映画『有楽町で逢いましょう』でモダンな雰囲気の女子大生を演じた、清純派女優の野添ひとみ(のぞえ ひとみ)さん。
私生活では家族に先立たれ、自身も若くして病に侵されるなど、波乱万丈な人生を送っていました。
今回は野添さんの私生活を、まずは長女、次女の詳細から確認します。
また伝説の番組「川口浩探検隊」シリーズの隊長として知られた、夫である俳優・川口浩さんについても紹介。
併せて、家族の現在、野添さんの晩年、死因となった進行頸部がんについて順に見ていきましょう。
野添ひとみのプロフィール
本名:川口元(かわぐち もと)
生年月日:1937年2月11日
死没:1995年5月4日
身長:不明
出身地:東京府東京市牛込区(現在の東京都新宿区)
最終学歴:松竹音楽舞踊学校
野添ひとみの長女は川口泉
まず野添さんの長女について確認します。
【昭和の食卓】川口浩・野添ひとみ夫妻 昭和51年
大映の二枚目スターだった川口浩。実業家(不動産業)としての一面もあるが、この食事風景の翌年から探検隊の“隊長”として新境地を切り拓く。文京区に自宅にて、左から次女、長女、夫妻、友人。@retoro_mode pic.twitter.com/LarbhQ7wWS— 萬象アカネ@レトロ (@bansho_akane) April 30, 2019
野添さんは夫の川口浩さんとの間に、娘を2人もうけました。
娘さんたちはいずれも一般人のため、経歴や職業の詳細は公表されていません。
わかっているのは、長女の名前が川口泉さんであること。
生年は不明ですが、次女の生年が1965年だとわかっているため、泉さんは両親が結婚した1960年から64年までの間に生まれたはずです。
2023年現在は58~63歳ということになりますね。
家族は4人いるそうですから、結婚して子供を2人もうけた可能性が高いです。
母と同じ女優の道には進まず、主婦として家族とともに平穏な日々を送ってきたのでしょう。
野添ひとみの次女は白血病で死去
1983年、野添さんは人生最大の不幸に見舞われました。
次女が難病である白血病を発症し、17歳で亡くなってしまったのです。
次女の病気が明らかとなってから、幸せな家庭生活は崩壊していきました。
野添さんは次女を亡くした悲しみを、決して周囲に対して表しませんでした。
しかし心の奥底では常に苦痛を抱えながら過ごしてきたはずです。
長女の泉さんの存在を心の支えにして、次女のいない世界を何とか生き続けていたのではないでしょうか。
野添ひとみの夫は川口浩
野添さんは夫の川口浩さんにも先立たれています。
1987年に川口さんは、食道がんと喉頭がんが見つかったため、手術を受けました。
しかし食道がんを除去したとき、副作用により腎不全と肺炎を起こしてしまうのです。
これが原因となり、同年11月17日に51歳の若さで世を去りました。
川口さんは複数の親族が病気やがんを患っていたことを、非常に気にしていました。
そのため特にがんには気を付けており、半年ほどの間隔で健康診断を受けていたそうです。
しかし実際にがんが発見されたときには手遅れでした。
野添さんは次女を失ってからわずか4年後に、夫も失ってしまうのです。
悲しみが癒えないうちに新たな悲しみに見舞われ、絶望的な気持ちになったに違いありません。
野添ひとみと川口浩の馴れ初め
野添さんと川口さんは、映画会社「大映」を代表するスターでした。
元々野添さんが所属していたのは「松竹」でしたが、1957年に『体の中を風が吹く』への出演を最後にフリーとなります。
仕事で大映のスターだった川口さんと交際を始め、1958年に彼の口利きで大映へ移籍しました。
大映の重役が、川口さんの父・川口松太郎さんだったため、「交際相手を同じ会社に入れて欲しい」と頼み込めたのです。
以降は単なる交際相手ではなく、俳優としても信頼できるパートナーとして共演を重ねていきます。
野添さんは移籍1作目の『くちづけ』で川口さんと共演。
さらに大ヒットした『地上』『有楽町で逢いましょう』でも共演し、2人はコンビスターとして活躍するのです。
息の合った演技とお互いを見つめるときの瞳の輝きを見れば、本物のカップルであることは明らかでした。
川口浩・野添ひとみが出演した大映の『有楽町で逢いましょう』。この映画がきっかけで二人はゴールイン。その後川口浩は『キーハンター』や水曜スペシャルで探検隊隊長として活躍した。川口隊長も野添さんも今は遠い人になってしまった。川口隊長の水曜スペシャルBSとかで再放送してくれないかな? pic.twitter.com/NeJFIcgbhg
— 記田さかば (@Knz1oVZ0GLDnIAT) February 29, 2020
川口浩と野添ひとみ
(大映「有楽町で逢いましょう」1958) pic.twitter.com/Wzf8SupiV4— Hello George (feel free to chat in English) (@ryochikun22) April 13, 2021
2人は映画の中でも、本物の愛情をお互いに注いでいたのです。
ゴールインしたのは1960年。
結婚した2人は大映を退社し、実業家への転身を図ります。
しかし野添さんはやはり演技をしたくなったのか、1967年にドラマ『娘たちはいま』で復帰しました。
一緒にバラエティ番組にも出演し、仲の良い様子を見せていた2人。
しかし1983年に次女を亡くしてからは、順調だった家庭生活に影が落ちます。
4年後に夫も失った野添さんは、その後どんな生活を送っていたのでしょうか。
野添ひとみは現在故人。晩年は闘病生活、死因は進行頸部がん
野添さんの現在について気になる人もいるようですが、すでに故人です。
夫と死別してから8年後、夫と同じくがんを発症。
1995年5月4日に進行頸部がんにより、58年の生涯を終えたのです。
顔面頭部から頸部全体に生じるがんを「頭頸部がん」と総称しますが、進行頸部がんもこの一種のようです。
長女の泉さんによると、野添さんは晩年に肝臓を患い、何度か手術もしていました。
闘病生活を送りながらも、徐々に大病に侵されていったようです。
しかし最期は苦しまずに息を引き取りました。
次女、夫を相次いで失い、さらに夫の兄弟が薬物事件で逮捕されるなど、晩年は多くの試練に見舞われた野添さん。
今ではすべての苦しみから解放されて、夫と次女と再会していることを願うばかりです。
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