長谷川町子は生涯独身で結婚歴なし。その性格と愛したうなぎ、伝説エピソード

『サザエさん』や『いじわるばあさん』の作者である国民的漫画家の長谷川町子(はせがわ まちこ)さん。

幸福な結婚生活を送るサザエさんの姿を描き続けたものの、自身は生涯独身で結婚歴がありませんでした。

未婚だった理由とそこからうかがえる性格を見ていきましょう。

併せて、足しげく通ったうなぎ屋の情報、漫画家としての伝説的なエピソードを紹介します。

長谷川町子のプロフィール

本名:長谷川町子

生年月日:1920年1月30日

死没:1992年5月27日

身長:不明

出身地:佐賀県小城郡東多久村(現在の多久市)、福岡市春吉(現在の同市中央区渡辺通)

最終学歴:山脇高等女学校(現在の山脇学園高等学校)

長谷川町子は生涯独身で結婚歴なし

生涯独身を貫いた長谷川さん。

サザエさんとは全く異なり、仕事に邁進し続けた生涯を送りました。

独身を貫いた理由は、祖父と父を早くに亡くし、母、姉、妹という女系家族に育ったことが関係しているとされています。

売れっ子漫画家となった長谷川さんは、自分が大黒柱となって、女性しかいない家庭を支えようと決意したのではないでしょうか。

また当時、女性は結婚すると、基本的には夫の家庭に尽くさなければなりませんでした。

長谷川さんは仕事を手放してまで、家庭に入りたくはなかったのでしょう。

「自宅に男性がいると、仕事に集中できない」とも考えていたといいます。

結婚せず自立した人間になり、漫画家としての道を突き進むことにしたのは明白ですね。

ただそれは自身のこだわりだけではなく、家族を思いやっていたからこその選択だったのです。

長谷川町子は家族思いで芯が強い性格

長谷川さんは家族思いで、芯が強い性格でした。

しっかり者であり、父を失って以来、「自分が家族を支える」という強い信念に基づいて行動しました。

仮に家族の誰かが離婚した場合、いつでも安心して帰って来れる環境を整えていたのです。

仕事に邁進しながら、家族を支えられる芯の強さと優しさの持ち主だったということですね。

もちろん『サザエさん』を連載し続けることで、読者を喜ばせることが、何よりのモチベーションになっていました。

充実した漫画家生活を送り、一家の大黒柱としての役割も果たしていたのですから、結婚願望すら抱かなかったのでしょう。

「結婚相手」ではなく、「自分の家族と仕事」こそ、長谷川さんにとってかけがえのない存在だったのです。

長谷川町子が愛したうなぎ屋は川信

長谷川さんが愛したうなぎ屋が、東京都世田谷区桜新町にあります。

ランチメニューのうなぎ丼が人気の「川信」です。

桜新町駅から徒歩1分の好立地にあり、落ち着いた雰囲気の店内には座敷席も用意されています。

ゆっくり食事を楽しみたい人におすすめです。

近所に住んでいた長谷川さんは足しげく通い、ときには出前を頼んでいたほど、「川信」のうなぎ料理を気に入っていました。

お昼時はうな重が2割引きで、贅沢なランチをお得に食べられます。

うなぎは香ばしくカリカリとした歯ごたえの皮、ふわふわと柔らかい身が好評です。

また醬油の味がしっかり効いているタレ、パラパラとしたご飯も、一度味わう価値があります。

店内には『サザエさん』のセル画も飾ってあり、長谷川さんの息吹を感じられますよ。

長谷川さんゆかりの街ですから、周辺には「長谷川町子美術館」もあり、ファンなら1日歩いても飽きないスポット。

ぜひ偉大な漫画家に思いを馳せながら、極上のうなぎを味わってみてはいかがでしょうか。

長谷川町子の伝説的エピソード

長谷川さんにまつわる伝説的なエピソードがいくつかあります。

特に有名な話は、憧れの漫画家に弟子入りし、10代で漫画家デビューしたエピソードです。

『のらくろ』の作者・田河水泡さんのファンだった長谷川さんは、弟子入りを志願しました。

母と姉の協力もあり、弟子入りに成功します。

弟子入り後はわずか15歳で漫画家デビューし、「天才少女」と呼ばれたのです。

弟子入りを実現させた家族も含め、長谷川家の人々は並外れた行動力の持ち主だったようですね。

またもう1つ有名なエピソードは、『サザエさん』の単行本を出版するために家を売った話です。

『サザエさん』の単行本第1巻の出版のため、姉の毬子さんと出版社「姉妹社」を設立。

出版事業を始めるにあたり、福岡県の自宅を売却しています。

長谷川さんの豪胆な性格がうかがえるエピソードですね。

結果的に『サザエさん』の出版には成功するものの、思わぬ試練が待ち受けていました。

単行本は当時珍しかったB5版で、書店の棚に入らなかった結果、売り戻されてしまったのです。

しかし赤字にもめげず、長谷川さんは当時の主流サイズであるB6版に変更し、第2巻を出版しました。

『サザエさん』は大ヒットを飛ばし、長谷川さんは一躍時代の寵児となるのです。

豪胆さだけでなく、折れない精神力と、状況を的確に分析して対策を練る冷静さも持っていたことがうかがえます。


もちろん家族の協力もあったからこそ、大きな成功をつかめたことは確かです。

頼れる大黒柱だった長谷川さんのために、家族一丸となって事業に邁進していたことがうかがえます。

生涯独身とはいえ、協力し合える家族に恵まれた長谷川さんは、決して孤独ではなかったのですね。

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