田中昌之(たなかまさゆき)さんといえば、クリスタルキングでの大ヒット曲「大都会」などのハイトーンボイスで知られています。
ですが、クリスタルキングの脱退後に事故が原因で自慢のハイトーンが出なくなってしまいました。
歌手にとって大事な声を失った田中昌之さんがその時に取った選択についてなど、お伝えします。
田中昌之のプロフィール
本名:田中昌之
生年月日:1951年(昭和26年)6月30日
出身地:佐賀県伊万里市
最終学歴:佐賀県立伊万里実業高等学校中退
所属事務所:Cat gear co.,ltd
田中昌之は事故で声かわり高音が出なくなった
「あぁ〜果てしない〜〜」というサビで、つんざくような高音を聴かせてくれていた元クリスタルキングのボーカルの田中昌之さんですが、実は事故により自慢の高音を失っています。
事故にあったのは、クリスタルキングを脱退した後の1986年6月でした。
音楽仲間と組んでいた草野球チームで試合をしていて守備をしていたところ、バウンドした打球が田中さんの喉を直撃してしまったそうなのです。
クリスタルキングの田中さんは野球の試合中の事故で声出なくなったと聞いたが(´・ω・`)
— ゴブリンゾー (@sokomesi1) November 2, 2020
よりによって歌手にとっては命とも言える喉に直撃してしまい、一時は声を失ったような状態になってしまったそうです。
ですが、田中さんにとって草野球はかなり重要度の高いものだそうで、「野球をする為に歌っている」とさえ言っているほどです。
その時も「声が出ないのは一時的なものだろう」と軽く考え、そのまま野球に熱中していたそうです。
その後すぐに声自体は戻りましたが、歌手としての田中さんのアイデンティティとも言えるハイトーンボイスは失ったまま戻ることはありませんでした。
その代償として得たのは、事故前とは正反対のハスキーボイスでした。
田中さんは自身の高音を取り戻すべく全国各地の病院を回りましたが、骨や喉の筋肉に異常は見られず、ハイトンーボイスが出なくなった原因を見つけることができなかったそうです。
原因が見つからなければ、取り戻すこともできません。
その後は自分の存在価値すら見出せなくなり、約5年間は酒浸りの生活をしながらも、食べていくために歌っていました。
そんな田中さんを救ったのは、通りすがりの女性の1言だったそうです。
博多でグデングデンになっていた時、通りがかった女性が元クリスタルキングの田中さんだと気付き話しかけてきたそうです。
ですが、田中さんは酔いつぶれていて「なんや〜」と返すと、「そんなことしていて恥ずかしくないの?みっともない!」と叱られたそうです。
それを聞いた田中さんは、はたと目が覚めたそうです。
それ以来お酒を断ち、ハイトーンボイスを失った代償として得たハスキーボイスを活かすため、日々歌を練習し、ライブに臨んでいるそうです。
歌手として復活した田中さんは、2000年に放送された「仮面ライダークウガ」で主題歌を担当しました。
クリスタルキング時代の声とは全く違いますが、魂のこもった歌声は視聴者の心に刺さり、仮面ライダーファンの間で非常に人気のある名曲となっています。
田中昌之は歌唱力は高い!
田中昌之さんは、クリスタルキング時代と高音を失った以降では、まるで別人のような歌声です。
クリスタルキング時代は、非常に艶やかで透明感があり、音程の変化も非常に滑らかで高い歌唱力を誇っていました。
ですが、クリスタルキングは低音を担当するムッシュ吉崎さんとのパート分けがあり、高音担当の田中さんはサビを担当することが主でした。
高音の部分だけをずっと歌っておられるので、抑揚をつける必要があまりなく、もしかすると田中さん的には歌手としてフラストレーションを抱えておられたかもしれません。
声が変わりソロとして活動されてからは、高音は失ってしまいましたが、1曲を通して抑揚や感情の変化を歌で表現されていて、クリスタルキング時代とは違った意味で高い歌唱力を聞かせてくれています。
田中さんは2023年に72歳を迎えられましたが、そんなにも高齢とは思えないほどのパワフルな歌声をされています。
高音を失っても諦めずに歌い続けてこられた成果が、今出ているのではないでしょうか。
高音域の発声法を解説
田中昌之さんがクリスタルキング時代に出していた高音は、かなりシャープでつんざくような、硬く明るい声でした。
そして、非常に高い音を出していますが、苦しそうには聞こえません。
腹式での声の出し方が、完璧にできているということになります。
同じような発声をする男性歌手では、小野正利さんがいらっしゃいます。
お2人とも透明感があり、輪郭のはっきりしたハイトーンボイスの持ち主です。
こう言ってしまうと元も子もありませんが、田中さんや小野さんのような領域の高音を出せるのは、持って生まれた才能、持って生まれた喉のおかげ、としか言いようがありません。
プロの歌手でも素人の方でも、練習をすればある程度の高音を出す頃は可能ですが、お2人のような音域で歌うことはできません。
事故により田中さんがハイトーンを失ってしまったことは残念ですが、歌のうまさは音域が高いこととは無関係です。
これからも素晴らしい歌を歌い続けてほしいですね。
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