国民的漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として有名な水木しげる(みずき しげる)さん。
93歳で亡くなるまで、元気に仕事をしていた印象がありますね。
長寿だった理由は長い睡眠時間にあったとされていますが、いつも何時間ほど眠っていたのでしょうか。
今回は、水木さんの睡眠時間と食事の詳細をチェックして、長生きと健康の秘訣を探ります。
また死因である多臓器不全に陥った背景を確認します。
水木しげるのプロフィール
水木しげるさんのお別れ会の食事が素敵すぎると話題に!
とても美味しそうwww pic.twitter.com/Ua0VbDQ5sr
— 夜ツイ (@wD2HiT5wuGjPnP9) February 1, 2016
本名:武良茂(むら しげる)
生年月日:1922年3月8日
死没:2015年11月30日
身長:168cm
出身地:大阪府大阪市住吉区、鳥取県境港市入船町
最終学歴:高等小学校(精華美術学院中退)
水木しげるの睡眠時間は10時間前後
水木さんは睡眠時間が長いことで有名でした。
基本的には9~10時間眠り、長いときには12時間も眠っていたそうです。
NHK放送文化研究所の調査によると、日本国民の平均睡眠時間は7時間12分です。
男性の平均が7時間20分、女性の平均が7時間6分のため、水木さんは平均より3時間ほど長く眠っていたことがわかります。
水木さんは何よりも睡眠を大切に考えて日々を送っていたそうです。
「睡眠至上主義」という独自の人生哲学は、生前に残した名言からもうかがえます。
「好きなだけ眠らずして、何が人間か」
睡眠時間が短かった周囲の人々は、早くに亡くなってしまったといいます。
だからこそ、どれほど仕事が忙しくても、長く眠ることを優先していたのです。
水木さんにとって眠る時間を削ることは、命を削ることと同義だったに違いありません。
水木しげる先生の超名言…数年前に仕事のストレスで不眠と過緊張になった身としては実に心に染み入るお言葉だ。人間は寝ることによってかなりの病が治る。睡眠力=幸福力。 pic.twitter.com/bvgUUU1Z0V
— 鮫順 (@tensame) April 4, 2018
多くの漫画家は締め切りに追われて、寝る間も惜しんで仕事をしているイメージがあります。
しかし水木さんは、仕事のために睡眠時間を削ることはありませんでした。
多くの睡眠時間を確保することで幸福度の高い人生を送れば、結果的により良い作品を生み出せると考えていたのでしょう。
水木しげるの我慢しない食事
水木さんは眠ることと同じく、食べることも重視していました。
「よく食べ、よく寝て、よく生きる 水木三兄弟の教え」(文春文庫)刊行です!「ちゃんと食えば幸せになる」(2012年)を装いも新たに改題、再編集。どのページから読んでも楽しい、水木しげるの元気のヒミツが分かる1冊です! pic.twitter.com/GqrmIuXFX1
— 水木プロダクション (@mizukipro) May 11, 2016
健康のためにバランスの良い食事を心がけるというよりは、好きなものを我慢せずに食べていたようです。
著書『ちゃんと食えば、幸せになる』によると、90歳の時点で1日の食事は2食でした。
『ちゃんと食えば、幸せになる』水木しげる #再読 #読書記録
水木三兄弟のうまいもの図鑑、見ーだけでこの時間お腹へーね…🍔 pic.twitter.com/DgUv15W7D9
— サカイイモコ (@sakai_imoco) April 12, 2021
甘いものに目がなかったため、おやつも欠かさず食べていました。
お酒を飲まない分、どら焼きやザラメせんべいといった甘いお菓子を存分に楽しんでいたそうですよ。
果物も大好きで、季節ごとに旬の果物を食べていました。
さらに脂っこい食べ物も我慢しませんでした。
甘味と揚げ物を思いきり食べながら、糖尿病などの病気にならず、健康的に過ごしていたのです。
水木しげるの長生きと健康の秘訣
食べたいものを好きなだけ食べていた水木さんですが、健康的に長生きするために、気を付けていたことがあります。
身体に良い食材の情報をチェックして、食事に取り入れるようにしていたそうです。
「ゴマが身体に良い」という情報を得ると、ゴマを使った料理やゴマせんべいを積極的に食べていました。
また禁煙を心がけ、煙草を吸う代わりにロッテのロングセラー商品「クールミントガム」と「グリーンガム」を噛んでいたそうです。
食べたいものをおいしく食べるためには、健康な身体が不可欠。
水木さんは大好きな甘味や揚げ物を楽しむために、身体に良い生活習慣を意識しながら過ごしていたのでしょう。
さらに長い睡眠時間を確保することで、身体をいたわりながら生活していたのですね。
ただ水木さんは元々、非常に胃が丈夫だったそうです。
遺伝的に強い胃に恵まれていたためか、戦時中、軍隊にいた時代にも腹痛になったことは一度もありませんでした。
生まれつき長生きしやすい体質だったことがうかがえます。
つまり胃が弱い人は、水木さんを真似して甘味や揚げ物を多く食べると体調を崩してしまうかもしれないため、注意してくださいね。
水木しげるの死因は多臓器不全
2015年11月30日、水木さんは多臓器不全により、入院先の杏林大学医学部付属病院で93年の生涯を終えました。
多臓器不全は脳や腎臓、呼吸器、肝臓、消化器など、生命の維持に必要な臓器が2つ以上機能不全に陥る状態のこと。
重度の外傷や感染症、ショックなどが原因で起こります。
水木さんは同年11月11日、東京都調布市の自宅で転倒して、強く頭を打っていました。
その後、頭部打撲により生じた硬膜下血腫を治療するため、緊急手術を受けます。
入院中に打撲は治りましたが、30日に容体が急変して亡くなりました。
打撲から回復しても、身体の内部では、大きな衝撃によって重要な臓器の機能が低下していたようです。
水木さんが手術の甲斐なく亡くなってしまったのは残念です。
それでもおいしい食べ物と長い睡眠によって、幸福度の高い晩年を満喫できた点はうらやましいですね。
水木しげるの妻・布枝の身長と性格。夫妻の娘と孫、長寿の水木三兄弟
水木しげるは調布で生活。深大寺の鬼太郎茶屋、自宅と生家。島根ではなく鳥取境港が故郷
水木しげる、左腕を麻酔なしで切断。戦争エピソードと階級。若い頃の壮絶体験
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