中田久美、天才セッターの理由と怪我。監督として鬼の目に涙?タブレットで作戦決定

中田 久美(なかだ くみ)さんは天才セッターとしてバレーボール界で大活躍しました。

現在は”名選手は名監督にあらず!”という格言を覆すほどの指導力を発揮しています。

今回は中田久美さんのセッターの活躍や膝の怪我、監督業について見て行きましょう。

中田久美は規格外の天才セッターだった

まずは中田久美さんのセッターとしての活躍について見て行きましょう。

ママさんバレーをやっていた母親の勧めもあって中学から本格的にバレーボールを始め、2年生の時に山田重雄さんが指導するバレーチーム「LAエンジェルス」に入団しています。


そこでの猛特訓によって秘めていた才能が開花して行き、1980年に大谷佐知子さんと一緒に”史上最年少の15歳(中学3年)”で全日本代表メンバー入りを果たして注目を集めました。

当初はセンタープレーヤーとして全日本代表での活躍を期待されていましたが、指導を受けている山田重雄さんにセッターの才能を認められてポジションを転向したそうです。

身体的にもセッターとしては珍しい177cmという身長や左利きを期待をされていたようでした。

中学を卒業した1981年に実業団の日立に進み、加入初年にスタメンと新人賞を獲得しています。

中田久美さんは身体的な利点以上に”頭脳が天才的”と評価されており、華やかな活躍をする裏で対戦相手の特徴やチームの傾向をノートにまとめて作戦を練る努力家でもありました。

セッターのポジションはコートにおける監督と明確に自覚していて、同僚が得点を決めた際にも歓喜の輪に加わらずに相手のコートを睨(にら)んで動きをチェックしていたそうです。

これは失点によって相手が修正すべき点に気付き、その動きや様子を見逃さない意味でした。

技術的にもボールの軌道を読んでレシーブに駆けつけたり、手首の柔らかさで逆サイドへ素早くトスを出すなどテクニックが凄いのもバレーボールファンの中では有名です。

中学3年生での全日本代表入りや実業団に16歳3ヶ月でデビューしたこと、オリンピックに3大会連続出場(ロサンゼルス・ソウル・バルセロナ)など素晴らしい実績を残しています。

中田久美は膝の怪我

ここでは中田久美さんの怪我について見て行きましょう。

多くのバレーボール選手は突き指や脱臼、骨折によって手や指がボロボロになっていますが、中田久美さんの手はキズひとつなく指は長くて驚くほどキレイだそうです。

一方で着地する時に酷使してしまう膝の具合は良くなかったらしく、世界選手権でキャプテンを務めた1986年11月には練習中に右膝前十字じん帯を断裂する大怪我をしていました。

約10ヶ月のリハビリによって奇跡的な復活を果たしていますが、1988年2月に再び右膝を手術したものの完治までには至らず、結果として痛み止めの薬を常用していたと言われています。

他にも右膝の半月板も痛めており、引退後の今では膝の半月板はほぼ無くなっているそうです。

鬼監督・中田久美の目にも涙?

次は監督になった中田久美さんが流した涙の意味について見て行きましょう。

元々、情に厚いところもある中田久美さんが感情の高ぶりによって泣いてしまったとしても不思議では無いですが、これには思わぬ副作用を選手に与えたと言われています。

普段は「鬼監督」として選手から恐れられる存在でしたが、優勝した際に流した涙で心の距離が縮まっただけでなく、一緒に勝ち取ったという達成感を手に入れたと言えるでしょう。

これよって選手や監督のチームワークが深まって集団としての力はより一層パワーアップしたのは間違いないですし、まさに「同じ釜の飯を食った仲」以上の関係に発展しています。


全日本の監督をしている時も世界ランキングで8位のオランダ(日本は6位)に負けた際は悔しさから涙を流し、その時には選手を責めずに自らの采配ミスを原因と匂わせていました。

これによって選手は”自分たちだけではなく自らにも厳しい”とあらためて認識し、監督の涙によって発奮した選手たちの活躍で次の試合から連勝するといった事もあったそうです。

それらの点から見ても、指揮官の涙は時として大きな副作用をもたらすと言えるでしょう。

ちなみに、中田久美さんが涙を流す時は勝利や敗北だけでなく、大事な選手を預かりながら持っている能力を発揮させられなかった際にも責任を感じて泣くこともあるそうです。

タブレットでデータ解析

ここでは監督をしている中田久美さんが持っているタブレットについて見て行きましょう。

選手交代やタイムアウト、チャレンジでビデオ判定を求める時にもタブレットを操作(申請)するのですが、これはベンチ脇に設置してある固定式のタブレットで行うそうです。

では中田久美さんたちが持っているタブレットは何かというと、スコアラーがまとめたサーブのコースやスパイク成功率、レシーブやブロックなど作戦関係の数値が表示されています。

各国の監督たちは送られてくるデータを見て選手の起用や作戦の変更を考えているのでしょう。


試合中継を見ても画面上にたくさんのデータが表示されているのが映っていて、今では勘だけでなく様々なデータを活用して勝利の可能性を上げるのが常識となっています。

また、中田久美さんが使用しているタブレットは「iPad」ではないかと噂になっていました。

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