『優しくって少しばか』や『スメル男』などの人気作を発表してきた、小説家の原田宗典(はらだ むねのり)さん。
最近は見かけなくなった印象がありますが、現在はどうしているのでしょうか。
また離婚、子供の情報、原田マハさんとの関係と家族情報を見ていきます。
原田宗典のプロフィール
本名:原田宗典
生年月日:1959年3月25日
身長:180cm超
出身地:岡山県岡山市
最終学歴:早稲田大学第一文学部
原田宗典の現在
まずは宗典さんの現在について見ていきましょう。
2013年に覚せい剤所持で逮捕されて以来、復帰はしたもののそれ以前よりは派手な活動をしなくなった印象があります。
小説についても、2018年の『やや黄色い熱をおびた旅人』以降、最新作の出版もしていません。
最近は活動を停止しているのかというと、そんなことはありませんでした。
2020年は、小説新潮で『無理會』という作品を連載しています。
「無理會」最終回が小説新潮7月号に載りました。 pic.twitter.com/1ATcZ6ntQQ
— 原田宗典 (@haradamunenori) June 19, 2020
さらにコロナによる自粛時期に楽しんでもらえるよう、YouTubeチャンネル「王様の耳」を開設。
自身の作品を朗読と音楽で届け、好評を博しています。
覚せい剤所持や躁うつ病の発覚以降、立ち直れない状況にある印象だった宗典さん。
しかし本人にとって無理のない範囲で、順調に活動し始めているのでしょう。
エッセイなども継続して執筆中
まだまだ現役作家として活動している原田さんですが、前述のとおり、昔に比べると控えめな印象があります。
あまり大きな話題もないためか、近年の様子がわからず心配する人もいるようです。
原田宗典さん、最近はどないしてはりますのん?
— 奏でる惑星 (@fordvsfe) November 16, 2020
書店でふと懐かしい名前が目についた。原田宗典。そう言えば最近聞かないなぁと文庫を手にとり裏を見ると成る程、執筆できないただならぬ事情が箇条書きされている。中学の頃に面白エッセイが周囲で流行って小説も何冊か。「どうしようもない人」に涙した記憶。新刊「メメント・モリ」即買い胸熱。
— レレレの(ギリ)おじさん (@wakumaso) June 27, 2020
ですが、原田さんの最近の活動は、Xで知ることができます。
エッセイの執筆などを報告していて、手書き原稿の一部もよく紹介しているのです。
7月創刊の「Tokyo Slowly」からご依頼ありまして書きました。6枚。いい出来です。 pic.twitter.com/9VASOGSPXY
— 原田宗典 (@haradamunenori) May 26, 2023
岩波書店「図書」6月号に「目が悪い」が掲載されました。92歳のおふくろが読んで大笑いしてたので、相当おもしろいのだと思います。ぜひご一読を! pic.twitter.com/6WRaC7JCZR
— 原田宗典 (@haradamunenori) May 27, 2023
有名作家だけあり、執筆依頼もあるようです。
逮捕騒動があったとはいえ、その実力を評価する人は、確かにいるのでしょうね。
事件がイメージダウンにつながった可能性は高いと思われますが、それでもなお、変わらず作品を読みたい人はいるはず。
そんなファンの気持ちに応えるためにも、同じ過ちを繰り返すことはせず、地道に仕事を続けていってほしいものです。
新作小説は少ないが近年も本が話題
エッセイなどは書き続けているものの、新しい小説はそれほど話題にならない原田さん。
2020年代に入ってからも前述の『無理會』を書いたわけですが、次々に新作を発表する感じではありません。
新しい小説がなかなか出ないことも、「最近何をしているのかわからない」といった声に影響しているのかもしれませんね。
しかし、新しい本がまったくないわけではありません。
昔の作品が、新装版として出ることがあるからです。
【2/1 #ニオイの日】原田宗典著『スメル男 新装版』都内全域を巻き込む異臭騒ぎ。ぼくの体から強烈な臭いが放たれ……名作が新装版に!https://t.co/T1TLSZlri5 pic.twitter.com/cK9Dh2KTA4
— 講談社文庫 (@kodanshabunko) January 31, 2023
『スメル男』は、1989年に発表された小説。
それが30年以上の時を経て、令和に復活したのです。
新装版で久々に読み返した人は、改めてその面白さを実感したのではないでしょうか。
