上野通明(うえのみちあき)さんは、2021年10月28日に行われたジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門で、日本人としては初めての1位を獲得した、若き天才チェリストです。
そんな上野さんを育て上げたご両親は、いったいどんな方達だったのでしょうか。
上野さんの学歴なども併せてお伝えします。
上野通明のプロフィール
本名:上野通明
生年月日:1995年(平成7年)11月21日
出身地:パラグアイ
最終学歴:デュッセルドルフ音楽大学卒業
上野通明は父親が外交官&母親も音楽経験
上野通明さんは25歳という若さでジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門で日本人初の1位を獲得され話題になりましたが、以前からクラシック音楽界では注目を集めていました。
そんな上野さんのご両親はやはり音楽家なのでは?と思い調べてみましたが、特に有名な音楽家というわけではなさそうでした。
外交官の父親
上野通明さんは「パラグアイ出身」ということですが、ご両親が外国の方なわけではなく、父親の仕事の関係で滞在していたパラグアイで生まれた、ということだそうです。
父親の名前や顔写真などについては、一切公開されていません。
そんな上野さんの父親の仕事は「外交官」であることが上野さんのインタビューで語られていました。
そのため上野さんは子供の頃は海外と日本を行き来する様な生活をされていたそうです。
出身地のパラグアイには2歳ごろまでしかいなかったため、当時の記憶はほとんどないそうです。
その後一旦日本に移り住みましたが、5際の頃にまた父親の仕事のためにスペインのバルセロナに移住されました。
バルセロナでの思い出はたくさんあるそうで、夏になると毎週家族で行ったきれいな海の景色や、友達の家に遊びに行ったことをよく覚えているそうです。
上野さんは4歳の頃にチェロに興味を持ち始め、「習いたい!」と思い父親に頼んだそうですが、「ただの気まぐれじゃないか?」とすぐにはチェロを買ってもらえなかったそうです。
そこで手紙を書いて父親に何度もお願いして、ようやくチェロを買ってもらえたそうです。
きっと音楽をやっている父親でしたらすぐに買ってもらえたかもしれませんが、そのような感じで父親は音楽家ではなかったようです。
今では息子さんがチェロで素晴らしい功績を残されていることを、誇りに思われているのではないでしょうか。
母親も音楽の経験あり
上野通明の母親については、名前や顔写真などは明らかになっていません。
また、職業などについての情報もありませんでした。
ただ、音楽に関しては経験がおありのようで、上野さんが幼少期の頃に2人の姉のバイオリンのピアノと一緒に3人で演奏する際には、楽曲のアレンジを母親が担当していたそうです。
上野さんやお姉さんたちが楽器を習い始めたのも、母親の影響があったのかもしれませんね。
学歴が全額免除特待生で留学!
上野通明さんは、2011年に桐朋女子高等学校音楽科に入学しました。
女子高等学校という名前ですが、男女共学の学校だそうです。
当時すでにチェリストとしての才能を開花されていた上野さん。
2009年韓国スウォンでの「第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール」では、日本人初の優勝を獲得。
他にも数々のコンクールにて優勝または入賞していた経歴から、全額免除特待生として入学しました。
2015年からはデュッセルドルフ音楽大学に留学。
ピーター・ウィスペルウェイに師事しました。
「大好きな曲を弾けて十分幸せだったが、良い結果が残せて本当にラッキー」
ルトスワフスキのチェロ協奏曲を演奏し #ジュネーブ国際音楽コンクール のチェロ部門で日本人初の1位に輝いた上野通明さん。ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフでも学ばれた経験をお持ちです。
おめでとうございます。 pic.twitter.com/XlM9FbndFm— ドイツ大使館🇩🇪 (@GermanyinJapan) November 1, 2021
チェリストとして成功が約束された様な道を歩んでいる上野さん。
これからも素晴らしい演奏を聞かせてほしいですね。
ヨーヨーマがきっかけでチェロの道へ
上野通明さんがチェロをはじめたのは、4歳の時にヨーヨーマさんの「インスパイアド・バイ・バッハ」のビデオを見たことで感銘を受け、どうしてもチェロがやりたくなったそうです。
上野さんには姉が2人いて、1人はバイオリニストとして活躍している上野明子さんです。
ですので家にバイオリンがあり、弦楽器には馴染みがあったのでしょう。
ですが、若干4歳でチェロに目覚めるのはかなり素晴らしい感性をしているのではないでしょうか。
両親との交渉の末、5歳のクリスマスにようやくチェロを買ってもらえたそうですが、その時の喜びは今でも覚えているそうです。
近所のチェロ教室に習いにいくとすぐに才能が開花し、「遊びに行く時はチェロをおいて行きなさい」と先生に言われてしまうほどのめり込んだそうです。
そんな上野さんが2021年ジュネーブ国際音楽コンクールで1位を獲得した際、チェロを始めるきっかけとなったヨーヨーマさんがちょうど来日していたのだとか。
記者会見で上野さんの話題を振られるたヨーヨーマさんは、「素晴らしいチェリスト」と評しました。
ジュネーブ国際音楽コンクールでの上野さんの演奏は、Youtubeですでにご覧になっていたそうです。
まだお2人の共演は実現していませんが、近い将来お2人のチェロの共演が聴ける日もそう遠くないのではないでしょうか。
関連記事
ヨーヨーマの人柄の魅力。妻や娘、自宅など家族を調査&現在も若い頃も大活躍
新倉瞳が結婚した夫はスイス人。父親と母親は娘思い。ドレスをプロデュース&使用楽器は名器
宮田大の結婚&彼女は?母と父も音楽家、故郷の宇都宮で演奏活動