華やかな外見をキープしながら、歌手・俳優・タレントなどとして活躍してきた美輪明宏(みわ あきひろ)さん。
若い頃はハーフ風のイケメンだったそうですが、実際の写真を見て確認してみましょう。
美少年のシャンソン歌手時代の活動を振り返り、さらに劇作家の寺山修司さんが美輪さんに捧げた戯曲を紹介します。
美輪明宏のプロフィール
愛称:マルさん
幼名:丸山臣吾
本名:丸山明宏
生年月日:1935年5月15日
身長:161cm
出身地:長崎県長崎市
最終学歴:国立音楽大学附属高校中退
所属事務所:オフィスミワ
美輪明宏の若い頃がハーフ風のイケメン!
美輪さんは16歳で、進駐軍のキャンプでジャズを歌い始め、歌手としてデビューしました。
元々オペラ歌手を夢見て、国立音楽大学附属高校で学んでいたため、見事な歌声で聴衆を魅了できたのです。
ただし美輪さんの魅力は、歌声だけではなく、日本人離れした美しい顔立ちにもありました。
若い頃のお顔は驚くほどのイケメンです。
若い頃の美輪明宏イケメン過ぎない??
彫り深くてジョジョのキャラみたい pic.twitter.com/izerA4zbzw— エラキス (@negiornasu) May 13, 2021
史上最強のイケメンって美輪明宏さんじゃないの?
このオーラ見えないの? pic.twitter.com/hXC2Fxy41l— ブロッコリーキング (@LXeeiaqngXvkX0y) January 9, 2020
美輪明宏の青年時代イケメン過ぎて辛いwww#美輪明宏 pic.twitter.com/Qrlv00OAu6
— じやま (@Oimo_san666) October 22, 2016
10代の頃から、まるで神話に登場するような顔立ちだったと言われています。
はっきりとした目鼻立ちが特徴的で、古風な二枚目ではなく、現代人にとっても文句なしの美少年でした。
常に20~30人の男性が周囲を取り囲んでいたという伝説もあります。
当時はハーフが少なかったため、はっきりとした顔立ちのイケメンは、日本国内では非常に目立ったのです。
ただし美輪さんはハーフではなく、両親は日本人でした。
実家は長崎県長崎市のラーメン店です。
父親は丸山作一さん、母親は丸山ヌメさん。
いずれもかなり目立つ美男美女だったため、美輪さんはしっかり両親の美貌を受け継いだのですね。
美輪明宏は美少年シャンソン歌手
美輪さんはかつて「神武以来の美少年」と呼ばれたシャンソン歌手でした。
「初代天皇である神武天皇の時代以来」という言い回しで、「最高の美少年」を意味する言葉です。
しかしシャンソン歌手としての地位を確立するまでの道のりは、平たんではありませんでした。
1945年8月9日、長崎県に原爆が投下されます。
美輪さんの実家も甚大な被害を受け、父の貸付先は相次いで破産してしまうのです。
返済を受けられなくなった家族は窮乏しました。
そんな中でも美輪さんは歌手の夢を見出し、声楽とピアノを習い始めます。
15歳で音楽学校への進学が決まり上京。
しかし帰省したある日、生活の苦しい親戚を、父が見捨てるような態度をとっているのを目撃しました。
激怒した美輪さんは父と大喧嘩の末、絶縁を言い渡されます。
仕送りが止まってしまったため、やむなく学校を中退して、進駐軍のキャンプで歌いながら生活費を稼ぎ始めました。
17歳になると美貌を武器にして、ゲイバーでバーテンのアルバイトを始めます。
そんな中、銀座7丁目のシャンソン喫茶「銀巴里」で「美少年兼歌手」を募集する張り紙を見つけました。
シャンソン喫茶の「美少年」とはつまりボーイのことですね。
美輪さんは応募した結果採用され、「銀巴里」の専属歌手となるのです。
国籍、年齢、性別が不詳の謎の美少年「丸山明宏」として人気を獲得していきました。
小説家の三島由紀夫、吉行淳之介、遠藤周作など、有名文化人から支持されるようになります。
22歳でフランスのシャンソン『メケメケ』を日本語で歌った結果、同曲は大ヒット。
昭和32年シャンソン『メケ・メケ』の日本語カバーが大ヒットし、一躍脚光を浴びていた頃の丸山明宏さん(現・美輪明宏さん)。蝶柄のブラウスがとてもよくお似合いですね。(マガジンハウス『燦めく歌星』より) pic.twitter.com/J80PjwQu2A
— 島倉千代菊 (@wataridori333) June 9, 2019
三島由紀夫は美輪さんの魅力を「天上界の美」と絶賛し、マスコミは「神武以来の美少年」と評しました。
謎の美少年シャンソン歌手は、瞬く間に大スターとなったのです。
美輪明宏に寺山修司が捧げた『毛皮のマリー』
美しきシャンソン歌手の美輪さんに魅了された文化人の1人が、寺山修司さんです。
1967年、美輪さんが演じることを想定して書き上げた戯曲が『毛皮のマリー』でした。
【公演レポート】「毛皮のマリー」開幕、美輪明宏「お見逃しになれば、一生の後悔になります」(コメントあり)https://t.co/cKfOknEtU3 pic.twitter.com/z8tFC94VSO
— ステージナタリー (@stage_natalie) April 3, 2019
同年4月、寺山さんが書き、美輪さんが主演した舞台『青森県のせむし男』は、アンコール上演されるほどの大ヒットを飛ばします。
同作は寺山さん率いる劇団「天井桟敷」の記念すべき第1回公演でした。
第2回公演『大山デブ子の犯罪』を上演後、第3回公演の演目として書いたのが『毛皮のマリー』です。
美輪さんが歌ったシャンソン『ミロール』にインスパイアされた寺山さんが、同曲を土台にして戯曲を完成させました。
『ミロール』は美青年を愛した娼婦の優しさを描いた曲です。
『毛皮のマリー』は男娼・毛皮のマリーと美少年・欣也を通し、人間の欲深さや情念、存在理由まで表現した名作となりました。
美輪さんの大切なレパートリーとして、寺山さんの死後もくり返し上演されています。
「無償の愛」を描いた普遍的な名作として、美輪さんは同作に深い愛情を注ぎ続けてきたのです。
関連記事
美輪明宏はハーフではない。母との死別、兄弟と家族を支えた壮絶な生い立ち
美輪明宏の霊視伝説、10歳で原爆被爆体験。スピリチュアルブームで細木数子を批判
美輪明宏の自宅豪邸、年収について。愛車へのこだわり、世田谷か田園調布が住居か
美輪明宏の髪の毛、金髪の理由とは。ファッションやメイク、お勧めの財布について
美輪明宏の現在。結婚歴なし、彼氏は三島由紀夫?病気は脳梗塞、養子が元俳優だった
コメント