俳優としてまだまだこれからという時期に自ら命を絶った故・田中実(たなかみのる)さん。
彼は家族や仕事仲間に何も伝えずに44歳という若さでこの世を去りました。
今回は、改めて田中さんの自死を巡るエピソードについて振り返ります。
田中実のプロフィール
本名:田中実(たなかみのる)
生年月日:1966年(昭和41年)10月27日
身長:185cm
出身地:東京都大田区池上
最終学歴:東京都立雪谷高等学校卒業
所属事務所:オスカープロモーション
田中実、死因は調査中と報道も縊死の可能性は大きい
2011年4月25日、田中実さんは44歳という若さで亡くなりました。
当時の報道によれば、自宅マンションの窓に取り付けられていた転落防止用の格子にマフラーをかけ、首をつった状態で発見されたそうです。
ちょうど、その日は午前中からドラマの撮影があったそうですが彼は現場に現れず、連絡もとれなかったといいます。
不審に思ったマネージャーの男性が近くに住んでいた田中さんの母親に連絡。
2人で自宅マンションを訪れたところ、午後3時すぎに変わり果てた姿の田中さんを発見し119番通報したそうです。
部屋には他に誰もおらず、田中さんは、ちょうど床に座るような体制で見つかったといいます。
パートへ出ていた妻もすぐに駆けつけ、一緒に救急車に乗って病院へと向かいました。
しかし、彼が首をつってからすでに時間が経っていたそうで、午後4時20分に死亡が確認されたそうです。
自ら命を絶った
警察によると事件性はなく、自殺の可能性が高いとの報道がありました。
この単語を入力・変換しようと思った時点で辛いのですが、つまり、田中さんは首つり自殺をしたということです。
何にでも名称や呼び方というものがあるもので、首つり自殺のことは「縊死」(いし)といいます。
田中さんの死因は調査中という発表でしたが、縊死、もしくは窒息死と考えてよさそうです。
もちろん、これは単なる呼び方にすぎません。
家族や仕事仲間も「原因は分からない」と一様に口を揃えます。
遺書なども見つかっておらず、彼が自ら命を絶つことを選んだ本当の理由は分かっていないのです。
仕事への不安があった?
当時の新聞や週刊誌の記事のなかには、田中さんが仕事への不安を理由に自殺したのではないかとするものもありました。
田中さんは2010年12月にオスカープロモーションに移籍したばかりでしたが、トラブルが原因だった訳ではないようですし、仕事自体も順調だったといわれています。
亡くなった当日も、テレビ朝日の2時間ドラマ『法医学教室の事件ファイル』の撮影が入っていました。
にもかかわらず、仕事への不安があったとする理由は、テレビ・映画業界全体の経費削減とされています。
2011年4月といえば、あの「東日本大震災」が起きてからまだ間もない時期でした。
人気俳優はギャラが高額で起用が極力控えられ、代わりにお手軽なタレントが重宝されるようになったという訳です。
確かに、日本全体が自粛ムードで暗い空気に包まれていたことは記憶に残っています。
テレビをつければ「ポポポポ~ン」ばかりで憂鬱な毎日でした。
あの地震で人生観が大きく変わったという人も多いでしょうし、心にトラウマを負ったという人もいるはずです。
とはいえ、時は流れゆくもの……。
業界の極端な緊縮財政は一時的なものだったでしょうし、実直な俳優であれば仕事上の心配はそれほど必要なかったはずです。
芸能界は2024年現在も変わらず続いていますし、ヒットしているドラマや映画も沢山あります。
田中さんが生きていれば、きっと今でも人気作品に登場していたことでしょう。
結局のところ、田中さん本人にしか自死を選んだ本当の理由は分からないのです。
自宅・下丸子のマンションに遺書はなかった
田中実さんが自宅で自殺しているのが見つかったというニュースはメディアで大きく報じられ、新聞・雑誌などでも発見時の様子が事細かに伝えられました。
遺書は見つかっていませんので、詳しい理由は不明です。
あまりにも詳細に伝えられたせいもあったのでしょうか、ネット上では「自宅・下丸子のマンションってどこ?」という疑問が一定数あるようです。
人間の好奇心というものは恐ろしいものですね。
正直言ってあまり気が進まなかったのですが、あくまでも“公開されている情報”を整理するだけで、田中さんが住んでいた自宅マンションがどこなのかすぐに判明しました。
報道各社の記事の情報をまとめると、田中さんが住んでいた自宅は、東京都大田区下丸子2丁目にあるマンション4階の一室、ということになります。
自宅・下丸子2丁目のマンションには多くの報道陣が詰めかけ、当時の新聞記事の写真には建物の外観がはっきりと写っています。
一見してなんの変哲もない普通のマンションですが、同じ地域に全く同じ見た目の建物があるということはそうないですから、すぐに見つけることができました。
当時、田中さんが住んでいたマンションは、下丸子2丁目にある「東急ドエル・アルス多摩川イーストサイド」です。
大きな工場と都営アパートに挟まれた場所に建っています。
下丸子という地域は羽田空港へのアクセスも良く、テレビ各局がある都心部へもすぐの好立地で、田中さんが仕事に通うのにも便利だったはずです。
ストリートビューで見てみると、当時の記事と全く同じ外観の建物であることが分かります。
ストリートビューでは過去の風景を見ることもできますが、駐車場に止められたクルマまで当時の記事と同じです。
住宅情報サイトによると、このマンションは東急建設によって1996年1月竣工、地上8階・地下1階建てで総戸数60戸の分譲マンションです。
一戸当たりの専有面積は59.48㎡~86.93㎡、間取りは2LDKおよび3LDKで新築時の価格は4250万円~6750万円だということです。
超高級タワーマンションではありませんが、多摩川からも近くて落ち着いた雰囲気の素敵なマンションですね。
なぜ矢部美穂の名が?不倫暴露の噂
田中実さんの自死を巡っては、ネット上でタレント・矢部美穂さんの名前を多く目にします。
2人は過去に不倫関係にあり、それが暴露されたために自殺したという噂です。
2003年2月に発売された矢部さんによる小説『蒼い告白』に、2人が不倫していたと思わせる内容が書かれているのだとか。
登場人物の1人が田中さんに酷似しているとされています。
本の触れ込みは、私生活における恋愛の実体験を基にした「官能的私小説」だそうです。
とはいえ、20代半ばのアイドルだった矢部さんが「想像を加えて書いた物語」だといいますから、詰まるところフィクション作品であり金儲けの一環ですね。
出版されてから田中さんが亡くなるまで8年以上も経っていますし、その間に田中さん夫妻が不倫を理由に揉めたとか、当事者間で訴訟沙汰になったということもありません。
さまざまなゴシップを結びつけたがるのはよくあることですが、さすがに無理があるといえるでしょう。
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