日本人で4人目のノーベル賞受賞者である物理学者の江崎玲於奈(えさき れおな)さん。
今回は江崎さんがノーベル賞を受賞した理由と、発光ダイオード研究への影響を見ていきましょう。
また「玲於奈」という変わった名前は、いわばキラキラネームなのか、名前の由来を確認します。
併せて離婚の情報に迫ります。
江崎玲於奈のプロフィール
本名:江崎玲於奈
生年月日:1925年3月12日
身長:不明
出身地:大阪府東大阪市、京都府京都市
最終学歴:東京帝国大学理学部物理学科(現在の東京大学)
江崎玲於奈のノーベル賞受賞理由
まず江崎さんのノーベル賞受賞理由を見ていきましょう。
おはようございます、アンジーだよ!朝の名言☆
日本の学問は、ものを習う”習得型”で、
何か新しいことに挑戦する“探求型”が不足している。
というより、“探究心”の教育を受けていないと言っていいと思います。江崎玲於奈(物理学者) pic.twitter.com/sDXRT6NU8r
— GAIA FORCE TV ღ (@GAIAFORCETV) June 12, 2019
彼が評価されたのは、東京通信工業株式会社(現在のソニー)の研究員時代に着手した「トンネル効果」の研究によってでした。
半導体研究室の主任研究員だった江崎さんは、当時PN接合ダイオードの研究を進めていました。
赴任して2年目、彼はPN接合という半導体結晶、いわゆる「ダイオード」に電圧をかける実験に取り組みます。
ダイオードは、温度が上がると急激に電気を通す物質で、電気機器に使用されています。
江崎さんは、ダイオードにかけた電圧が一定値を超えると、なぜか電流が増えるのではなく減っていくことに気づきました。
この現象が「トンネル効果」です。
トンネル効果は本来、素粒子をはじめとした極微小の世界で起きる現象。
常識の世界では、人間は壁に出くわしたとき、向こう側へ通り抜けることはできません。
しかし極微小の世界ではトンネル効果によって、電子が壁の向こう側へ通り抜けられるのです。
江崎さんはダイオードの実験で、PN接合の幅を薄くすれば、トンネル効果による影響が大きくなることを発見。
結果的に電圧を大きくするほど、逆に電流が減っていくという「負性抵抗」を見出したのです。
「画期的な発見」と考えた江崎さんは、研究結果を日本の学会で発表しましたが、見向きもされませんでした。
しかしアメリカで発表すると、世界的に注目されるのです。
彼のPN接合型ダイオードは「エサキダイオード」と呼ばれるようになりました。
エサキダイオードは短時間でスイッチを切り替えられるため、コンピューターの処理速度を速めるために活用されます。
こうして江崎さんは1960年に、より自由な研究環境を求めて渡米。
1974年にはノーベル物理学賞を受賞するのです。
以降は海外を拠点に研究していた江崎さん。
日本は優秀な研究者を手放してしまったのです。
しかし1992年、彼は「閉鎖的な日本の研究環境を変える」という決意を抱き帰国。
筑波大学学長として、大学改革に着手しました。
日本の研究界における古い慣習を変え、新たな才能を育てていくには、彼のような人材が不可欠だったといえますね。
発光ダイオードへの寄与と影響
江崎さんが発明した「エサキダイオード」は、後進の研究者に大きな影響をもたらしました。
2014年に「青色発光ダイオード(LED)」を発明し、ノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇さんも影響を受けています。
赤崎さんはノーベル賞受賞に際して、江崎さんと電話で対談。
「先生のアイデアを使わせてもらった。本当にありがたい」と感謝を表しました。
ちなみに、江崎さんのことを、「発光ダイオードの発明者」と考える人も多いようです。
エサキダイオードと発光ダイオードを混合してしまった結果でしょう。
あと、謎に朝起きた時から江崎玲於奈が頭の片隅にずっといるんだけどなぜ……?
誰だっけ、発光ダイオードの人?— ななみ (@Q_syikfkk) January 5, 2020
ただエサキダイオードがダイオード研究の礎を築いたことは事実。
今後も後進の研究者たちは、江崎さんや赤崎さんの研究を土台に、新たな真実を追い求め続けるのでしょう。
江崎玲於奈はキラキラネーム?名前由来
ところで江崎さんの「玲於奈(れおな)」という名前は、外国人女性のような名前ですね。
現代のキラキラネームに近い雰囲気がありますが、名前の由来は何だったのでしょう。
調べたところ、「玲於奈」という名前は、ラテン語で「獅子」を表す「レオ」が由来だそうです。
父親が、「世界でも通じる男らしい男になるように」と願いを込めて命名しました。
一見「女性らしい」名前ですが、由来は真逆で、力強いライオンのような男性を意味するものだったのです。
江崎さん自身は幼少期、変わった名前だからこそ、「自分は特別な存在」と考えていました。
キラキラネームともいえる名前が、幼い彼にとって大きな自信をもたらしたのでしょう。
江崎玲於奈に離婚の噂なぜ
江崎さんについて調べていると、「離婚」というキーワードが表示されます。
離婚歴があるのか確認しましたが、正確な情報は見当たりませんでした。
江崎さんの妻は、日本画家の江崎真佐子さんです。
『江崎玲於奈一家のアメリカ日記』をはじめ、夫婦でのアメリカ生活をつづった著作を発表しています。
「江崎玲於奈一家のアメリカ日記江崎真佐子著」お茶やお花など「学生時代にいくらでも習得できる機会があったのに、反発し通したのが今、悔やまれる」とあった。私も学生時代に視野を広く持って何事にもチャレンジすべきだった。 #npuh pic.twitter.com/SJvs6m98uU
— Yutaka KATO (@yuch_nii) July 30, 2014
ネット上には、かつて江崎さんには前妻がいて、離婚したという情報がありました。
後妻の真佐子さんとはずっと連れ添っていますが、ネットの情報によると前妻の名前も「真佐子さん」だったそうです。
そのため「後妻の真佐子さんと離婚した」と勘違いした人もいるでしょう。
紛らわしいですが、2023年現在、夫婦が離婚したという情報はありません。
きっと今でも夫婦仲良く、悠々自適な生活を送っているのでしょう。
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