前原 誠司(まえはら せいじ)さんは民主党(民進党)を解散させた人物として有名です。
政治家としての経歴は党代表など素晴らしく、講演会の依頼も多いと言われています。
今回は前原誠司さんの現在や経歴、稲森和夫さんとの関係について見て行きましょう。
前原誠司のプロフィール
生年月日: 1962年4月30日
出身地: 京都大学法学部
最終学歴: 京都府京都市左京区
所属政党: 教育無償化を実現する会
前原誠司の現在は新党の代表
かつては国民民主党の代表代行に就任し、政策作りだけでなく抜群の知名度を活かして党のアピールをするなど幅広く活動をしていた前原さん。
個人では豊富な政治経験を政策通の強みを活かして講演会活動にも熱心に取り組んでおり、関西や首都圏で開かれている集会に数多く呼ばれるなど人気の高さを見せていました。
今日は東京都杉並区で行われた「国家百年の計の会」で、講演をさせていただきました。国力の衰退を止めるためには「教育の無償化」、その財源としての「教育国債」を提案致しました。申し上げた内容を実現すべく、努力してまいります。(誠) pic.twitter.com/ds4C0KDgWN
— 前原誠司 (@Maehara2016) November 23, 2020
右でも左でもない真ん中に立つ数少ない政治家としての意見を求められているそうです。
一方で地元選挙区である京都市左京区では今でも街頭に立って演説し、有権者からの厳しい意見や温かい支援の声を受け取って活動のエネルギーにしている様子も伺えました。
今朝は銀閣寺道の交差点で、7時25分から9時まで街頭演説を行いました。多くの方々から激励を頂き、元気と勇気を戴きました。誠に有難うございました❗️
京都は昨日、111年ぶりに「遅い夏日(25℃)」を更新しました。今日の街頭も、気持ちの良い気候の下で行えましたが、異常気象が気がかりです。(誠) pic.twitter.com/vwbBky07Il— 前原誠司 (@Maehara2016) November 20, 2020
前原誠司さんほどの経歴を持つ政治家が街頭演説をするのは非常にめずらしいのですが、国民の声を直接聞くのは代議士としてあるべき当然の姿と言っても過言ではありません。
指導者としての力量に関しては今でも疑問符が付く言動がたまに見受けられますが、ひとりの政治家として国民と向き合う姿勢は高く評価をされても良いのではないでしょうか。
いずれにしても、日本の政治にまだまだ”前原誠司”が必要とされているのは間違いないですね。
国民民主党代表選挙で落選
近年の前原さんといえば、2023年の国民民主党代表選挙が注目を集めました。
意見が対立する玉木雄一郎さんと一騎打ちの状態になったため、どうなるか見守っていた人も多かったことでしょう。
同年9月2日に発表された結果は、玉木さんの圧勝。
大差で落選してしまった前原さんは「完敗」と発言し、潔く負けを認めていました。
玉木氏は国会議員21人のうち14人の支持を集め、焦点となっていた地方議員や党員・サポーターからも約8割の支持を確保。前原氏に2・5倍以上のポイント差をつけて圧勝した。
これだけ差がついてしまうと、前原さんを応援していた人たちもがっかりしたことでしょう。
ですが、言い訳をせず負けたことを受け入れる姿勢には、好印象を抱く人もいたかもしれません。
ちなみに、この対決は党の存在意義に関わると話題になっており、完敗した前原さんには離党の噂が流れました。
当時はそんな噂をきっぱり否定し、玉木さんのサポートに回ると語っていた前原さん。
国会議員や公認候補予定者の票で善戦したものの敗れてしまった前原氏ですが、代表選の直後は離党を否定していました。
離党の否定をニュースで知り、まだまだ国民民主党で活躍すると思った人もいたことでしょう。
しかし、結局は同年に離党することになります。
「教育無償化を実現する会」結成が話題
代表選後の前原さんには、離党せず自分の役割を果たしていきたい考えが確かにあったのかもしれません。
ですが、2023年11月30日に離党届を提出。
新たに「教育無償化を実現する会」の立ち上げを発表しています。
会の代表は前原さんが務めることになりました。
この報道が流れると、SNSでは多くの意見が飛び交いました。
賛成意見もあれば疑問の声もあり、感じ方は人によってさまざまです。
当然。遅すぎたぐらい。是非とも教育無償化を実現して欲しい。
国民民主党・前原誠司氏が離党し、新党「教育無償化を実現する会」結成へ(TBS NEWS DIG Powered by JNN)#Yahooニュースhttps://t.co/u18pRwrF6U
— ゆーき (@yuki_nikov) November 30, 2023
前原誠司…
教育無償化してくれるんなら応援するけど
今注目集めたいだけじゃないか?— ぱる@2y (@palululu26) November 30, 2023
前原誠司氏が、突如「教育無償化を実現する会」とやらを立ち上げ、それに維ソ新の吉村知事が呼応、この手の「実績」作りが大好物の公明党や、自民党進次郎派(菅人脈)を巻き込んで一気に実現させてしまう流れかな?
