立川志の輔と志らくは不仲?談志&中村仲蔵との関係。松本人志が会いたくない理由。創作落語が真骨頂

テレビ番組の司会やCMでお馴染みの立川志の輔(たてかわ しのすけ)さん。
もしかすると若い人の中には立川志の輔さんが落語家という事を知らない人もいるかもしれません。

立川志の輔と志らくは仲が悪い?

現在、落語家として活動しているのは約800人で落語家として食べていけるのは100名程と言われています。
そのうち世間に顔と名を知られているのは僅か数十名ほど。

立川志の輔さんも間違いなく世間に広く知られる落語家の一人でしょう。
「ためしてガッテン」の司会や「養命酒」、「ペヤングソースやきそば」、「龍角散」のCMでお馴染みですよね。
きっと誰もが一度はその顔を見た事があると言っても過言ではないかも知れません。

多くの落語家が高校や大学卒業後に入門していますが、立川志の輔さんは社会人経験があるという変わり種。


明治大学在学時に落研に所属していた立川志の輔さん。
落研で2年先輩だった三宅裕司さんの影響で演劇に興味を持ったそうです。

なお、立川志の輔さんは三宅裕司さんから受け継いだ高座名「紫紺亭志い朝」を名乗っていました。
立川志の輔さんの次は2年後輩の渡辺正行さんが受け継いでいます。

大学卒業後はアルバイトをしながら劇団の養成所に入り演技の勉強をしていた立川志の輔さん。
するとバイト後に飲みに行っていた新宿ゴールデン街で広告代理店関係者と知り合いになり広告代理店に入社。

こうして広告代理店で働くようになった立川志の輔さんですが落語が頭から離れる事はなかったそうです。
このように中途半端な状態で働き続けるのは失礼と28歳の時に広告代理店を退社。

会社を辞めたものの誰の弟子になろうか迷っていた立川志の輔さん。
そんな時に立川談志さんの「芝浜」を聞いた事で立川談志さんに弟子入りすることを決意。

こうして1983年1月に29歳で立川談志さんの門下に入り「立川志の輔」として活動する事に。
それから約2年後には二つ目に昇進し1990年5月には真打となっています。

通常、二つ目になるまでに3〜5年、真打昇進は13〜15年の年月が必要と言われています。
ところが立川志の輔さんは僅か7年で真打に。
如何に立川志の輔さんが優れた落語家であるかが良く分かりますよね。

また、立川志の輔さんはまだ二つ目だった頃からテレビ番組のリポーターやナレーターに起用されています。
この事から早くから業界が注目する出世株だった事も分かります。

その後、立川志の輔さんは「ペヤングソース焼きそば」のCMや「ためしてガッテン」の司会に抜擢。
誰からも愛されるキャラクターで瞬く間にお茶の間の人気者となりました。

そんな立川志の輔さんですが同門の人気落語家、立川志らくさんとの不仲説が実しやかに囁かれています。

M-1の審査員や情報番組の司会にコメンテーターとご意見番的存在の立川志らくさん。
師匠の立川談志さんと同じく歯に衣着せぬ発言が人気の理由。

立川志らくさんの毒舌は相手が先輩弟子である立川志の輔さんであっても変わる事はありません。

こういった発言も立川志の輔さんと立川志らくさんが不仲と噂される原因。
ですが、実際には二人が不仲という事はありません。

その証拠に立川志らくさんは立川志の輔さんを称賛するツイートも何度かしています。

きっと仲が良いからこそ、堂々と毒づくことが出来ているのでしょう。
立川志らくさんの性格を考えると本当に不仲であれば立川志の輔さんの名前を出すのも嫌なはずですからね。

立川志の輔は談志の実験台だった?

落語家は食べていけるようになるまで10年以上の修行が当たり前の世界。
そのため弟子入りには30歳という一つの区切りがあるそうです。
30歳を超えると弟子入りが認められない事も多く、落語協会の理事会では30歳以下でなければ入門が却下されてしまうんだとか。

立川志の輔さんが立川談志さんの弟子となったのは29歳。
実は落語家となるにはギリギリのタイミングだったんです。

その人柄ばかりが取り沙汰される立川談志さんですが落語家としての才能は本物。
落語界の発展に多大な貢献をしてきた事から人間国宝認定が噂された事もありました。

落語家として天賦の才を持つだけに人への評価は厳しくなってしまいがち。
立川談志さんが認める落語家や芸人はほんの一握りしかいません。

そんな立川談志さんですが弟子の立川志の輔さんを「立川流の最高傑作」と絶賛しています。

実は立川志の輔さんが入門してから3か月後に立川談志さんは落語協会を脱退。
その後、家元として落語立川流を創設しています。

当然、弟子達も立川談志さんと同じく落語協会から落語立川流へ。

ただ、東京にある寄席に出演出来るのは落語協会と落語芸術協会に所属している落語家だけというルールが。
そのため落語立川流の面々は寄席に出演する事が出来なくなってしまいました。

