橋田壽賀子、熱海の家で一人暮らし、泉ピン子も移住。年収&遺産相続人なし

『おしん』や『渡る世間は鬼ばかり』など、時代を映し出すヒットドラマを描き続けてきた橋田壽賀子(はしだすがこ)さん。

長年にわたり居住する熱海の自宅はどんな家なのでしょうか。

同じく熱海に移り住んだ泉ピン子さんをはじめ、年収や遺産についてみていきます。

橋田壽賀子のプロフィール

本名:岩崎壽賀子

生年月日:1925年5月10日

身長:不明

出身地:大阪府

最終学歴:早稲田大学文学部芸術科演劇専修(現在の文学部演劇映像コース)中退

橋田壽賀子は 熱海の家で一人暮らし

松竹の女性社員第一号として脚本部に所属し、脚本家としてのスタートをきった橋田壽賀子さん。

ところがいっこうに芽が出ず、異動を申し渡されて退社してしまい、フリーとなって巻き返しをはかります。

40歳までは鳴かず飛ばずだった橋田さんに運がめぐってきたのは、のちに夫となるTBS社員・岩崎嘉一さんとの出会いでした。


少子化や核家族化が進んでいた当時、岩崎さんはドラマの企画会議であえて大家族のホームドラマを提案。

そのセンスに好感を抱いた橋田さんは、あきらめていた結婚も41歳で実現させてしまいます。

「殺人と不倫は書いてはだめ」という夫の言いつけを守り、どこにでもいる家族に焦点をあてたホームドラマを描くようになると、橋田作品は軒並み高視聴率を連発。

人気脚本家としての揺るぎない地位を築くことになりました。

橋田壽賀子さんが『広報あたみ』に語ったところによると、熱海の多賀に家を建てたのはオイルショックの時とのこと。

単に「オイルショック」といった場合、第1次オイルショックをさすことが多いのではないかと思います。

おそらく70年代のうちに新築したのでしょう。

夫の実家が静岡県の沼津にあったため、居住地として沼津近郊を考えていたところ、玄岳(くろたけ)からの眺望がいたく気に入り、東京から50分の距離ということもあって土地を購入したそうです。

ただ、新居が完成してすぐに移住したわけではなく、転居したのは1981年のことでした。

当時は『おんな太閤記」の執筆中で、東京の自宅周辺で工事がはじまり、騒音に耐えかねて、膨大な資料を抱えて熱海に避難。

行き来もままならなくなったために熱海に腰を落ち着けることになったそうです。

玄岳の中腹にある、相模湾が一望できる家は7LDKでエレベーターも完備。

向かいには、ドラマの出演者を招いてパーティを開くためのゲストハウスも。

夫と死別してからは一人暮らしですが、家には数名のお手伝いさんがいるとのこと。

橋田さんは熱海市にある来宮神社(きのみやじんじゃ)の氏子でもあり、節分の豆まきではおなじみの顔になっています。

熱海は軽井沢に海をプラスしたような土地と語る橋田さん。

多賀には多くの芸術家が住んでいるそうですが、物書きや創造的な仕事をする人にはとても適した環境と述べています。

泉ピン子も熱海にマンション購入

同じく生活の拠点を熱海に移したことで知られる橋田ファミリーの泉ピン子さん。

熱海にマンションを購入したのは2010年のことで、『渡る世間は鬼ばかり』最終シリーズの撮影には新幹線で通っていました。

マンションは橋田壽賀子さんの家から山を三つ隔てたところにあり、車で20分ほどの距離。

一緒に海外旅行にでかける仲の二人ですが、自宅への訪問はまた別の話のようで、ピン子さんが「行ってもいい?」と訊ねると、「来ないで」と拒絶されることもあるのだとか。

ピン子さんがマンションを購入した目的は終の棲家にしたかったから。

人生の最後は夫と熱海で暮らしたいという強い思いがあったようです。

都内のマンションで暮らしていた頃は夫婦ともに多忙で、すれ違いも多かったそうですが、熱海に移住してからは生活も落ち着いてきたのだそう。

意外にも、これまではずっと賃貸暮らしで、熱海のマンションが初めて手にしたわが家だそうです。

遺産相続人のいない橋田壽賀子、年収は?

岩崎嘉一さんから相続した遺産約2億8000万円を元手に、亡夫の遺志だった財団の設立を計画した橋田壽賀子さん。

ところが、そのためには3億円の基金が必要でした。

困っている橋田さんに、1年通しのドラマを書いてくれたら不足分はTBSで借りてあげるとプロデューサーの石井ふく子さんがアドバイス。

こうして『渡る世間は鬼ばかり』が誕生します。

すでに夫は鬼籍に入り、子供も兄弟もいない橋田壽賀子さん。

自分に遺産相続者がいないことや、お金は残らず使いきって逝きたいと明言していることから、遺言で相続人を指定する可能性も低そうです。

終活の一環として物品の生前整理はほぼ終わっており、家なども橋田文化財団に寄付することが決まっているのだそう。

長きにわたり人気脚本家として活躍した橋田さんの年収や資産総額については明らかになっていませんが、巨額の遺産になることは容易に想像できますね。

そんな橋田さんが「唯一の趣味」というのが大型客船で行く世界一周クルーズ。

1年のうち100日ほどかけて船旅をしたことが数回あり、一回の船旅に約3000万円の費用がかかるのだそう。


残りの人生を元気に楽しみたいという気持ちから、パーソナルトレーナーについてエクササイズもしているという橋田壽賀子さん。

これまで忙しかったぶん、自由で気ままな時間を取り戻すのも素敵な生き方だと思います。

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