『ジーンズ屋ようこたん』など、古典にブラックユーモアを交えた改作落語が人気を呼んでいる立川談笑(たてかわだんしょう)さん。
「立川流四天王」の一人ですが、司法試験受験生から落語家に転向した変わり種です。
2019年後半に入院のニュースが飛び込んできましたが、病名やその後の体調など詳しい状況を追っていきます。
また独演会と一門会の評判、家族や結婚についてもみていきます。
立川談笑が突然の入院!病名は?
高校時代から弁護士か検察官を目指し、早稲田大学法学部に進学した立川談笑さん。
大学では司法試験受験サークルに入り、六法全書を片手に勉強に打ち込む日々でした。
最初の司法試験に失敗し、予備校講師のアルバイトをしていた頃、ひょんなことから立川藤志楼さんの落語に触れて人生が変わります。
立川藤志楼さんは放送作家の高田文夫さんのこと。
その時談笑さんは、古典に今どきのネタを織り交ぜて観客の大爆笑をさらう落語という演芸に、物事が進化する姿や可能性を強烈に感じたそうです。
ちなみに高田文夫さんは、落語界の風雲児と呼ばれた立川談志師匠の弟子でした。
当時の立川流にはAからCの3コースがあり、Bコースはビートたけしさんら芸能人や有名人の弟子で構成されていたのです。
高田文夫さんに弟子入りを希望するも断られ、談志師匠への入門を勧められた談笑さん。
1965年に東京江東区で誕生していますから、27歳か28歳での弟子入りでした。
2005年の真打昇進後も元気に活動を続けていましたが、2019年11月21日に都内の病院で緊急手術を受けています。
【お知らせ①】
『立川談笑の病気について』ご心配頂いております、私立川談笑の病状についてご報告いたします。
【病名】
病名は「S状結腸穿孔」。つまり「大腸に穴が開いた」ということです。②につづく pic.twitter.com/2N3uA3gY2u
— 立川談笑 (@danshou) November 26, 2019
病名は大腸(S状結腸)穿孔。
54歳での発症でしたが、これまで病気とは縁がなく、すっかり油断していたそうです。
2日前からガスが出ない不調はあったものの、その時も高をくくって仕事を続行。
まもなく高熱におそわれて病院で診てもらうと、命にかかわる重篤な状態であることがわかりました。
術後の経過はすこぶる良好で、入院期間は15日。
談笑さんは「談志まつり2019」をはじめとする多くの公演を休演したことを謝罪するとともに、代演を務めてくれた落語家へ、また日本の医療や保険制度へ、そしてそれを支える国民の皆さんへの深い感謝を述べています。
立川談笑の独演会や一門会の評判は?
古典のベースはそのまま残し、設定を現代向きにアレンジする改作落語を得意とする立川談笑さん。
定番の名作もただでは終わらない爆笑ネタに変身します。
『居酒屋』が『イラサリマケー』へ、『こんにゃく問答』が『シシカバブ問答』へと演題も変化。
独演会はいつも完売の人気ぶりだそうです。
談志師匠は生前、もはや落語は大衆芸能ではなくなったと嘆き、談笑さんを状況判断が的確と評していました。
高齢者には人気があっても若者には通用しない落語では大衆芸能とはいえませんね。
古典に現代風のギャグを盛り込む落語家は他にもいますが、落語評論家の広瀬和生さんによると、談笑さんのアプローチは現代に通用する演芸としての落語の再構築とのこと。
大衆芸能としての落語を取り戻そうとする気概が感じられます。
談笑さんの独演会に負けず劣らず評判がうなぎ上りなのが吉笑さん、笑二さん、談洲さんの三人の弟子と開く一門会。
東京・武蔵野市にある武蔵野公会堂で、ほぼ毎月開催されています。
ここが談笑一門のホームグラウンドです。
ホール落語ですが、時間がある時にふらりと立ち寄れる雰囲気を大切にしたいという思いからスタートしました。
「談笑さんのお弟子さんは本当に楽しみだね」とお褒めの言葉をいただくこともあるのだそう。
お蔭様で「立川談洲二つ目昇進披露落語会」は盛況でした。温かいお客様に支えられた弟子の高座に接して、私も感無量です。
まだまだ歩き始めの落語家です。どうぞこれから先、広い心で見守ってやって下さい。ありがとうございます。微妙にバカっぽい写真。なんだろ? #立川談洲 pic.twitter.com/B8MHFIydzB
— 立川談笑 (@danshou) February 10, 2020
渋谷らくご2月公演 明日の公演
【「各賞受賞者の会」渋谷らくご大賞、渋谷らくご創作大賞
2月18日(火)18:00~19:00
立川談吉 立川笑二 #シブラク】https://t.co/m6FUOqZBOm今年の渋谷らくごはこの二人が象徴となってがんばります。どうぞ応援しにきてくださいね。 pic.twitter.com/erdHrq3XYp
— 渋谷らくご 3/13~17ユーロライブ (@shiburaku) February 17, 2020
立川談笑の家族や結婚を調査
立川談笑さんの家族や結婚については多くの関心が寄せられていますが、あまり詳しい情報はありません。
ですが、退院後に妻への感謝を述べているので既婚者であることは公表しています。
談笑さんの家族構成は妻、長女・長男とのことです。
現在は杉並区で家族と同居しているそうです。
公式サイトには誕生日も掲載されていないことから、プライバシーは極力公開しない方針なのかもしれません。
また、手土産におすすめの品を紹介する記事で中村屋の新宿カリーあられを挙げた際、「子供でも食べられる辛さだから家族で食べている」と発言しており、子供想いなのでしょう。
あまり私生活を語らないのは、話芸のみで勝負しようという心意気なのでしょうか。
完成形である古典に手を加えて演出する改作落語は、人によっては邪道と思うかもしれません。
立川談笑さんには、若者を笑わせるとともに通をうならせる改作落語を今後も続けていってほしいですね。
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