30年以上に渡り魅力的な作品を世に送り出しているあだち充(あだちみつる)さん。
数多くの人気作を持つあだち充さんの魅力とは?
最高傑作との呼び声が高いのはやっぱりあの作品だった?
いつまでも色あせないあだち充の魅力とは?
数々のヒット作を世に送り出しているあだち充さん。
世代によって「タッチ」や「ラフ」、「H2」など思い入れのある作品は違うでしょう。
あだち充さんは「キャプテン翼」の作者である高橋洋一さんと並びキャラクターの見分けがつかないと言われています。
キャラクターをかき分ける画力が無いのは漫画家にとっては致命的とも思えます。
それにも関わらず、なぜあだち充さんの作品は人々に愛されているのでしょうか。
あだち充さんは数々の野球漫画を生み出していますが、野球が話の中心にはなっていません。
野球はあくまでモチーフの1つであり、本当にあだち充さんが伝えたいのは登場人物の心理描写だと言われています。
一方であだち充さんは登場人物に全てを語らせるようなことはしません。
あだち充さんの描く漫画には登場人物だけが書かれ、吹き出しもセリフも無いコマが多く存在します。
つまり登場人物が話した言葉はセリフとして書きますが心の中で思ったことは書かないのです。
必然的に登場人物の心情を読者に想像させるシーンを増やすことでより深く感情移入させることに成功しているのだと思います。
登場人物の心情をどう想像するかはリアルタイムで漫画を読んでいた時と大人になってから読み返した時できっと変わると思います。
1冊で何度も楽しめることもあだち充さんの作品の魅力なのではないでしょうか。
あだち充の最高傑作はあの人気作?
多くの作品がアニメ化やドラマ化、映画化されているあだち充さん。
それだけにファンの間でもあだち充さんの最高傑作を決めることは難しいようです。
「タッチ」、「ラフ」、「H2」、「みゆき」を支持する人が多いみたいです。
これらは世間からの知名度も高い作品ですね。
ただ、売り上げだけで見れば「タッチ」が最高傑作であることに異論を唱える人はいないでしょう。
その「タッチ」のタイトルの由来は「バトンタッチ」って知っていましたか?
つまり、和也から達也へバトンタッチすることが最初から決まっていたのです。
和也が事故で死ぬことについては編集側から猛反発されたそうです。
ですがあだち充さんは原稿だけ残して雲隠れすることで自分の構成を押し通したんだとか。
連載を打ち切られることを心配して編集の思い通りにストーリーを捻じ曲げるのではなく自分の書きたいように書く。
作品に対する情熱が読者にも伝わるのでしょう。
魅力的な登場人物が数多く登場するあだち充さんの作品。
どの作品のどのキャラクターに深く感情移入したかは人によって違います。
ですので最高傑作が人によって違うのも仕方ありませんね。
あだち充が残した名言の数々
あだち充さんの作品からは心に残る名言の数々が生まれています。
「タッチ」で上杉和也が亡くなった時に上杉達也が
「きれいな顔してるだろ。
ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。」
と語った言葉はあまりに有名ですね。
他にも
がんばったことはムダにはならねえんだよ。
敬遠は一度覚えるとクセになりそうで。
などが心に残る名言として人気なようです。
ただ、あだち充さんの凄いところは名言がシリアスなものだけではないところ。
光栄に思え。俺は八百屋にサンマは注文しねえよ。
次の打者が誰だかわかってるのか?
酒屋の息子だろ
このように少し冗談っぽいセリフも名言として人々の心に残っています。
次々とシリアスな名言だけでなくギャグっぽい名言まで生み出すあだち充さん。
現在連載中の「MIX」は「タッチ」から26年後の話ということで世間から注目を集めています。
この「MIX」からはどのような名言が生まれるのでしょうか。
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