石原伸晃の現在(2023)。落選の背景、率いた派閥と選挙区。元私設秘書が不正に関与?

ひと昔前までは自民党のホープとして期待された石原 伸晃(いしはら のぶてる)さん。

存在感が有るようで無く、何となく脇の甘い言動やイメージが払拭できないでいます。

今回は石原伸晃さんが落選したとの噂や派閥、選挙区などについて見て行きましょう。

石原伸晃のプロフィール

本名:石原 伸晃 (いしはら のぶてる)

出身地:神奈川県逗子市

生年月日:1957年4月19日

主な学歴:慶應義塾大学(文学部)卒

主な過去の役職:国土交通大臣 / 自民党幹事長

石原伸晃、落選

2021年10月31日に行われた、第49回衆議院議員総選挙(東京8区)で知名度や議員歴がありながらも、立憲民主党公認候補で新人の吉田晴美に敗れました。

比例代表においても、必要議席数の獲得ができず、落選をしました。

東京の比例最終議席を獲得したのは弟の石原宏高さんで、6議席中6番目の順位で当選をしました。


石原伸晃さんは2017年9月に行われた第48回衆議院議員総選挙で見事に当選を果たしており、今回の衆議院議員総選挙においても自民党所属の国会議員として精力的に活動をしていました。

しかし、コロナ関連の対応が顰蹙を買い、最終的に信頼を取り戻せず落選した形となりました。

その騒動というのは、2021年1月コロナ感染増加と入院ベッド不足による自宅待機者が数千人いるなかでの、無症状感染にも関わらず即入院をしたことです。

その頃の東京都は医療体制がひっ迫して入院もままならない都民が多い状態でありながら、無症状の石原伸晃さんが入院できたことに対する反発から落選運動も起こりました。

そしてもう一つが、同じく2021年1月に石原さん自らが率いる「近未来政治研究会」の総会に出席し、数名の会員とともにレストランで昼食をとったことです。

これは、2021年当時の経済再生担当相が昼間の外食や外出自粛を要請している中での昼食であったため、大きな批判を浴びました。

ちなみに、弟の石原宏高(ひろたか)さんは2009年の総選挙で落選をした過去を持っています。

石原伸晃、落選後の現在について

総選挙で落選はしたものの、岸田文雄首相から内閣官房参与に任命され2021年12月3日に就任をしました。

内閣官房参与というのは、非常勤の国家公務員であり、内閣総理大臣の側近的な仕事を指します。

明確に仕事内容が決まっているわけではなく、答弁をする必要がありませんが、1日26400円が支給されます。

ここまでバッシングをくらいながら落選した人間を、側近という不透明な役職に置くのも、一般人からすると不思議な感覚ですね。


しかし、就任後すぐの12月7日にAERA dot.により雇用調整助成金の受領が問題にあげられ、12月10日内閣官房参与を辞任。

その後、率いていた近未来政治研究会会長も退任し、現在(2023)は一般人として余生を送っていると思われます。

2023年現在は66歳というご年齢。

いろいろな顔と繋がりが非常に大切になってくる政界において、石原ブランドを放っておくとも考えにくいですね。

また、政界に現れる日が来るのか、注目です。

石原伸晃が率いていた派閥について

次は石原伸晃さんがリーダーとして率いた派閥について見て行きます。

自民党内にある石原派の正式名称は「近未来政治研究会」といい、2012年12月20日に山崎拓(元:副総裁)さんから山崎派を受け継ぐ形で派閥の領袖になりました。

この「近未来政治研究会」は山崎派の頃から非常に結束力が強い派閥として一目置かれており、いわゆる「加藤の乱」でも脱落者を出さなかったことで評価を上げたそうです。


しかしながら、石原伸晃さんに派閥が継承されたことに対する反発はかなり強かったらしく、同派幹部だった甘利明さんなど複数の議員が派閥を離脱をする事態に発展。

その後は政局が起こる度に会合をする様子が報じられる程度の存在になってしまい、2023年現在の派閥メンバーは石原伸晃さん含めて8名という少人数の派閥に転落していました。

総裁選に立候補するための推薦人(20名)にも達しておらず、厳しい派閥運営を迫られていました。

前述の受領問題や落選もあり、2021年12月16日に近未来政治研究会会長を退任し、後任に森山裕が就任。

石原派は森山派へ変更となりました。。

石原伸晃の選挙区は都内の杉並区

ここでは石原伸晃さんが地盤とする選挙区について見て行きましょう。

選挙区は杉並区の大半が対象となる「東京都第8区」で、1996年から石原伸晃さんが8期連続で当選するなど「石原王国」と言えるほどの盤石な体制を築いています。

小選挙区の東京都第8区になる前の中選挙区(東京都第4区)時代は渋谷区・中野区・杉並区が対象になっていましたが、その時も初出馬を含め2期連続で当選を果たしていました。

ただ、王国と表現したものの選挙は圧倒的に強いという訳ではなく、得票率が50%超えたことが2回しかないなど足元が怪しい点も存在感の薄さに繋がっているのかもしれません。

加えて前回の第48回衆議院議員総選挙では乱立した野党候補(次点)との差が10%を切っていることから、野党統一候補を立てられた場合は厳しい闘いになることでしょう。

ちなみに、2012年の第46回衆議院議員総選挙では同区から山本太郎さんが立候補をしています。

元私設秘書が不正に関与?

最後に過去に雇用していた私設秘書が不正に関与したという噂を見ておきましょう。

都知事をしていた父の石原慎太郎さんは「新銀行東京(現:きらぼし銀行)」を設立しています。

1,000億円以上の税金が投じられて設立した新銀行東京ですが、融資を行う際に借り手側ブローカーによる仲介ビジネスがあったことが判明したことがありました。

都内の不動産管理会社が融資を受けるために決算書類を改ざんしてブローカーに依頼し、そのブローカーが石原伸晃さんの私設秘書に自民党都議へ融資の口利きを依頼したそうです。

結果として不動産管理会社は新銀行東京から500万円の融資を受けることができ、ブローカーは融資額の5%にあたる仲介手数料(25万円)を、私設秘書は飲食を伴う接待を受けていました。

この騒動で特に問題視されたのは私設秘書が現職(当時)だったこと、そして決算書類の改ざんを十分に知った上で自民党都議へ融資をするようにアプローチをしたことです。

私設秘書は他にも複数の口利きをしたと認めていますが、当の石原伸晃さん側は秘書がすでに退職済みと前置きした上で「口利きについては承知していない」と釈明していました。


父親が主導して設立した銀行の融資に息子の私設秘書が関与した噂は注目を集めたものの、違法性や明確な証拠が無かったことから逮捕者や起訴された人物はいません。

この私設秘書は2007年2月に退職していますが、自発的な退職か尻尾切りなのかは謎のままです。

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