立川談志の弟子&一門には序列なし?一番弟子は志の輔?

破天荒なキャラクターばかりに注目が集まってしまう立川談志(たてかわだんし)さん。
その一方で立川談志さんほど落語と真剣に向き合った落語家はいないと言っても過言ではありません。

立川談志のプロフィール

本名: 松岡克由(まつおか かつよし)

生年月日: 1935年12月2日

没年月日: 2011年11月21日(75歳没)

出身地: 東京府東京市小石川区(現: 東京都文京区)

最終学歴: 東都高等学校(中退)

所属: 落語協会、落語立川流

立川談志は弟子も超一流?

寄席や独演会に足を運んで落語を観た経験がある人は決して多くはないでしょう。
ですが、演芸番組の「笑点」を観た事が無いという人は殆どいないのではないでしょうか。

かつては寄席等に行かなければ触れられなかった落語。
それをテレビの世界に持ってきたのは革命的な出来事と言えるでしょう。


そんな革命的な出来事を起こしたのが立川談志さん。

当時の寄席はテレビやラジオの普及により客足が遠のいていたそうです。
その事に危機感を感じた立川談志さんは「もっと落語家もテレビに出ていくべき」と考えて生み出したのが笑点の前身番組である「金曜夜席」。

金曜夜席も演芸と大喜利という二部構成。
「落語家が座って話すだけだと地味」、「噺の途中ではCMを入れにくい」という事で落語ではなく大喜利に。
これも落語家のテレビ進出を企てた立川談志さんのアイデアでした。

このスタイルは金曜夜席から笑点となっても変わっていません。
放送50周年を超えて大人気なのは立川談志さんに先見の明があったからと言わざるを得ません。

立川談志さんが落語界の普及と発展に貢献したのは「笑点」を生み出した事だけではありません。

立川志の輔さん、立川談春さん、立川志らくさんなど多くの落語家を育て上げているんです。
いずれも今の芸能界を代表する面々ですよね。
彼らがいなければここ数年のテレビは全く別のものとなっていた事でしょう。

タレント活動ばかりが目立ちますが、落語家としての実力ももちろん折り紙付き。
立川志の輔さん、立川談春さん、立川志らくさんに立川談笑さんを加えた「立川流四天王」には真打の9割が束になっても敵わないと言われるほど。

昇進試験が非常に厳しい事で知られる立川流で修行を積み世に出てきた弟子達。
高く評価されるのも当然かもしれません。

立川談志さんや弟子がきっかけで落語に興味を持った、という人は多いでしょう。
なかには独演会や寄席にも足を運ぶようになった人もいるのではないでしょうか。

落語界への普及と発展に立川談志さんほど貢献できる落語家は二度と出てこないかもしれません。

立川談志の一門には序列がない?

現在、日本には落語協会、落語芸術協会、落語立川流、圓楽一門会、上方落語協会と落語家の団体が5つ。

元々は立川談志さんも落語協会に所属していました。
ですが弟子が真打昇進試験に不合格となった事に腹を立てて脱退。
そして立ち上げたのが落語立川流です。

前述の通り昇進試験が非常に厳しいことで知られる落語立川流。
落語が上手くなる意欲が無ければ破門される事も日常茶飯事のため、残った弟子のレベルは必然的に高くなっています。

そのため、落語立川流は5つある落語家団体の中で最も序列が高いと言われています。
また、落語立川流の二つ目の方が落語協会の真打よりもレベルが高いという声も。

ただ、評価は人によって分かれるものなので必ずしも一致するとは限りません。
ですがこれらの評判は落語立川流のレベルが高いという証明ではあるでしょう。

落語家団体で最も序列が上と言われる落語立川流ですが、落語立川流の落語家内では序列というものは殆ど感じられないそうです。
その最大の理由が「完全実力主義」であること。

落語の世界では入門してから二つ目昇進まで約3〜5年、真打昇進までに約13〜15年と言われています。
そのため、落語家内には年功序列の意識が芽生えるのでしょう。


一方、落語立川流は実力主義のため、入門の時期と昇進の時期はバラバラ。
立川志の輔さんは僅か7年で真打に昇進していますし、立川志らくさんは兄弟子の立川談春さんよりも先に真打に昇進しています。

実力至上主義だからこそ落語立川流からは時代を代表するような落語家達が次々に出てくるのでしょう。

立川談志の一番弟子は志の輔?

実力と才能を兼ね備えた多くの落語家が在籍する落語立川流。
なかでも「立川流四天王」と呼ばれる立川志の輔さんと立川談春さん、立川志らくさん、立川談笑さんは別格の存在感。

この中で最も早く立川談志さんに弟子入りしているのが立川志の輔さん。
そのため、立川志の輔さんが立川談志さんの一番弟子と思う人がいるかもしれません。

ですが立川志の輔さんは9番目で一番弟子は土橋亭里う馬さん。
土橋亭里う馬さんは立川談志さんの死後、落語立川流の代表も務めています。

今では立川談志さんの弟子達もそれぞれ弟子を抱えて一門を形成するようになってきています。
つまり立川談志さんの孫弟子にあたる人達がどんどん増えてきているということ。

現在のメディアを席巻するのは立川談志さんの弟子達ですが、それが孫弟子に変わる日もそう遠くないかもしれません。
立川談志さんが築き上げた落語立川流からどんなスターが誕生するのか。

まだまだ落語立川流ならびに落語界から目が離せそうにありませんね。


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