つまり立川志の輔さんは「寄席を経験していない弟子の第1号」。
これまでの弟子とは異なる方法で修行を積むことになった立川志の輔さんは「立川流の実験台」という位置づけだったそうです。

寄席に出演できない立川流の活動の中心となったのがホール等で行う落語会。
ホールでの落語会の方が寄席よりも敷居が低い気がしますよね。
そのため色々な層のお客さんが訪れた事でしょう。


そんな様々なお客さんが満足するような落語を演じるために立川志の輔さんは努力したはず。
今の人気と地位を築いたのはそんな努力が報われたから。

立川志の輔さんが立川談志さんの弟子になっていなければ今ほどの人気落語家とはなっていなかったかもしれません。
弟子入り当初は大変だったと思いますが、今となっては良い経験と思っている事でしょう。

立川志の輔の中村仲蔵が話題

立川志の輔さんの師匠、立川談志さんは古典落語に自身の解釈を加えるという新境地を開拓。
「噺ではなく談志を聴きに来る」とまで言われていました。

常に創意工夫する立川談志さんの姿勢を受け継いだ立川志の輔さん。
古典落語に演劇的な要素を取り入れるなど立川談志さんとは違ったアプローチで古典落語に取り組んでいます。
過去に劇団で演技の勉強をした事を落語に活かしている事が分かりますね。

立川志の輔さんの古典落語で代表作の一つと言えるのが「中村仲蔵」です。

「中村仲蔵」とは江戸時代に活躍した実在の歌舞伎役者。
家柄が重視される歌舞伎界ですが中村仲蔵さんは門閥外から看板役者となった非常に稀な役者です。

立川志の輔さんが他の落語家と違うのは中村仲蔵さんについて良く調べてから演じていること。
中村仲蔵さんについて調べ上げているために話の構成や流れが理解しやすく感情移入もしやすくなっています。
そのため人情噺の「中村仲蔵」を立川志の輔さんが演じると鼻をすする音もチラホラ。

落語好きもそうでない人も必見の立川志の輔さんの「中村仲蔵」。
これをきっかけに落語にハマってしまう人も多いかも。

立川志の輔は松本人志も大絶賛?

現在のお笑い界で絶大な影響力を持つ1人がダウンタウンの松本人志さん。
所属する吉本興業の芸人は当然ながら他事務所にも松本人志さんを崇拝する芸人は多数。

芸人の才能は業界からも評価され、M-1グランプリとキングオブコントの両方で唯一審査員も務めています。
情報番組のコメンテーターも務めるなど、その言動は多くの人々に注目されています。

そんな松本人志さんも立川志の輔さんを高く評価する1人。
立川志の輔さんは別格であり「嫌われたくないから会いたくない」と語るなど手放しで称賛しています。


また松本人志さんは毎晩、桂枝雀さんと立川志の輔さんのどちらかの落語を聴いている事も明かしています。
本当に立川志の輔さんの事が好きなんだ、という事が分かるエピソードですよね。

松本人志さんがこれほどまでに絶賛する立川志の輔さん。
「人を楽しませる」という点は同じですが漫才やコントと落語は全く別物。
別の世界で活躍する人に大きな感銘を与えるなんてそう簡単に出来る事ではありません。

テレビでの活動しか見た事が無い人も改めて立川志の輔さんの凄さを実感したのではないでしょうか。
松本人志さんの発言がきっかけで立川志の輔さんの落語を聞いた人も多いかもしれませんね。

立川志の輔の真骨頂は創作落語

テレビ番組の司会やCM出演で人気を博す立川志の輔さんですが本業は落語家。
所属団体の垣根を超えて「六人の会」を結成して落語会を開催するなど落語の普及と発展に寄与しています。

師匠の立川談志さんと同じく古典にも取り組む立川志の輔さん。
ですがその真骨頂は創作落語。

これまでに多くの新作落語を創り出してきた立川志の輔さん。
その中には映画化やドラマ化された作品まであるんです。

今も「志の輔らくご」という落語の会を開催するなど1年間で150本以上、独演会や落語会に出演する立川志の輔さん。
これだけ多くの高座を務めていますが、チケットは入手困難なんだとか。

きっと立川志の輔さんのチケットがこれほどまでにプレミア化しているのは次々に創作落語を生み出しているから。
今度はどんな噺を創り出したのか、と楽しみにしているファンが多いという事でしょう。

もし立川志の輔さんが古典落語だけを演じていればこれほどチケットがプレミア化する事はなかったはず。


現在の落語会を代表する落語家の立川志の輔さん。
立川志の輔さんが元気な限りは落語会は安泰と言えそうですね。

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