『悪女聖書』をはじめ官能的な漫画作品で知られる牧美也子(まき みやこ)さん。
若い頃から現在までの活動と、偉大な漫画家・松本零士さんとの結婚生活の様子を見ていきましょう。
また牧さんがデザインを担当したリカちゃん人形と色鉛筆の缶ケースを紹介します。
牧美也子のプロフィール
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— 【hitomi②】ˇ◡ˇ🍃࿐୨୧ 🌼🍃🌼 (@oikr_774w) February 21, 2022
本名:牧美也子
生年月日:1935年7月29日
身長:158cm
出身地:兵庫県神戸市
最終学歴:大阪府立高津高等学校
牧美也子の若い頃の活動と代表作
牧さんは1957年に『母恋いワルツ』でデビューすると「りぼん」や「マーガレット」などの少女漫画雑誌で活動し始めました。
実家が本の卸問屋だった影響から、幼少期は小説が大好きな文学少女だったそうです。
漫画はほとんど読んだことがなく、友人たちと手塚治虫作品を回し読みした思い出しかありませんでした。
大阪府立高津高校を卒業すると銀行員として就職します。
社会人生活には満足していましたが、実家の卸問屋の人手不足が深刻化し、やむを得ず稼業を手伝うことになりました。
銀行を辞めて卸問屋を手伝いながら、仕事の合間に漫画を描き始めます。
軽い気持ちで父親の知り合いの出版社に作品を提出したところ、出版社から漫画の描き方のお手本を受け取りました。
そのお手本が、なんと手塚治虫さんの生原稿だったそうです。
一流漫画家の生原稿に感動した牧さんは、お手本を参考に本格的な漫画を描き始め、21歳のとき『母恋いワルツ』でデビューします。
その後は元・文学少女らしく古典文学を題材にした『源氏物語』、ドラマ化されたヒット作『悪女聖書』などを生み出しました。
牧美也子は現在、夫の活動を支えている様子
牧さんは『銀河鉄道999』で有名な漫画家・松本零士さんと結婚します。
レジェンド漫画家夫婦はお互い80歳を超えた2023年現在も、円満に暮らしています。
牧さんは新作を発表していません。
しかし夫である松本さんは今も『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』などのイベントがあるため、忙しく働いている様子。
きっと牧さんは夫のサポートに回って、夫婦で一緒に忙しい日々を送っているのでしょう。
2021年6月22日には夫婦でかわいがっていた飼い猫のミーが他界しました。
零時社からお知らせです。
去る6月22日、ミーくんが慢性腎不全のため天国に旅立ちました。8年9ヶ月、病気と戦いながらも、いつも明るく前向きに生き抜きました。
これからは天使ネコとなり空からツイートしてまいりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。#トラジマのミーめ #松本零士 pic.twitter.com/A8ut3ITWUN— ミーくん@零時社/松本零士 (@leijisha) July 24, 2021
夫婦は天国へ旅立ったミーに思いを馳せ、空を見上げることが多くなったそうです。
愛する存在との別れはつらいものですが、夫婦で支え合いながら悲しみを乗り越え、お元気に過ごして欲しいですね。
牧美也子と松本零士は手塚治虫宅で出会い結婚
牧さんは松本さんよりも3歳年上です。
松本さんは2022年1月25日に84歳となり、牧さんは7月29日に87歳を迎えます。
きっと松本さんは年上の頼もしい女性である牧さんに惚れて、結婚を決意したのでしょう。
ゴールインしたのは1961年のため、すでに60年以上の歳月をともに過ごしてきました。
2人が出会ったのは、共通の知人だった巨匠・手塚治虫さんの自宅でした。
牧さんは非常に美しく、手塚さんも彼女の顔を見て驚いていたというほど。
しかも売れっ子女性漫画家だったため、まだ知名度が低かった松本さんにとっては眩しい存在だったはずです。
最初は妻が稼ぎ頭でしたが、やがて夫も知名度を高め、今ではビッグカップルと呼ばれる存在になりました。
子供はいないものの、かわいい猫に愛情を注ぎながら、お互いにサポートし合ってきたおしどり夫婦です。
初代リカちゃんの原型をデザイン
牧さんはある有名キャラクターの原型をデザインしていました。
タカラが発売した、着せ替え用のお人形として知られる「リカちゃん」です。
1967年、牧さんが描いたキャラクターをもとにして、ファッションドールである初代リカちゃんが誕生しました。
タカラ「リカちゃん(初代)」TVCM
1967年発売。価格600円。女の子向けの着せ替え人形玩具。発売時は腰部にジョイントが無く腹におへそのあるボディであった。初出荷時は漫画家 牧美也子が表紙イラストを描いた小冊子が封入されていた。 @retoro_mode #昭和レトロ #懐かCM #昭和の広告 #リカちゃん pic.twitter.com/IdrJnS18g2— やんわり (@soloship777) May 6, 2022
筆者が幼少期に持っていたのは、1987年以降に発売された4代目リカちゃんです。
リカちゃんは少しずつ見た目が変化しています。
4代目は初代よりも小顔で、髪の毛がストレートでした。
そのため牧さんのデザインにもとづいた初代の顔を見ても、あまり親近感はわきません。
#人形の日
初代・2代目・3代目・4代目リカちゃん#リカちゃん pic.twitter.com/dmZPD3sTkP— ナッツ7つ (@ntsu579) October 15, 2018
ただ顔が変化したとしても、リカちゃんが世代を超えて愛され続けていることは事実です。
国民的なお人形の考案者である牧さんの業績は非常に大きいですね。
牧美也子による色鉛筆のケースに描かれたイラストは今も人気
牧さんはリカちゃん人形だけでなく、色鉛筆の缶ケースをデザインしたことでも有名です。
「少女と花」の絵が描かれた缶ケースは、今でも「昭和レトロ」なグッズとして人気。
40年以上前から大切に保管していた人も少なくありません。
牧美也子先生のイラスト。
(松本零士先生の奥様です)左は私が子供の頃から持っている
24色色鉛筆のイラストのです☺
乙女な感じが今もお気に入りです🌷🌷🌷 pic.twitter.com/7DiCRbG6ML— りんご飴🍎Apple Candy (@AppleCandy05141) June 1, 2020
#色鉛筆 24色 #牧美也子 #三菱鉛筆 #昭和40年代 pic.twitter.com/nCsr56EdJy
— バロン座談会実行委員会 (@RbaronMbaron) December 31, 2016
大きな瞳のかわいい女の子とカラフルなお花のイラストがすてきですね。
ポップなデザインの缶ケースは、令和時代を生きる子供たちにも気に入ってもらえるのではないでしょうか。
牧さんは、いつまでも古びず愛され続けるイラストを描いてきた、一流デザイナーでもあることがわかりましたね。
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