漫画家を経て作家デビューし、辛口の文芸批評でも活躍してきた山田詠美(やまだ えいみ)さん。
多くの作品で、児童遺棄やいじめなど、子供を巡る社会問題をテーマに取り上げてきました。
では山田さん自身には、子供がいるのでしょうか。
今回は山田さんの出産、夫、最近の様子、子供について確認します。
また離婚と再婚の詳細も見ていきます。
山田詠美のプロフィール
愛称:ポンちゃん
本名:山田双葉
生年月日:1959年2月8日
身長:不明
出身地:東京都、北海道、栃木県など
最終学歴:明治大学文学部日本文学科中退
山田詠美の出産と子供について
山田さんの出産について気になる人が多いようです。
小説『雲の出産』は、タイトルに「出産」が使われており、山田さんと「出産」は関連が強いキーワードといえます。
色彩の息子/山田詠美#読了
美しい文章の中に、狂気が入り交じったような12色の物語。一見狂ったように見えるが、もしかしたら感じたことのあるような心理描写も。中でも「雲の出産」は印象的。残酷さに、思わずそこにいるかのような感情を覚えた。#読書垢 #読書好きと繋がりたい #のベルズ pic.twitter.com/VdNOcO0Qmf— あいあい@読書垢 (@ii_mm193) May 10, 2020
しかし山田さん自身は出産経験がないようです。
詳細は後述しますが、山田さんは最初の夫と結婚後、遠距離夫婦生活を送ったのち離婚しています。
再婚したのは52歳の時だったため、すでに出産は不可能でした。
それでも『晩年の子供』をはじめ、代表作には子供の繊細な感情の機微が見事に描かれています。
多くの少年少女は、当事者として山田作品に感動してきたかもしれません。
さらに山田作品は、出産と育児を経験した親たちの胸も打っているようです。
山田詠美
つみびと2010年の大阪2児餓死事件を
モチーフにしたノンフィクション2013年末に長女を出産するまで
「こども」「福祉」分野に
全く興味の無かった私2010年当時のことも
全く記憶にない無関心だった自分への
苛立ちも合わさって
衝撃を受けた同事件の再現映画
子宮に沈める
も観た— yukari🐼 (@yukari79277721) December 29, 2019
子供がいないにもかかわらず、なぜ山田さんは子供をテーマにリアルな小説を書けるのでしょう。
おそらく「子供がいないから」という理由で、作品のふり幅が制限されないよう、あえて子供をテーマにしているのかもしれません。
子供を観察し、子育て経験のある人に取材するなど、徹底的に下調べしている可能性が高いです。
そして手に入れた情報を土台に、鋭い観察眼と豊かな想像力を膨らませ、子供のみずみずしい感覚で執筆するのでしょう。
少なくとも山田さんは当事者以外の立場から、当事者の胸を打つ作品が書ける、稀有な作家といえますね。
山田さんは数々の作品で、思い悩む子供の姿を描き、少年少女に影響を与え続けています。
しかし先述の通り山田さん自身には出産経験がなく、子供がいません。
もし彼女が実際に子供を作り、子育てしていた場合、今とは違った作風の小説を書いていたことでしょう。
彼女はこれまで、いじめや児童遺棄など、子供を巡る暗い作品も執筆してきました。
しかし実際に子供がいれば、自分の子供の幸せを願い、もう少し明るい作風になっていたのではないでしょうか。
山田詠美の夫は?
山田さんの夫について確認します。
これまでに山田さんは、2度結婚していました。
初婚の相手はアメリカ人のクレイグ・ダグラスさんです。
1987年の夏に出会った2人は交際を経て、1990年に結婚しています。
しかしおよそ20年後に離婚。
山田さんはしばらく独身で過ごしましたが、2011年に再婚。
2人目の夫は、評論家で劇作家の可能涼介さんです。
可能さんは早稲田大学で演劇を学び、劇作家として『反論の熱帯雨林』や『不可触高原』などの作品を発表。
1995年、阪神淡路大震災がテーマのエッセイ『被災地やぶれかぶれ』を発表し文筆家デビュー。
書評の執筆や「週刊読書人」での「文芸時評」連載などで、文芸評論家としての地位を確立しました。
作家の島田雅彦さんは可能さんについて、「脳死状態の文芸批評を蘇生させた」と称賛しています。
さらに山田さんと結婚した翌年には、精神保健福祉士の資格を取得。
以降は精神医療系の書評活動も開始しました。
2019年には公認心理師の資格も取っており、元々は文系ながら、人の心理や内面に関心が強かったことがうかがえます。
2023年現在、山田さんとは変わらず一緒に暮らしているようです。
2人の結婚の詳細は、のちほどご紹介します。
山田詠美の最近は?
山田さんは最近も精力的に活動しています。
作家デビューから35年目となる2019年には、初めて実際の事件をテーマに新聞へ小説を連載。
子供を置き去りにして死なせた母親を描いた、『つみびと』です。
本当に罪深いのは誰なのか、答えのないテーマながら、見事に小説を完成させました。
初めて現実の事件を描いた山田さんですが、新聞連載も初めてだったといいます。
慣れないパターンの小説を完成させるため、自宅ではなく仕事場へ出かけ、気合を入れて執筆したそうです。
1日に2日分を書き進め、短い連載欄の中で読者を飽きさせない工夫を考え、試行錯誤しました。
「初めて尽くし」の連載は、かなりトレーニングになったといいます。
ベテラン作家でありながら現状に満足せず、常に前進し続けようとする山田さんのストイックさがうかがえますね。
山田詠美の離婚と再婚
山田さんの離婚と再婚の詳細です。
1990年に山田さんは、在日アメリカ軍横田基地に勤務するクレイグ・ダグラスさんと結婚。
しかし2人は2006年に離婚します。
ネットの情報によると、ダグラスさんが軍を辞め、資格取得のためにアメリカへ帰ったそうです。
しばらくは電話をかけあい、遠距離生活を送っていた2人。
しかしどうしても心の距離が開いてしまい、次第に疎遠になった可能性が高そうです。
夫婦にもかかわらず、まったく触れ合う機会がないため、山田さんも不満だったでしょう。
そして離婚から5年後、10歳年下の可能さんと再婚します。
馴れ初めの詳細は不明ですが、同じ文筆家同士、意気投合したのでしょう。
入籍の際は、可能さんが山田さんの実家がある栃木県へ婚姻届けを提出。
「より知名度の高い妻が苗字変更すると、色々と面倒になるだろう」という彼の配慮でした。
2023年現在も、夫婦はお互いに支え合いながら暮らしているのでしょう。
さまざまな問題作を発表し、鋭い批評眼で文学賞の選考にも貢献してきた山田さん。
優しい夫に支えられながら、今後も変わらず精力的に作家活動を続けていくでしょう。
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