奈良岡朋子はおしんのナレーター。夫や子供ほか家族&岡本健一・美空ひばりとの間柄とは

劇団民藝の看板女優であり、『奇跡の人』のサリバン先生など当たり役も多い奈良岡朋子(ならおかともこ)さん。

名実ともに演劇界の重鎮ですが、奈良岡朋子さんといえば作品を引き締めるナレーションも有名です。

『おしん』では最後にサプライズ出演もありましたね。

この記事では夫や子供を持たなかった理由、家族のこと、さらに岡本健一さんや美空ひばりさんなどゆかりの深い人々についてまとめます。

奈良岡朋子はあの『おしん』のナレーションを担当!

2022年は93歳になる奈良岡朋子さん。

1929年12月1日、東京都文京区に生まれました。


女子美術大学洋画科在学中に民衆芸術劇場付属養成所に入所し、『女子寮記』で初舞台。

その後は劇団民藝の中心メンバーとして活躍し、数々の演劇賞を受賞。

70年代からはテレビドラマや映画の脇役としても圧倒的な存在感を示しました。

杉村春子さん、山岡久乃さんと三姉妹を演じた「おんなの家」シリーズや、大河ドラマ『天と地と』『風と雲と虹と』などの出演作があります。

「釣りバカ日誌」シリーズのスーさんの妻・久江役も忘れてはいけませんね。

映画の新作は2019年11月29日公開予定の『高津川』。

奈良岡朋子さんといえば、多くの名作での名ナレーションも記憶に残る女優ですね。

落ち着いた、格調高い語りはとても心地のよい声です。

橋田壽賀子さん脚本の作品や大河ドラマ、連続テレビ小説では頻繁にナレーターを担当。

その中のひとつが『おしん』です。

『おしん』は一人の女性のおよそ80年にわたる激動の生涯を描き、おしんブームを巻き起こした話題作。

最高視聴率62.9%という驚異的な数字をたたき出しただけでなく、世界の73の国と地域で放送されてきました。

テレビがないラジオの時代から活動していたため、声のみの仕事が多かったという奈良岡朋子さん。

ナレーションを入れる際は映像はなく、俳優の芝居をイメージして録音するのだそう。

ナレーションは芝居と同じで、「言葉ありき」と語ります。

名作はみな脚本がよく、『おしん』はその最たる例なのだとか。

1年間スタジオ内の仕事でしたが、橋田壽賀子さんの遊び心で最後に海辺のロケに参加しています。

奈良岡朋子に夫や子供がいない理由は?

奈良岡朋子さんには結婚歴がないため、夫も子供もいません。

かつて宇野重吉さんから、ぬか味噌くさい声になるから結婚はしないようにと言われたことがあるそうです。

まさにすべてを演劇に捧げてきた人生だったのでしょう。

結婚を選択しなかったのは、芝居ほど夢中になれる男性にはめぐり逢わなかったから。

また、「奈良岡朋子」の人生はひとつだけれど、女優としていろいろな人生を生きているとも語っています。

世の中には魅力的な男性がいっぱいいる、それでいいじゃないと笑う奈良岡朋子さん。

かっこよすぎます。

奈良岡朋子の家族を調査

父は青森県弘前市出身の洋画家・奈良岡正夫さんです。

奈良岡朋子さんは美術大学洋画科へ進学しますが、演劇部の舞台を経験して演劇に興味を抱き、民衆芸術劇場付属養成所へ入所。

芝居の道を選んだ娘から、父は絵筆を取り上げたといいます。

演劇の合い間に片手間で絵を描くくらいならやめなさいということだったのでしょう。

その時の「二度と絵筆はとらない」という父との約束を今も守っているそうです。

正夫さんは 2004年に100歳で死去。

母についての情報は一切なく、不明です。

兄弟は兄がいるようです。

奈良岡朋子と岡本健一は30年来の仲良し!

岡本健一さんとの親交はすでに四半世紀を超えていました。

19歳の時に初舞台を経験して、その魅力に取りつかれた岡本健一さん。

そんな時に奈良岡朋子さんの『放浪記』を観て心を奪われたそうです。

憧れの大女優が代表を務める劇団民藝に通いつめて入団を志願するも、断られたと明かしています。


奈良岡朋子さんによると、岡村健一さんは根っからの芝居好きで、野放しにしているほうがいい役者なのだそう。

『二人だけの芝居−クレアとフェリース−』では、なんと40歳の年齢差で演劇に生きる姉弟役を演じました。

奈良岡朋子は美空ひばりを「和枝」と呼んでいた!

その演技力と人間性から、多くの大物芸能人の尊敬を集める奈良岡朋子さん。

石原裕次郎さんが退いたあとの『太陽にほえろ!PART2』では裕次郎さんのラブコールに応えて、新しいボス役・篁朝子(たかむらあさこ)係長を好演。

また美空ひばりさんとの間柄は、愛称の「お嬢」ではなく本名の「和枝」と呼べる大親友でした。

奈良岡朋子さんは戦争体験者であり、2013年から一人語り『黒い雨』を全国で上演しています。

平和を願ってやまない奈良岡朋子さんにとって、美空ひばりさんの反戦歌『一本の鉛筆』は忘れられない曲なのだそう。

歌詞がすばらしいので紹介しましょう。

一本の鉛筆があれば 私はあなたへの愛を書く

一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く

一本の鉛筆があれば 八月六日の朝と書く

一本の鉛筆があれば 人間のいのちと私は書く 

(松山善三詞/佐藤勝曲)

奈良岡朋子さんの言葉によれば、この歌を歌う時の美空ひばりさんの雰囲気や目の表情は他の歌を歌う時とは違っていたそうです。

華やかなスターのオーラを放つ美空ひばりさんではなく、ただ一点を凝視して、にこりともせずに歌っていたのだとか。


戦争体験者にとっては当時の記憶は風化しておらず、生き続けているのでしょう。

今の日本にたちこめる空気は戦前とそっくりで、軍靴の音が聞こえてきそうだと憂える奈良岡朋子さん。

女優人生終盤のライフワークと呼ぶ『黒い雨』の活動を元気に続けてほしいと思います。

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