藤田和日郎、天才の理由。指で描く画力&自己評価が低い?島本和彦と仲良し。作品への愛情

唯一無二と呼ぶにふさわしい独特なタッチが印象的な藤田和日郎(ふじた かずひろ)さん。

天才の名を欲しいままにする人気漫画家として知られています。

藤田和日郎のプロフィール

本名:藤田和宏(読みは同じ)

生年月日:1964年5月24日

血液型:A型

出身地:北海道旭川市

最終学歴:日本大学法学部新聞学科

藤田和日郎が天才と言われる理由は?

『うしおととら』に『からくりサーカス』、『双亡亭壊すべし』などで知られる藤田和日郎さん。

迫力のある絵に独創的なストーリーが多くの人々の心を鷲掴みにしています。

藤田和日郎さんが漫画家を目指すきっかけとなったのは高橋留美子さん。


短編漫画を読んだことで感動し、漫画家になろうと思ったそうです。

こうして漫画家を志した藤田和日郎さん。

もともとストーリーを作るのは好きだったそうで話作りは苦労しなかった様子。

その代わり絵を描くことは得意ではなかったのか何度も試行錯誤を繰り返したそうです。

そんな時に地元で開催されたイベントに出演していた安彦良和さんの「目線が決まれば体の向きも決まる」という発言を聞き、人物を描く時は目から書くようになったそうです。

それはプロの漫画家となった現在も変わらないんだとか。

初連載作品から大人気

その後、藤田和日郎さんは1988年に新人コミック大賞に応募した『連絡船奇譚』が『週刊少年サンデー』増刊号に掲載されて漫画家デビュー。

1989年に『うしおととら』が少年サンデーコミックグランプリに入賞するとその翌年から連載開始となります。

藤田和日郎さんの初連載作品だった『うしおととら』。

コミックスの累計発行部数は3000万部を超え多くの漫画賞を受賞。

OVA化にアニメ化、ゲーム化に舞台化もされるなど時代を代表する作品の一つとなりました。

『うしおととら』の連載終了後に始まった『からくりサーカス』もコミックスの累計発行部数が1500万部とスマッシュヒット。


2021年に完結した『双亡亭壊すべし』も大人気の作品でした。

次々に名作を生み出す天才

1つでもヒットさせることが難しい漫画業界。

それにも関わらず藤田和日郎さんが生み出した漫画はいずれも大ヒットとなっています。

また、週刊で連載する漫画家は非常に多忙な事で知られていますよね。

そのため人気作の連載が終わった後は「燃え尽き症候群」になり新しい連載をしない漫画家も多いですよね。

ですが藤田和日郎さんはデビュー後は漫画の連載をしていない期間は長くても1年程度しかありません。

元々ストーリーを考えるのが好きだという藤田和日郎さん。

次々に湧き出すアイディアを漫画にしたくて仕方がないのかもしれません。

漫画家になるために産まれたといっても過言ではない藤田和日郎さん。

多くの人々に「天才」と称されるのも納得ですよね。

才能を絶賛する有名人たち

藤田和日郎さんを天才と絶賛しているのは、ファンだけではありません。

同じ週刊少年サンデーで活躍する漫画家・椎名高志さんも、その才能を認めています。

プロ漫画家がチート能力者と表現しているあたり、その才能はもはや異次元レベルなのかもしれませんね。


さまざまな名作に触れたファンなら、こうした意見に賛成する人も多いのではないでしょうか。

また、声優の木村良平さんも、作品に圧倒されたファンの1人。

センスや才能がずば抜けており、やはり天才と感じるのだとか。

過去のインタビューでは、すごいと思うポイントについても語っていました。

まったく予見できないことが起きたり、最終的にはきっとこういうオチにいくんだろうけど、それをどう描いて持っていくのかまったくわからなかったり。あとはキャラクターの濃厚さとか立体感とか。

ストーリーがどう転がるかわからないというのは、面白い漫画として重要な要素でしょう。

よく見るパターンが出てくると、どこか冷静な目で見てしまうこともあります。

しかし、まったく予想できない展開が出てくると、最終的にどうなるのか気になり、興奮してページをめくるものですよね。

藤田和日郎さんは、そうした読者のツボを突くのがうまいのかもしれません。

その中で濃いキャラクターたちが動き回っているとなれば、ぼんやりと読み始めても、問答無用で感情を揺さぶられる体験ができそうです。

自分ではわずかな才能と思っている

有名人からも絶賛される藤田和日郎さんの才能は、SNSでもよく話題になります。

作品を読み終えた後、いてもたってもいられずに熱い投稿をする人も多いのでしょう。


原画展などで実際に絵を描くところを見た人も、そのすごさに圧倒されるようです。

しかし、本人としては、ごくわずかな才能を振り絞って描いている感覚なのだとか。

天才と呼ばれるのは、他の漫画家と考えているようです。

こうした謙虚な姿勢も、人気のポイントなのかもしれません。

ヒット作を生み出したからといって、上から目線の偉そうな態度は見せず、「まだまだですよ」という人には好感が持てるもの。

常に向上心を持ち、誠実に漫画製作に取り組む姿が、「次の作品も読みたい」という読者の気持ちに影響しているのではないでしょうか。

ちなみに、藤田和日郎さんが絶賛する漫画家の中には、『はじめの一歩』の森川ジョージさんがいます。

原画展が開催された際は、その魅力を熱く語っていました。

天才と呼ばれる藤田和日郎さんがべた褒めするというのは、すごいことですね。

このように、レベルの高い同業者から刺激を受けることも、人気作を生み出す秘訣なのかもしれません。

藤田和日郎が画力を自己評価すると?

