永井一郎の死去は広島のホテル。死因は虚血性心疾患。告別式に共演者出席、遺作のアニメとは

1960年代から声優として活躍し、数々の有名作品に出演してきた永井一郎（ながいいちろう）さん。

突然報道された2014年の訃報には、驚いたファンも多かったことでしょう。

今回は、永井さんの死因が何だったのか調べてみました。

告別式に出席した有名声優や、遺作となった作品についても紹介していきます。

永井一郎のプロフィール

愛称:永井ちゃん

本名:永井一郎

生年月日:1931年5月10日

身長:159cm

出身地:大阪府池田市

最終学歴:京都大学文学部仏文科

所属事務所:青二プロダクション（最終所属）

永井一郎が広島のホテルで死去した死因は虚血性心疾患
告別式には『サザエさん』の声優も出席
遺作アニメはSF作品

永井一郎が広島のホテルで死去した死因は虚血性心疾患

永井さんが亡くなったのは、仕事のために宿泊していた広島県のホテルでした。

チェックアウトの時間になっても姿が見えず、従業員が部屋に入ると、浴室で倒れている永井さんを発見。

病院へ搬送されましたが、そのまま亡くなってしまいました。

永井一郎さん滞在先のホテルの浴室で亡くなったらしいです。死因は現在調査中。波平はもちろん、ガンダムのナレーション、ヨーダなど･･･これは本当にショック!!

— すいか (@Darth_Suica) January 27, 2014

最初の報道の時点では死因が判明していなかったものの、後に「虚血性心疾患」だったことが公表されています。

虚血性心疾患は心臓の病気

虚血性心疾患が起こる原因は、心臓に血が行き渡らなくなること。

そのため、中身がないことを意味する「虚」の文字が入っています。

動脈硬化などで血管が狭くなったり、けいれんしたりすると、血流の悪化で必要な血液が足りなくなるのだとか。

すると、「心筋梗塞」や「狭心症」などの症状が出てくるため、まとめて虚血性心疾患と呼ぶ場合もあるようです。

心臓の血液が足りなくなると、強い胸の痛みや苦しさを感じるようになり、心不全も起こります。

痛みは軽い場合もあるそうですが、永井さんは自力で助けを呼ぶことができなかったようなので、残念ながら強い痛みが出てしまったのかもしれません。

心筋梗塞になった場合は早急に治療する必要があるそうですが、永井さんは発見が遅れたので、助けるのは難しかったものと思われます。

亡くなった日は元気だった

永井さんに重い症状が出たのは、どうやらかなり急な出来事だったようです。

広島のホテルに滞在していた理由は、『世界が知りたいニッポンの技～美と食の匠たち…ひろしま篇～』という番組のため。

ナレーションを務めることになった永井さんは、午後から夕方まで仕事をして、普通に夕食を取っていたのだとか。

スタッフが芋焼酎を飲んでご機嫌だった永井さんを見ており、特に具合が悪そうな様子はなかったようです。

それだけに、突然倒れたことを聞いたスタッフのショックは、かなり大きかったのではないでしょうか。

ファンからは、「なんとか早く発見できていれば違ったかも」などの声も出ており、多くの人がやりきれない気持ちになったことでしょう。

亡くなったのが1月だったことから、「冬の入浴はみんな気をつけよう」という注意喚起をする人も多かったようです。

告別式には『サザエさん』の声優も出席

永井さんの告別式は、2014年2月に行われました。

弔辞を読み上げたのは、『サザエさん』でフグ田サザエを演じる加藤みどりさんと、磯野カツオ役を担当する富永みーなさん。

役の関係性も踏まえ、「もっと褒められたかった」「もっと叱られたかった」と語り、永井さんとの別れを惜しみました。

ニュースで告別式の様子を知ったファンも、一緒に涙していたことでしょう。

この告別式には、磯野波平役を引き継ぐことになった茶風林さんも出席。

他にも、有名な声優が多数参列していたようです。

今日は永井一郎さんの告別式。
個人的にも大好きな先輩でした。自分が新人の時分、パーティで永井さんと吉田理保子さんに挟まれて飲んだ時「嗚呼、今ダイスとモンスリーと飲んでいる！」とファンのような喜び方をしたのを思い出します。事実、ファンだったのですね！心からご冥福をお祈り致します。

— 茶風林 (@chafurin) February 3, 2014

青山葬儀所で行われた、永井一郎さんの告別式に参列。大勢の皆さんとご一緒に、感謝、そしてお別れのご挨拶をさせて頂いて参りました。永井さんの優しく微笑んだ遺影に目をやる度に、涙が溢れ出てくる。俺ってこんなに泣き虫だったかな……

— 声優・古川登志夫（青二プロダクション） (@TOSHIO_FURUKAWA) February 3, 2014

中にはメディアへの顔出しをNGにしているベテラン声優などもいたため、マスコミはかなり慎重に取材をすることになったのだとか。

このエピソードからは、永井さんが多くの人から慕われていたことがわかります。

永井さんが大切に演じてきたキャラクターたちは、後任の声優仲間が声を吹き込み、これからもまだまだ活躍していくことでしょう。