書店の新刊コーナーで気になって購入し、初めて原田作品に触れた人もたくさんいたでしょうね。
新装版を読み直しました。だいたいのストーリーは覚えてたけど、主人公が恐れ慄きながら、他者や社会と懸命に向き合う様子が、めちゃくちゃ愛おしい!30年くらい前にこの本を読んでた自分の姿と重なり、切なくなりました。『スメル男』はいいぞ!(Y) pic.twitter.com/UTmkAslZBy
— 中公販売推進部 (@chuko_hanbai) September 6, 2021
原田宗典『スメル男』読了。奇天烈な登場人物ばかりで、前半は笑える作品と見せかけて、後半は怒涛のスリルに満ちた展開。解説によると1989年の作品の新装版らしいけど、福島の原発がメルトダウンの危機に陥ったりする辺り、示唆に富んでいて面白い。 pic.twitter.com/zVabSr2M30
— 森崎大五郎 (@nopogoro) February 5, 2021
今後も、かつての人気作品が新しい形で書店に並ぶことはありそうです。
高い人気を獲得してきた過去の原田作品は、これからもずっと残っていくことになるでしょう。
とはいえ、「新しい小説も読んでみたい」というファンもいるはず。
マイペースでもコツコツ書いて、また新作小説を発表してほしいですね。
原田宗典の離婚はない。子供は2人
次に宗典さんの離婚と子供の情報を見ていきます。
宗典さんには妻と2人の子供がいることが明らかになっています。
しかし離婚しているという情報は見当たりませんでした。
ただ離婚関連で調べてみると、ネットと週刊誌の情報のため参考程度ではありますが、恋人を離婚させたことがあるようです。
2000年前後に宗典さんには恋人がいましたが、2人とも既婚者だったとのこと。
宗典さんは不倫相手である恋人が出産したことを機に、夫と離婚するよう迫り、破局に追い込んだと報じられました。
しかし自分は離婚しないままだったので、かなりのバッシングを受けます。
恋人は自身の事務所の秘書だったそうですが、彼女の出産をきっかけに関係が悪化したそうです。
正確な情報ではないので、宗典さんを陥れるための報道だった可能性もあります。
ただこれによって世間的なイメージが悪化し、躁うつ病につながっていった可能性も高いでしょう。
原田マハは妹。家族情報まとめ
最後に宗典さんと原田マハさんとの関係を見ていき、家族情報をまとめます。
小説家の原田マハさんは、宗典さんの実の妹にあたります。
キュレーターなどの仕事を経て、『カフーを待ちわびて』で小説家デビュー。
映画化された作品や美術関係の作品を多く執筆し、幅広い読者の支持を得ている女性作家です。
幼稚園児の頃は兄弟で競い合いながら児童書を濫読していたという2人。
作家デビューは、高校時代に文学賞を取った兄の方が先ですが、今ではマハさんの方が人気知名度ともに高い状況にありますね。
兄が覚せい剤所持で捕まった際、公判に情状証人として出廷。
若くして頭角を現したからこそ孤独と不安にさいなまれた兄に、常時寄り添いました。
マハさんは自分がもっとそばにいれば、兄を救えたかもしれないと悔やんだようです。
以降は2人で仲良く過ごす時間を大切にしているのでしょう。
2018年に宗典さんが『やや黄色い熱をおびた旅人』を出版した際は、兄妹対談が行われました。
マハさんが彼を「兄貴」、と親しみを込めて呼んでいるところに、仲の良さがうかがえます。
家族情報ですが、マハさんは夫と2人暮らしのようなので、最も近しい血縁は宗典さんといえます。
2人はライバルであるというよりは、心から信頼し合える兄妹としてきずなで結ばれているのでしょう。
今回は原田宗典さんの現在から家族情報までご紹介しました。
覚せい剤依存と病気を克服し、愛すべき妹に支えられ、今では幸福な生活を送っているといえるでしょう。
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コメント
好奇心の強い人だとは思ってましたが、ドラッグまで手を出すとは。
作品は面白すぎて好きでした。しかし、人として、軽蔑してしまいます。軽い気持ちで手を出したのでしょうか。残念の一言です。
本当に好きな作家であれば、もう少し調べてみてはいかがでしょうか。
想像で非難されるのは如何なものかと思います。
えっとマハさんが妹ということ以外は全部憶測ってことはわかりました。
エッセイ好きだったな
学生時代沢山読んだ
すごく好きな作家さんです
久しぶりに本棚の整理をしていたらたくさん出てきて、懐かしくなり検索してしまいました。
岡山出身だったのですね〜。