1万円札の肖像画としておなじみの福澤諭吉(ふくざわ ゆきち)。
偉人のイメージが強いですが、具体的にどんな人物だったのでしょう。
今回は福澤の子孫、家系図を見ていきつつ、彼が実際にしたことを確認します。
また大学の創立について、慶應義塾ができるまでを見ていきます。
福澤諭吉のプロフィール
本名:福澤諭吉
生年月日:1835年1月10日(天保5年12月12日)
死没:1901年2月3日
身長:173cm
出身地:摂津国大坂堂島新地(現在の大阪府大阪市福島区福島)
最終学歴:適塾
福澤諭吉の子孫は?
まず福澤の子孫を確認します。
彼の子孫は、今でも多方面で活躍していました。
とくに有名な子孫は、NHKアナウンサーの片山千恵子さんです。
そしていつも優しくお話ししてくださる、 #片山千恵子 さんともお写真撮っていただきました😭#新浜レオン#うたコン#NHK pic.twitter.com/6CUQBrcgGo
— 新浜レオン(公式)🦁 (@niihamaLEON) March 10, 2020
何代目かは不明ですが、母方の先祖が福澤であることがわかっています。
かつて「福沢諭吉の玄孫」と報じられたこともあるそうです。
1984年に神奈川県で生まれ、上智大学外国語学部に在学中、「ミスソフィア」にも選ばれました。
才色兼備の女性であることがわかりますね。
2016年には結婚し、2人の子供をもうけ、家庭も仕事も順風満帆のようでした。
また福澤の子孫でもう1人有名な人に、TVディレクターの福澤克雄さんがいます。
福澤の次男・福澤捨次郎の子孫で、諭吉の玄孫にあたるそうです。
母方が福澤の家系で、両親の離婚によって、「山越」姓から「福澤」姓へ変更しています。
1964年に生まれ、幼稚舎から大学までを、福澤が設立した慶應義塾に通いました。
慶応義塾大学法学部を卒業後は中途採用でTBSに入社し、数々のヒットドラマの演出を手がけます。
『3年B組金八先生』や『華麗なる一族』などが演出作です。
さらに池井戸潤さん原作のドラマを多く手がけており、『半沢直樹』や『下町ロケット』も代表作でした。
手がけたドラマを軒並みヒットさせる、凄腕ディレクターといえます。
また2008年には映画『私は貝になりたい』で、監督デビューも果たしました。
一流ヒットメーカーとして、華々しく活躍していますね。
福澤の血を継ぐ優秀な子孫たちは、今後もさらに活躍し続けることでしょう。
福澤諭吉の家系図
福澤の家系図をさかのぼると、大分県の下級藩士だった福澤百助に辿り着きます。
福澤は、百助と妻である於順の次男として生まれました。
福澤自身は、妻の土岐錦との間に四男五女をもうけています。
長男の一太郎は、慶應義塾の塾長を務めた人物です。
次男の捨次郎は、「山陽鉄道」の技師で、のちに「時事新報」の社長になりました。
起業家や学者など、多くの偉人を輩出した家系といえますね。
福澤諭吉のしたこと
ではそもそも、福澤自身は何をした人物なのでしょう。
彼は複数の事業に関わっていたため、肩書を一言で言い表すのは難しいです。
あえて簡単に彼の業績を説明するなら、「日本の近代化を進めた」といえます。
長崎で蘭学を学んだのち、23歳で江戸へ出てから、蘭学塾を開きました。
また西欧諸国で外国の文化を吸収し、帰国後は日本の近代化に大きく貢献するのです。
日本で銀行や保険制度を整えたのも、彼の業績です。
また英語力を活かし、英語の言葉を日本人でもなじみある漢字に置き換え、多くの言葉を作りました。
スピーチを「演説」、リバティを「自由」と言い換えたのも、彼の業績といえます。
さらにベストセラー『学問のすすめ』を執筆し、学問の重要性を人々に広めました。
いわば「啓蒙活動」に専念し、日本が外国に劣らぬ近代国家になるよう、活動し続けた人物といえます。
今の日本人が当たり前のように使っている多くの制度や言葉は、さかのぼれば福澤が作り上げてくれたものなのです。
業績の大きさから考えると、偉人として1万円札の肖像に選ばれるのも、不思議ではありませんね。
大学創立、慶應義塾について
安政5年(1858年)、福澤は蘭学の知識を活かし、小さな長屋に蘭学塾を開きます。
この蘭学塾が、慶応義塾大学の起源です。
明治23年(1890年)、慶應義塾大学部を開校、理財・文学・法律の学部が設置されました。
【慶応義塾の重要文化財建造物】
■三田演説館(明治8年)撮影:79年5月
慶應義塾の創立者である福澤諭吉自らの資金によって日本最初の演説会堂として建設された。
■大学図書館旧館(明治45年)撮影:79年5月
1907年の慶應義塾創立50周年記念事業として1908年起工、1912年竣工した。設計:曽禰中條建築事務所 pic.twitter.com/6tPT51ZJun— 仙洞田安宏 (@y_sendohda) April 15, 2020
福澤は「士族に限らず、身分の関係なしに誰もが学べる学校を作りたい」と、設立意図を語っています。
志ある人なら、誰もが学ぶ資格があるはず。
人々の学習意欲を満たし、彼らが社会に貢献する土台を築けるよう、広く門戸を開いたのです。
今では当たり前のように存在している大学。
しかし福澤が慶應義塾を設立するまでは、学問は特権階級のものだったのです。
福澤の偉業は、単に学問の重要性を述べるだけでなく、人々が学べる環境を作ったことにあるのでしょう。
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