盛田昭夫、自宅は目黒区の4階建て。邸跡には兼重宏行の豪邸&資産を半分失った?

盛田 昭夫(もりた あきお)さんはソニー株式会社の創業者の一人として世界的にも有名で、革新的な経営スタイルや物作りの姿勢は広く尊敬を集めています。

私生活では目黒区にある4階建ての自宅や築き上げた資産の額に加え、邸跡をビッグモーターの創業者である兼重宏行さんが購入したことも話題になっていました。

今回の記事では盛田さんの自宅や跡地、巨額資産の行方について見ていくことにしましょう。

盛田昭夫のプロフィール

本名:盛田 昭夫(もりた あきお)

出身地:愛知県名古屋市

生年月日:1921年1月26日

没年月日:1999年10月3日(78歳没)

最終学歴:大阪帝国大学(現:大阪大学)

位階勲等:正三位および勲一等旭日大綬章受勲

盛田昭夫の自宅は目黒区にあった4階建ての豪邸

まずは盛田昭夫さんが過ごされた目黒区にある自宅について見ていきましょう。

目黒区は東京都内でも屈指の高級住宅街として知られており、資産家や政財界のみならず大物芸能人も居を構えていることから「成功者の地」と呼ぶ声もあります。

そんな目黒区のどこに盛田さんの自宅があるのかをリサーチすると、同区の中でも閑静な地と評判の「青葉台」と判明しました。

自宅は4階建ての豪邸で敷地面積は約470坪にもなるとされていますが、当時の外観が分かるような画像を発見することはできませんでした。


実際の様子は拝見できなかったものの、家族や招待された方の証言などを踏まえると、お客をもてなすためのダイニングやリビングがあり、庭には素晴らしい桜の木があったそうです。

また、2020年7月に愛知県常滑市でお披露目された記念館「盛田昭夫塾」の中には、マイケル・ジャクソンさんらを歓待した自宅のダイニングルームが再現されています。

豪邸を築いたと聞くと”成金”などネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、盛田さんの場合はソニーの企業価値を上げるための外交の場として使ったとのことでした。

実際、盛田さんの普段の生活は非常に慎ましいものだったらしく、オシャレな成功者というより武骨な技術者という姿だったそうです。

のちに目黒区の自宅は盛田さんと妻・良子さんの没後に”新たな成功者”へと売却されましたが、その話題については次の項目で詳しく見ていくことにしましょう。

盛田昭夫の邸跡に兼重宏行の豪邸が作られた

この項目では盛田昭夫さんの自宅跡(邸跡)について見ていきます。

本来であれば自宅跡が話題になることはほぼありません。

しかし、盛田さんの場合は次の所有者が「ビッグモーター」の兼重 宏行(かねしげ ひろゆき)さんだったことで再注目されました。

兼重さんは個人商店の「兼重オートセンター」を中古車業界のトップ企業に成長さました。

その一方で、保険金不正請求を巡る騒動で社長を辞任するなど、功罪相半ばする人物とされています。

そんな兼重さんが盛田さんの自宅跡地を購入したのは2016年のことでした。


詳細な購入額は明らかになっていませんが、周辺の地価から算出された推定額は土地だけで約47億円。

3階建ての建物と要塞と言われる外壁を合わせると最低でも約60億になるそうです。

兼重さんが跡地を購入した理由は明らかになっていないものの、立地だけでなく”偉大な経営者にあやかって・・”という気持ちが少しはあったのかもしれません。

残念ながら一連の不祥事で経営者としての評価は雲泥の差となりました。

とはいえ、終わりよければ全てよしという言葉もあるので、敏腕らしい畳み方をしてくれることを期待しましょう。

盛田昭夫の資産は半分以上が無くなっていた?

最後に盛田昭夫さんが築いた約2000億とも言われる資産の行方について見ておきましょう。

資産には目黒区にあった自宅や箱根の別荘などの不動産も相当額含まれていましたが、もっとも大きなウエイトを占めていたのは「ソニー」の株式です。

ピーク時には約2000億円にも上った財産は一族の資産管理会社「レイケイ」が保有する形になっており、昭夫さんが病気に倒れて以降は長男の英夫(ひでお)さんが引き継ぎました。

英夫さんは管理会社のソニー株を担保に資金を調達し、新潟県妙高市やアメリカ・コロラド州のスキー場を買収、さらにF1関連事業へ出資するなど積極的な投資を展開。

これらが成功していれば「さすが二代目」と言われていたところですが、いずれも失敗して800億円を超える損失を被り、所有していたソニー株を売却せざるを得ない事態になりました。

さらに贈与税の追徴課税65億円の支払い命令を受けるなど経営はひっ迫し、資産管理会社「レイケイ」は保有するソニー株の全てを失ったことで2005年に解散をしています。

その後、英夫さんは昭夫さんが作った鈴渓(れいけい)学術財団、盛田国際教育振興財団の資金を自分の会社に貸し付ける形をとって投資を再開するも再び大失敗。

被害は金銭面だけにとどまらず、一連の資金流用を監督官庁の文部科学省から指摘され、結果として二つの財団は解散へと追い込まれています。


もっとも、昭夫さんの資産は妻の良子さんや次男、長女などにも配分をされているので全てを失ったとは言えませんが、約半分の1000億円が失われたことはほぼ確実でしょう。

結果的に盛田家は大きな損失を被りましたが、株式売却によってソニーは盛田家の手を離れ、名実ともにグローバル企業へ脱皮したと言えるかもしれませんね。

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