お年寄りに呼びかける「ババア、まだ息してっか」「ジジイ、来月まで生きてろよ」といった愛ある毒舌でおなじみの毒蝮三太夫(どくまむしさんだゆう)さん。
ラジオ、テレビ、大学での講義など、エネルギッシュな活動を続けている2023年現在のようすを追っていきます。
ご本人は浅草育ちの下町っ子ですが、自宅はどちらにあるのでしょうか。
熱血漢のアラシ隊員を演じた『ウルトラマン』や、「毒蝮三太夫」に改名するきっかけになった『笑点』、また似ていると評判の蛭子能収さんについてもまとめました。
毒蝮三太夫は現在も第一線で活躍中
毒を吐きまくる話芸がすっかり市民権を獲得した毒蝮三太夫さん。
1936年3月31日生まれ、2023年は87歳を迎えた毒蝮さんにはYouTuberという肩書もあります。
公式チャンネル『マムちゃんねる』は、ウルトラシリーズの共演者などゆかりのゲストとの対談を毎月3回配信。
「なんだかよくわかんないけど、よろしくな!」とご本人はおっしゃっていますので、スタッフのみなさん、しっかりサポートしてあげてください。
公開延期となっていた映画『老後の資金がありません!』は10月の公開が決定。
1969年にスタートしたTBSラジオ『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』は50年を超える長寿番組に。
どんなに口が悪くても、お年寄りから愛される「巣鴨のスター」はいまだ健在です。
1999年には聖徳大学短期大学部の客員教授に就任した毒蝮三太夫さん。
大学での講義は続いていますが、教室ではソーシャルディスタンスを保つため、学生は他の人と一定の距離を保ち、オンライン参加もありという状況。
授業では自身の戦争体験や介護という仕事に対する思いなどを話すこともあるそうです。
生徒のレポートに丁寧に目を通し、「学生から学ぶことも多い」ともらすこともあるという毒蝮先生。
公式サイト『まむちゃんの部屋』には教授の時の名刺がアップされており、名前は本名ではなく「毒蝮三太夫」。
生徒には「毒蝮先生」と呼ばれているのでしょうか。
毒蝮三太夫の自宅は世田谷で愛妻家
大阪生まれ、東京育ちの毒蝮三太夫さん。
みさを夫人との新婚時代はお金がなく、大工の父親が建てた木造アパートで暮らしていました。
その後に転居し、2000年の時点で東京の世田谷区に在住。
自宅が世田谷区にあることは愛妻家エピソードからも明らかです。
妻への感謝の気持ちをこめて、月に2回ほど手書きの葉書を出しているという毒蝮三太夫さん。
何ということはない季節の話題なのですが、同居する妻に宛てて、わざわざ切手を貼って近所の郵便ポストに投函しに行くのだそう。
初めて暑中見舞いを出したのは還暦をすぎた頃で、文末に「世田谷の皇太子より」と記したところ、その文字が雨でにじんでしまい、妻は届いた葉書を見て、「世田谷の明太子ってどなたかしら」と首をかしげていたのだそう。
自宅が戸建てかマンションかはわかりませんでした。
『ウルトラマン』のアラシ隊員で人気者に
俳優というよりタレントとしての活動が目立つ毒蝮三太夫さんですが、60年代までは本名の石井伊吉(いしいいよし)名義で俳優としてドラマや映画で活躍していました。
『ウルトラマン』のアラシ隊員を演じて一躍人気者になったのは30歳の時。
科学特捜隊きっての射撃の名手にして、頼もしい熱血漢でもあったアラシ隊員。
斬り込み隊長的な役回りだったために危険な目にあうことも多く、バルタン星人に体を乗っとられたことも。
アラシ隊員とQXガン#ウルトラマン #科学特捜隊 #アラシ隊員 #昭和 #ジェットビートル pic.twitter.com/jsAjXKvJ4g
— 🌇夕映えの戦士🌇 (@meatsauce_z) May 28, 2018
毒蝮三太夫さんは『ウルトラマン』に引き続き、『ウルトラセブン』でもフルハシ隊員を演じることになりました。
ウルトラシリーズの中で、いちばんおいしい2作品に出演できたことはラッキーだったと語っています。
当初は子供番組への出演を役者仲間から心配されたそうですが、ご本人は熱心に取り組んでいたのだそう。
そうした姿勢が視聴者にも伝わって、受け入れられたのではないでしょうか。
『笑点』出演で毒蝮三太夫に改名
「まむしさん」「まむちゃん」の愛称で親しまれている毒蝮三太夫さん。
「毒蝮三太夫」という芸名は強烈なインパクトがありますが、「石井伊吉」から「毒蝮三太夫」に改名したきっかけは『笑点』にありました。
学生時代に知り合った立川談志さんとは本当に気が合ったようで、『ウルトラマン』に出演する前からトークを買われ、コメディアンになるように勧められていたのだそう。
『ウルトラマン』放送中の1967年、『笑点』の司会者だった談志さんの提案により、2代目座布団運びに選ばれた毒蝮三太夫さん。
ところが、なぜ正義の味方の科学特捜隊に座布団を運ばせているんだと視聴者から抗議が殺到。
では座布団運びの時だけの芸名をつくればいいということになり、「毒蝮三太夫」が誕生したそうです。
当初は『笑点』用の芸名として了承したものの、あまりのインパクトの強さに「石井さん」と呼んでくれる人がいなくなってしまい、半ばあきらめるように「毒蝮三太夫」を受け入れたということです。
毒蝮三太夫と蛭子能収がそっくりと評判
毒蝮三太夫さんに似ているとネット上で評判になっている蛭子能収さん。
よく見ると、顔の輪郭や頬骨の感じが本当によく似ています。
若い頃の毒蝮さんはそれほど蛭子さんに似ているとは思えませんが、年齢を重ねるにつれて似てきたようですね。
俺の頭から、虹🌈 pic.twitter.com/U6yGxRb1oG
— 蛭子能収(YoshikazuEbisu) (@ebisu_jp) August 13, 2020
2023年で毒蝮さんは87歳、蛭子さんは76歳なので、年齢差は11歳。
ひと回り近く離れていますが、不思議とそれほど年の差は感じません。
これは蛭子さんが実年齢より老けて見えるということではなく、毒蝮さんが実年齢より若く見えるからでしょう。
12歳で俳優デビューして以来、昭和・平成・令和と70年を超える活動を続けてきた毒蝮三太夫さん。
これからもおばあちゃんのアイドルとして、愛ある毒を吐き続けていくのでしょう。
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