田中耕一の現在。子供は?妻とはお見合い結婚。受賞後に年収が昇給。養子の生い立ち

サラリーマンでありながらノーベル化学賞に輝いた田中耕一(たなか こういち)さん。

親しみやすい人柄で人気者となった、学士で唯一のノーベル賞受賞者です。

今回は田中さんの現在、子供、妻とのお見合い結婚の詳細、年収の情報を見ていきましょう。

併せて、養子として育った経緯についても確認します。

田中耕一のプロフィール

本名:田中耕一

生年月日:1959年8月3日

身長:不明

出身地:富山県富山市

最終学歴:東北大学工学部

田中耕一の現在

まず田中さんの現在を確認します。

2002年、「島津製作所」の会社員だった田中さんは、質量分析技術の開発が評価されノーベル化学賞に輝きました。

修士号や博士号を持たない、学士出身の研究者にノーベル賞が贈られたのは、世界で初の出来事でした。

田中さんは快挙を成し遂げてからも、引き続き会社員を続けています。


2003年以降は、自身の名前を冠した「田中耕一記念質量分析研究所」で、若手研究者と共に勤務中です。

ノーベル賞を受賞時は、ごく普通のサラリーマンによる快挙に、日本中が大騒ぎしていました。

当時のことを田中さん自身は、「思い出したくないです。色々と騒がれてつらかった」と語っています。

ノーベル賞の呪縛から逃れるかのように研究を続け、病気の早期発見が可能になる技術の実用化を目指しました。

そして2018年2月。

アルツハイマー病によって脳に溜まるタンパク質を検出。

研究成果は科学誌「ネイチャー」に掲載され、再び世界から注目されました。

今ではタンパク質を分析するための装置を、若手研究者たちが無料で使用できるよう整備も進めているそうです。

田中さんは注目されることを避けながら、地道に前進し続けてきたのでしょう。

カリスマ研究者肌ではないものの、実直な人柄の立派な研究者といえますね。

田中耕一の子供は?

田中さんはごく普通のサラリーマンとして、仕事と家庭を往き来してきました。

結婚後は妻と2人で暮らしてきたようで、子供はいません。

理由は明かされていませんが、研究に邁進していたため、子供を作る余裕がなかったのかもしれませんね。

あるいは奥さんが子供を産めない体質だった可能性もあるでしょう。

いずれにせよ田中さんは、子供の代わりに自身の研究成果を生み出し続けたのです。

夫が研究に専念できるよう、奥さんは常に寄り添って、支え続けてきたのでしょう。

田中耕一は妻とお見合い結婚

田中さんの妻は、田中裕子さんという女性です。

彼と同じ富山県立富山中部高等学校の出身で、お見合い結婚しました。

どうやら田中さんは優柔不断だったらしく、20回以上のお見合いを経験。

1995年に、ようやく裕子さんと結ばれたそうです。

裕子さんは夫の第一印象について、「優しそうで、嫌いな点が一つもなかった」と語っています。

温厚で心優しい旦那さんのようですね。

裕子さんは夫がノーベル賞を受賞した際、記者会見中に彼の携帯へ私用の電話を入れてしまったことがあります。

その際も田中さんは決して怒らず、優しく対応してくれました。

第一印象の通り、優しい人柄の男性だったからこそ、長く連れ添うことができたのでしょう。

年収は受賞後に昇給

田中さんはノーベル賞を受賞するまで、「島津製作所」の一般的なサラリーマンでした。

そのため年収はおよそ800万円で、ごく普通の会社員と同水準だったそうです。

ノーベル賞受賞後は、勤務先の「島津製作所」でフェローに昇格し、年収1,000万円まで昇給しました。

その後はシニアフェローになったため、今では年収2,000万円以上を稼いでいるかもしれません。

著作『生涯最高の失敗』の印税や、メディア出演料など、他の収入も含めるとさらに稼いでいるはず。

博士号を所持する学者ほどではないにせよ、有名人にふさわしい年収を手にしている可能性は高いでしょう。

ただしノーベル賞を受賞した学者の多くは、研究や後進の育成のために、自身の資産をつぎ込んでいます。

そのため田中さんも、経費や研究資金を差し引くと、手取り額は数百万単位かもしれませんね。

養子として育った経緯

田中さんは生後間もなく母を亡くし、父方の叔父宅に養子入りしました。

しかし自身は東北大学に進学するまで、事情を知らずに育ったのです。

入学時に戸籍抄本を取り寄せた結果、初めて実母の死を知ります。

彼は大きなショックを受け、1年留年してしまったそうです。

しかしそのうち、「赤ちゃんと母親を両方救いたい」と考え、医療関係の研究を志し始めました。

田中さんが養子だった経緯を知ってもなお、前向きに生きられたのは、養父母が深い愛情で育ててくれたためでしょう。

養父母は自営業で真面目に働きながら、実子である2男1女と共に、田中さんを大切に育ててくれました。


愛情に包まれて育った彼は、自身の生い立ちに負い目を感じることなく育ち、やがて立派な研究者となるのです。

田中さんは今後も人々の健康のため、地道に研究を続けていくのでしょう。

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コメント

  1. 今日は。受賞から早何年になるでしょう。素朴で真面目一筋に大きな拍手を送りました。今も研究に励んでいることでしょう。 お身体大切に。