こういう「反対しづらい政策」で、Yesの流れを作る「営業戦略」での「#改憲」狙いかな— タロー浦鳥 (@PigMotor123) December 5, 2023
教育無償化に賛成する人たちは、前原さんの決断に希望を見出し、今後の活動に期待していることでしょう。
前原さんの思いについては、15年以上の交流があるという佐藤優さんが明かしていました。
2人で食事をした際、教育無償化の重要性を熱く語っていたようです。
親の経済状態にかかわらず、子どもはその適性に応じて、無償で教育を受けることができる態勢を作りたい。家庭の境遇にかかわりなく、子どもには夢が実現できるような社会にしたい
前原さんは母子家庭で育ち、アルバイトをしながら自力で京都大学を卒業しています。
しかし時代が変わり、学生たちが努力だけで前原さんと同じことを達成するのは、非常に難しいのだとか。
新たな党を立ち上げ、教育無償化のため積極的に動き出した前原さんの活躍に、今後も要注目です。
ちなみに、国民民主党は前原さんの離党届を受け取っておらず、正確には除籍という形で党を離れています。
前原誠司の後援会長だった稲盛和夫との関係
次は民主党のスポンサー的存在だった稲盛和夫さんとの関係を見て行きます。
元々は小沢一郎氏と親しかったことから若手政治家のサポートをするようになり、中でも自身が育てた「京セラ」がある同じ京都府出身の前原誠司さんを可愛がっていました。
稲盛和夫さんは非常に多忙でありながらも、前原誠司さんの後援会会長も引き受けています。
多くの財界人や経済団体は自民党を支持していますが、稲盛和夫さんは自身も叩き上げの挑戦者だったことから”自民党に対する挑戦者”としての民主党に期待をしていたそうです。
民主党政権時に鳩山由紀夫総理や国土交通大臣だった前原誠司さんから日航再建を要請され、就任から2年で赤字から営業利益2,000億円というV字回復をして期待に応えました。
しかし、民主党の政権運営は稲盛和夫さんの期待を大きく裏切る結果となり、自身も高齢になったことから政治への積極的な協力を辞めて距離を取るようになりました。
民主党への期待が大きかった分、無残な結果に終わったのはショックだったに違いありません。
現在は自身が設立した「盛和塾」を2019年末で閉めるなど身辺の整理を進めている様子でした。
前原誠司の経歴まとめ
まず最初に前原誠司さんの経歴を振り返っておきましょう。
主な学歴として1年の浪人生活を経て京都大学(法学部)に進学していますが、国際政治学を専攻していたので法学部出身でも弁護士資格は所有していません。
学者の道を希望するも講師から「学者は天才でなければ・・」と暗に諭され、もうひとつの夢であった外交官を目指しますが「東大閥じゃないと厳しい」と教えられて断念。
それでも外交の道を諦めきれなかった前原誠司さんは目的を変えることなく、手段の方を外交官から政治家(外務大臣)に変えて夢の実現に動き出しました。
1987年に松下政経塾(第8期)に入塾して政治学の習得や人脈作りに励み、卒塾後の1991年4月に行われた京都府議会議員選挙に立候補して28歳で初当選(府議会史上最年少)を飾ります。
1992年には野田佳彦さんや小池百合子さんらと細川護熙氏が結成した「日本新党」参加し、翌年に行われた「第40回衆議院議員選挙 (1993年7月18日)」で初当選をしました。
ちなみに、この選挙では安倍晋三さんや岸田文雄さん、枝野幸男さんや小池百合子さんなど現在の日本政治をリードする政治家たちが初当選したことでも知られています。
日本新党を離党後は様々な政党を経て民主党の結成に尽力し、2005年9月17日に岡田克也さんの後を継ぐ形で民主党代表(第5代目)に就任して世間から注目を集める存在になりました。
代表退任後の2009年8月30日に行われた「第45回衆議院議員選挙」で政権交代を果たして国土交通大臣に就任、2010年9月17日には菅内閣で夢だった外務大臣に就任しています。
しかしながら、2010年9月に発生した”尖閣諸島中国漁船衝突事件”では犯人を釈放したことで批判を浴び、2011年3月7日に在日外国人から献金を受けた問題で外務大臣を辞任。
2017年9月1日に行われた民進党代表で枝野幸男さんを破って第3代目の代表に就任し、次期衆議院選挙での勝利を狙って小池百合子さんが結成した「希望の党」への合流を決めました。
しかし、小池百合子さんが民進党リベラル派を排除する発言をして合流どころか分裂を招き、かつては政権与党まで務めた民進党(民主党)を無残な形に追い込んだと批判を浴びています。
その後は希望の党を経て国民民主党(希望の党と民進党が合流)に参加し、同党の党代表代行に就任して教育問題などを中心に活動を続けました。
新たに結成した「教育無償化を実現する会」でも、ぜひがんばってほしいですね。
前原誠司の思想はリベラル保守
ここでは前原誠司さんの政治スタイルについて見て行きましょう。
以前から数少ない民主党内保守派として知られており、国民民主党と立憲民主党の合併問題においても「共産党との協力はあり得ない」として参加を拒否しています。
国民民主党の前原誠司元外相が、立憲民主党が呼び掛けた合流新党に参加しない意向を明らかにしました。
共産党との選挙協力の可能性に言及し、「自分の政治信条や信念が許さない」と理由を述べました。#前原誠司元外相#合流新党#参加拒否#共産党との選挙協力#自分の政治信条や信念が許さない pic.twitter.com/anLFRnnAQK— こちら夕刊フジ編集局 (@yukanfuji_hodo) August 17, 2020
自身のポリシーとして”非自民・非共産”を掲げるなど保守陣営の一員に位置付けられています。
一方で自らの主義を「リベラル保守」と明言しており、外交・安全保障ではかなりの保守強硬派に属するものの、選択的夫婦別姓制度に理解を示すなどリベラル色もありました。
また、1999年7月に採決された”国旗国歌法案”では反対票を投じるなどイマイチはっきりしない姿勢も見られ、保守陣営からはあまり評価をしていないとの声も上がっています。
しかしながら、第三極の中道保守という選択肢を国民に示すのはとても意義のある事でしょう。
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