『ねこ目の少女』『へび少女』などの代表作があり、恐怖漫画の第一人者として知られる楳図かずお(うめず かずお)さん。
ホラー作品のほか、ギャグ漫画『まことちゃん』でも有名な異色の漫画家です。
あまり私生活に関する情報を知らない人も多いようですが、どのような環境で過ごしてきたのでしょうか。
家族、結婚した妻の情報、独身という噂の真相を確認します。
併せて、天才漫画家のすごさに迫ります。
楳図かずおのプロフィール
内覧会に伺いました
もう…感動で涙が。慎吾が好きな方は是非にでも観に行ってほしいです。
素晴らしい作品(新作)があんなに…ちなみに物販では散財💸
楳図かずお先生にもお会いできて一緒にお写真撮ってくださいました。
わたしに「猫のかた!」と言ってくだって気絶しそうでした
夢のような時間 https://t.co/gJXjkHkM7a pic.twitter.com/pfRw1dPbl2— Yuko higuchi ヒグチユウコ (@nekonoboris) January 27, 2022
本名:楳図一雄
生年月日:1936年9月3日
身長:169cm
出身地:和歌山県伊都郡高野町、奈良県五條市
最終学歴:奈良県立五條高等学校
レーベル:ビクターエンタテインメント
楳図かずおの家族は教員
楳図さんの両親の名前は、父・公雄さん、母・市恵さんでした。
小学校教員だった公雄さんは、一族全員が教員というインテリの家系で育った人です。
公雄さんは任地が変わる度、妻と息子を連れて奈良県の山間部にある村を転々としました。
真面目な教員として働く傍ら、趣味の囲碁にも熱中していたそうです。
高いスキルを持ち、囲碁大会へ奈良県代表として何度も出場したことがありました。
またタレントの高島忠夫さんの父とは、囲碁友達だったそうですよ。
楳図さんは教養ある父から、地元・奈良県の民話や伝説を聞かされていました。
おそらく怖い話を聞かされることもあったのではないでしょうか。
だとすればこの経験は、後年ホラー漫画を描くのに役立ったに違いありません。
絵を描き始めたきっかけは、母・市恵さんが絵を教えてくれたことです。
母としては「幼い息子に絵を描かせたらどうなるだろう」という好奇心に動かされ、軽い気持ちで教え始めたそうです。
以来、楳図さんは絵に熱中し、学校に上がってからも授業を聞かずに絵を描くようになりました。
楳図かずおに結婚歴はなく、妻はいない
楳図さんは母から絵を教えてもらったことがきっかけで、絵に生涯を捧げることになりました。
ひたすら情熱の赴くまま、アートの世界にのめり込んで行ったのです。
楳図さんに結婚歴があるのか気になる人は多いようですが、長年独身を貫いてきました。
テレビ番組のインタビューで「女性とお付き合いしたことは一度もない」と語っています。
ただ楳図さんは自ら独身を貫こうと決意したのではなく、自然と独身になってしまった印象があります。
芸術のためなら突飛な行動もする人ですから、もし奥さんがいたとしても非常に苦労するはずです。
楳図かずおは生涯独身の芸術家
楳図さんの自宅は、東京都武蔵野市の吉祥寺にある派手な装飾の一軒家です。
外壁は自身のトレードマークである赤と白のボーダー模様に塗装されています。
まことちゃんハウスを思い出した。先生は、まだこちらに住んでおられるのか? pic.twitter.com/LCzc0nLjrO
— 聖地 (@ohayo1970) February 1, 2022
閑静な住宅街に建つ楳図邸はかなり目立つため「周囲の景観を損なう」と批判されてきました。
それでも改築中から楳図ファンの人々が記念撮影に訪れた結果、人気スポットとなりました。
通称「まことちゃんハウス」と呼ばれる自宅は、良くも悪くも注目の的なのです。
このような自宅に暮らしたいと思える女性は、なかなか少ないのではないでしょうか。
楳図さんは、奥さんや子供を気遣って、好きなことを諦めるような生活は耐えられないに違いありません。
自分がやりたいと思うことをやり切る人生を望んでいるからこそ、自宅の外壁も大好きな色に染めたのでしょう。
かつて楳図邸の近隣住民からは、派手な外壁について「色彩の暴力」「周囲の景観を損ねる」とクレームの声が上がりました。
住民たちは建築工事差し止めを求めて、訴訟まで起こしています。
東京地裁は請求を却下したものの、住民側は「外壁が撤去されるまで、損害賠償を毎月10万円支払うこと」を求めます。
しかし東京地裁は「楳図邸が景観の調和を壊すとまでは認められない」との考えから、こちらの請求も却下しました。
結果的に楳図さんの思惑通り、赤と白に彩られた異色の建物が完成したのです。
ただ訴訟が起きたことで、嫌な思い出ができてしまったためか、楳図さんはあまりこの自宅に足を運んでいないようでした。
2023年現在は、自宅近くにある事務所を兼ねたマンションで過ごしている様子です。
結果的に楳図邸は庭の草木が伸び放題で、まるで廃墟のようになってしまいました。
莫大な経費をかけ、批判まで浴びながら完成させた住宅を使わなくなってしまったとすればもったいないですね。
楳図かずおは天才漫画家
「まことちゃんハウス」と呼ばれる自宅のエピソードからうかがえる通り、楳図さんは異色の芸術家です。
幼少期に母から絵を教わり始めた頃、すでに子供とは思えないほど完成度の高い絵を描けたといいます。
勉強は苦手だったものの、美術では非凡な才能を見せていました。
小学校4年生の頃から漫画を描き始め、小学校5年生で手塚治虫さんの『新宝島』に衝撃を受けて、プロを目指すようになります。
高校を卒業後、『森の兄妹』『別世界』でプロデビューしてからは、ほかの漫画家を圧倒する作画力で高く評価されてきました。
以来、見る者に衝撃を与える絵を描き続けました。
2022年に東京シティビューで開催された「楳図かずお大美術展」でも、緻密で迫力のある圧巻の作品群が話題となっています。
楳図かずお大美術展行ってきた。
『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』4年がかり101枚の絵画で、絵の中にサモトラケのニケやモナリザが描かれていたり、精神異常者がムンクみたいで、女王がマツコに似てた。
絵がとても上手いし緻密。
どうしたらこのような絵が描けるのだろう。天才か。 pic.twitter.com/S4UpQ30JaU— yoru (@variance99) January 28, 2022
また高い作画力とともに、1980年代の時点で人工知能やネット社会を予見させる作品を描くなど、優れた洞察力も備えています。
人工知能の活用が実現しているこの時代いまだデジタル作画に背を向け絵の具を使って絵を描いている僕の未来は楳図かずおの「わたしは真悟」でロボット導入により工場を解雇された挙げ句お店の商品を手に取っただけで泥棒呼ばわりされるオッサンと同じ運命です! pic.twitter.com/Yx8t9aJUbo
— 北原功士 (@Kitahara_kou) April 19, 2021
楳図さんは常に時代の先を進みながら、見る者を惹きつけ続けてきた天才漫画家なのです。
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