難の事実が報道されてしまいます。

また玉川署が厳重に警戒した結果、犯人は姿を見せようとしませんでした。

遺族は同月31日の読売新聞の「たずね人欄」に広告を載せて、犯人に連絡。

すると2通目の脅迫状が届き、振込先の口座情報と振込日が書かれていたそうです。

その後、4月5日の朝に犯人から速達が届きました。


手紙によると遺骨は、JR渋谷駅の山手線ホームに設置されたコインロッカーの中にあるとのことでした。

警察が指定されたコインロッカーを開けると、ビニール袋に入った骨壺が発見されます。

こうして事件発生から11日後、遺骨は遺族の元へ帰ったのです。

犯人が要求した金額の詳細は不明ですが、数千万円だったとされています。

実際に振り込んだかどうかも不明で、犯人の正体は今でも分かっていません。

遺骨は東京都府中市にある多磨霊園に、静かに眠っています。

目立つことが嫌いだった長谷川さんですが、不幸にも死後に大変な未解決事件に巻き込まれてしまったのですね。

自宅は財団法人長谷川町子美術館の分館付近にあった

長谷川さんの自宅は東京都世田谷区桜新町にありました。

東急田園都市線で渋谷駅から4つ目の、アクセス良好な駅です。

家族連れの世帯にもおすすめのアットホームな街で、駅前にはサザエさん一家の銅像が建てられています。

自宅は現存していないようですが、近くに財団法人「長谷川町子美術館」の分館「長谷川町子記念館」が建てられました。

2020年にオープンしたばかりの記念館は、美術館と同じくレンガの外壁が特徴的です。

エントランス前には、自宅の庭に植えられていた桃の木を移植。

まるで長谷川さんの自宅を思わせる、落ち着いた雰囲気の記念館となりました。

展示室には貴重な写真や原画、仕事道具、趣味で作った陶芸作品まで展示されています。

国民的漫画家の息吹きを感じられる空間に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

長谷川町子の晩年の終活

長谷川さんは晩年、終活を実践していました。

入院も手術も拒み、「家族で密葬を終えるまでは死を公表しないで欲しい」と語っていたそうです。

本人に告知されなかったとは言え、胃がんを患ったこともあり、常に死後への備えを意識していたのでしょう。

まだ「終活」という言葉が浸透する前の時代に、家族に迷惑を掛けないよう、見事に準備を進めていたのです。

一家の稼ぎ頭でしたから、きちんと遺言を書き、金銭面の管理も徹底するようにしていたのでしょう。


莫大な遺産に関しても、きっとスムーズに行くべき場所へ行ったに違いありません。

長谷川さんをお手本に、万が一のときの準備は早めに進めておくことが大切ですね。

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