唯一無二の世界観を持つ藤田和日郎さん。


その世界観を成立させているのが他を寄せ付けない圧倒的な画力でしょう。

細かい線で緻密な絵を描く漫画家もいますが、藤田和日郎さんの絵は「書き殴った」という表現がピッタリ。

その荒々しいまでの絵からは、漫画にかける熱がヒシヒシと伝わってきますよね。

誰もがその画力を高く評価していますが、自分を天才と思っていないところからもわかるように、本人は「自分の画力は高くない」という自己評価をしているんです。

画力が無いために思い描いた絵を描くことが出来ないと嘆くこともすくなくありません。

ですが藤田和日郎さんの場合は絵に求めるレベルが高すぎるように感じてしまいます。

これで画力で低い、という評価なら多くの漫画家も画力が低いという事になってしまいますよね。

また、藤田和日郎さんはストーリーが凄すぎるために画力が追い付かないと思っているのかもしれません。

きっと頭で思い描いた物を絵に落とし込むことが出来ずにもどかしい気持ちになっているのでしょう。

もし思い描いたものを100%再現できたら一体どんな凄い作品となるのか。

日本漫画界の歴史が大きく変わる事は間違いないでしょう。

藤田和日郎は漫画を指で描く?

漫画家にとって必要不可欠な道具と言えのが「ペン」。

アナログでもデジタルでもペンが無ければ漫画を描くことは出来ませんよね。


もちろん藤田和日郎さんも漫画を描くときはペンを使います。

ですが、漫画を描くときに使う道具はそれだけではないんです。

その道具の一つが「ぺんてる筆」。

ぺんてる筆は「ベタ」を塗るときに使っているようです。

また、時には割りばしや指を使って漫画を描くこともあるんだとか

ペン以外の道具を使う理由は「飽きるから」。

長年に渡って漫画を描き続けているだけに自分の描く線に飽きてしまうことがあるそうです。

そんな時に使うのが割りばしや指。

これらの道具を使うことで作品にメリハリを付けているようです。

特に自分自身の感情が高ぶった時や読者の注目を集めたいシーンで割りばしや指を使う事が多いそうです。

こちらの動画でも、12:30あたりから割りばしで描くところが紹介されています。

少しでも良さそう、と思ったらとにかく試すという藤田和日郎さん。

このような常識にとらわれない柔軟さがあるから次々にヒット作を生み出せるのかもしれません。

藤田和日郎と島本和彦がイチャイチャ?

今と比べて以前の漫画界は「周りの作者は全てライバル」というのが当たり前。


そのため漫画家同士もかなりギスギスした雰囲気だったそうです。

ですが最近では尾田栄一郎さんと岸本斉史さんなど仲がとても良い事で知られる漫画家も増えています。

藤田和日郎さんと島本和彦さんも仲良しで有名。

年齢が近い事もありますが漫画にかける情熱で意気投合しているんだとか。

そんな二人は「東アジア文化都市2019豊島」内のイベントでトークショーを開催。

トークショー開催前からTwitterでやりあうなどヒートアップしていました。

一体どんなトークが繰り広げられるのか待ち望んだファンが多かったようで整理券は瞬く間に無くなってしまったそうです。

ファンの期待に応えるかのようにトークショーでは用意された椅子に一度も座る事なく熱いバトルを展開。

足を運んだ多くのファンが2人のバトルに大満足した事は間違いありません。

トークショーでは終始憎まれ口を叩きあった2人。

ですが、今でも互いの活躍が刺激になっている事も明かしています。

仲が良いといっても慣れあう関係ではなくライバル関係にある藤田和日郎さんと島本和彦さん。

互いに「負けたくない」という思いが多くの名作を生み出す原動力となっていたようですね。

藤田和日郎は自分の作品が大好き?

これまでいくつもの人気作を世に送り出している藤田和日郎さん。


生み出した作品が多いと過去の作品には無頓着になってしまいそうなもの。

現在も週刊誌で連載を続ける人気漫画家となれば尚の事。

ですが藤田和日郎さんはこれまでの作品に深い愛情を持っています。

これらの呟きからも作品に対する思いが伝わってきますよね。

なお、作品に愛着はあっても執着はしていないようです。

自分の作品をアレコレ弄られる事を望まない漫画家も少なくないはず。

ですが、ここまで言ってもらえれば心置きなく二次創作が出来ますよね。

藤田和日郎さんは自分が生み出したキャラクターを基に別の人が新しいストーリーを生み出す事を楽しんでいるのかもしれません。

作品が世に出てからは解釈は読者に任せて思い思いに新しいストーリーを展開させていってもらう。

きっと「可愛い子には旅をさせよ」といった思いなのでしょうね。


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