岡八朗(おかはちろう)さんは、花紀京さんと「吉本の二大巨星」として吉本新喜劇の黄金時代を築きました。
2005年に他界されましたが、華やかな芸人人生に対しプライベートは壮絶だったと言われています。
そんな岡八朗さんの家族、妻や息子、娘についてなど、お伝えします。
岡八朗のプロフィール
本名:市岡輝夫
生年月日:1938年(昭和13年)4月16日
没年月日:2005年(平成17年)7月26日
出身地:兵庫県尼崎市
最終学歴:尼崎市立尼崎高等学校卒業
岡八朗、うつ病を患った妻との別れ
岡八朗さんの妻は「富佐枝」さんという方でした。
岡さんと富佐枝さんの出会いは演劇のサークルで、まだ10代の頃だったそうです。
まだ何にもなっていない俳優・芸人志望の岡さんのことを支え、応援していた富佐枝さん。
仕事が安定しない岡さんとの関係を、周囲は反対していました。
ですが、岡さんが吉本新喜劇の1期生として入団すると、「奥目の八ちゃん」と人気を博し瞬く間に喜劇王と呼ばれるようになりました。
舞台では「えげつなー」「くっさー」などの持ちネタで大勢の客を爆笑の渦に巻き込んでいました。
なんと!
よく見たら、屁ぇこいとるやないの!笑😆😆😆
「くっさー、えげつなー」岡八郎
このギャグ、若い子には、わからない。
てか、あまり知ってる方いないかも? pic.twitter.com/NqsLYXAn9b— のぶさん! (@marblelapin) December 15, 2020
お2人が結婚したのは岡さんが25歳で、富佐枝さんが24歳の時だったそうです。
結婚式には師匠の花菱アチャコさんらももちろん出席し、盛大に行われたそうです。
しかし岡さんは実は極度のあがり症で、舞台に出る緊張を紛らわすために多量の酒を飲むのが常になっていました。
その一方で仕事は順調に進み、新喜劇では30歳で座長に抜擢されています。
ところが、そのプレッシャーからさらに酒に溺れるようになり、女遊びも激しかったそうです。
そんな影で悩んでいたのは妻の富佐枝さんでした。
夫の成功を信じて支えてきましたが、岡さんのアルコール依存と女癖の悪さは精神的な負担となっていました。
それに加えて富佐枝さんが取り組んでいた美容院経営の計画にトラブルが起き、「うつ病」の症状が出ていたそうです。
当時は「うつ病」はそれほど一般的ではなく、「ノイローゼ」と言われていました。
その時すでに息子さんと娘さんが誕生していましたが、「お母ちゃんの様子がおかしい」と思いながらも子供達にはどうすることもできませんでした。
そして1980年、富佐枝さんは自ら命を経ってしまったのでした。
岡さんは新喜劇の舞台の幕が下りたあと、富佐枝さんの訃報を聞きました。
それまで自身を支えてくれていた富佐枝さんがいなくなり、岡さんはさらにアルコールに溺れていくことになりました。
亡くなった息子もアルコール依存症だった
岡八朗さんには息子さんがいらっしゃいました。
一般人のため、名前や顔写真などは明らかになっていません。
ですが、岡さんと同じくお酒に溺れる生活を送られていたそうで、アルコール依存症を患っていたそうです。
そんな息子さんはアルコールの摂りすぎで肝臓を悪くし、30歳という若さで肝硬変により他界されました。
岡八郎一家も気になります(息子さんもアルコール依存で早死にしたんですよね)
— ねひつじ (@nehitsuji) July 2, 2021
そんな中でも岡さんはアルコールをやめることはできませんでした。
妻と息子を失い、その辛さをアルコールを飲むことで紛らわせる生活を送っていました。
岡さんは幻覚なども見るようになり、足を滑らせて階段から転げ落ち、脳挫傷を患い危うく生死をさまよう状況でした。
更に胃がんを患って胃を摘出してもなお、アルコールをやめることはできなかったそうです。
娘・市岡裕子は吉本所属ではない
岡八朗さんの娘は、ゴスペルシンガーの市岡裕子さんです。
岡さんや家族の人生とゴスペルと出会うまでの講演会を各地で開かれていますが、吉本興業に所属しているわけではないようです。
裕子さんは、自身が16歳の時に母の自死、弟の病死、そして岡さんのアルコール依存症で崩壊した家庭から逃げるようにニューヨークに渡ったそうです。
そしてハーレムの黒人教会でゴスペルに出会いました。
日本でボロボロになった裕子さんは、ニューヨークでもう一度人生をはじめからやり直そうと、ゴスペルにのめり込んだそうです。
ゴスペルは祈りの音楽です。
裕子さんは自身の人生の光を求めて、ひたすらゴスペルを歌っていたそうです。
2000年になり日本に帰国し、ようやくお酒を断つことのできた父親と再開し、もう一度親子として関わりを持つようになりました。
そして2002年12月18日に岡さんの芸能生活45周年記念リサイタル「岡八我王(ガオー)伝説」で、父と娘は舞台の上で共演しました。
ですが、それから約2年半後の2005年7月26日、岡さんは兵庫県尼崎の病院にて、肺炎による呼吸器不全のため67歳で他界しました。
岡さんと岡さんの家族を壮絶な人生に導いたのは、岡さんのアルコール依存でしょう。
そんな家族をこれ以上増やしたくないという思いで、裕子さんは各地で講演をしておられるそうです。
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