個性派の名優として、映画『歌麿 夢と知りせば』やドラマ『傷だらけの天使』で高い演技力を見せた岸田森(きしだ しん)さん。
今回は、43歳の若さで亡くなってしまった死因が、食道がんだったという情報を確認します。
また元妻で女優の樹木希林さんとは、劇団文学座で切磋琢磨した仲間だったものの、なぜ離婚に至ったのか見ていきます。
さらに女優の岸田今日子さんが従姉であるという情報の真相にも迫りましょう。
岸田森のプロフィール<
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本名:岸田森
生年月日:1939年10月17日
死没:1982年12月28日
身長:169cm
出身地:東京都杉並区阿佐谷/中野区本町
最終学歴:法政大学英文科中退
岸田森の死因は食道がん
森さんは1982年12月28日、食道がんにより43歳の若さで亡くなっています。
スコッチやウイスキーが大好きで、日頃から大量のお酒を飲み続けていました。
アルコールによって寿命を縮めてしまった可能性は高いですね。
森さんは名門・劇団文学座出身の俳優でした。
酒飲み仲間は劇団の同期・草野大悟さんや、後輩・松田優作さん。
いずれも才能と個性に恵まれた俳優だったものの、やはり若くして亡くなっています。
筆者にとって3人は、すでに亡くなっていようとも、大好きな俳優です。
酒飲みでありながら長生きした俳優もいるはずですが、この3人については早死にしてしまったことが残念でなりません。
お酒が死因に結び付いたと断言はできないものの、もう少し健康にも気遣い、長く活躍して欲しかったものです。
岸田森の元妻は樹木希林、離婚の背景
森さんは劇団文学座の同期で、当時は「悠木千帆」名義で活動していた女優の樹木希林さんと結婚しました。
希林さんの夫といえば内田裕也さんのイメージが強いため、最初の夫についてご存じなかった方も多いのではないでしょうか。
樹木希林さんの旦那さんといえば内田裕也さんですが芸名が『悠木千帆』だった時、 俳優・岸田森さんと結婚し4年ほど一緒にいたのはあまり知られていない pic.twitter.com/qNIkN4Nj6N
— 02f04_ユウ (@02f04_nakayu) September 16, 2018
内田さんと結ばれるよりも前の1964年、希林さんは文学座附属演劇研究所で、同じ一期生だった森さんと結婚。
2人は文学座の研究生を経て、結婚の翌年に正式な座員となりました。
わずか1年後に退団すると、自分たちがやりたい芝居を上演するため、劇団「六月劇場」を結成します。
2人は私生活でも仕事上でもパートナーとして活動するのです。
夫婦が暮らしていたのは、池袋にあったレストランの2階でした。
家主は希林さんの父親だったため家賃は無料。
8畳の押し入れを改造してベッドルームを完成させ、それぞれ上と下のスペースを使って寝ていたそうです。
つましい生活を楽しんでいた様子の2人。
岸田森と結婚していた頃の悠木千帆(樹木希林)。岸田の趣味、蝶採集に付き合うといった態の記事。 pic.twitter.com/qB1PxpmU3b
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樹木希林さんと岸田森さん(2) pic.twitter.com/UutebsOt7P
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しかし4年間の結婚生活を送った後、離婚しています。
理由についてはさまざまな噂が流れていますが、希林さんが森さんの母親と折り合いが悪かったためのようです。
岸田森の後妻は三田和代
森さんは希林さんと離婚後、一般女性と再婚しますが、再び離婚しました。
その後は女優の三田和代さんを内縁の妻として迎えています。
「子供が生まれたら結婚する」つもりで、あえて籍を入れずに8年間の同棲生活を送りました。
森さんが三田さんに惹かれた理由は「芝居が下手」だったためでした。
芝居が下手なりに努力を続ける姿に好感を抱いたそうですよ。
同棲生活は各々が必要なものを買う「ワリカン生活」でした。
経済的にそこまで余裕があったわけではないようですが、芝居を愛する者同士、幸せな日々を送っていたに違いありませんね。
ちなみに2人は映画『歌麿 夢と知りせば』で夫婦役を演じています。
#あなたが選ぶベストカップル
『歌麿 夢と知りせば』
歌麿役・ 岸田森さんと
お奈津役・ 三田和代さん。
実生活でも事実婚だった
お2人。 pic.twitter.com/kVpdqWXUql— 山さんひとすじ@疫病退散・無病息災祈願 (@yamamura0408) April 4, 2018
私生活でも愛し合っていた2人の演技からは、お互いへの愛が伝わってきて、非常に魅力的な夫婦に見えますよ。
岸田森の従姉は岸田今日子
森さんの従姉は女優の岸田今日子さんです。
#今日の若尾文子HR @卍1964 avec岸田今日子 pic.twitter.com/BEhpMWh8YG
— 武邑廢杖子@ハイパー=セレンディピティスト (@P0LYPHEMUS) February 16, 2022
劇団文学座では今日子さんが森さんの先輩でした。
今日子さんの父親で、森さんの伯父にあたるのは、昭和を代表する劇作家・小説家の岸田國士。
戯曲『牛山ホテル』『紙風船』『チロルの秋』や、小説『暖流』などを残しています。
「演劇界の芥川賞」として知られる「岸田國士戯曲賞」に名前を冠する偉人です。
回想録『不死蝶 岸田森』によると、甥に「森」と書いて「しん」と読む変わった名前を付けたのは國士さんでした。
また國士さんは劇団文学座の創設者であり、芝居の上演の際は演出家として団員を指導しました。
娘と甥に対して、普段から俳優の心構えを説くことが多かったのではないでしょうか。
2人はドラマ『傷だらけの天使』にレギュラー出演し、非常に息の合った演技を見せていました。
悪徳探偵事務所の社長を今日子さん、その右腕として彼女に尽くす怪しい男を森さんが担当。
岸田今日子も岸田森も、ショーケンも世を去った。水谷豊には長生きして欲しい。 pic.twitter.com/aiLkFeUFxm
— matu (@matu_freedom) March 28, 2019
妖艶な岸田今日子…岸田森は別格 pic.twitter.com/HJGFh6yLSx
— スペンサー(福岡県産愛知県育ち東京在住の日本人) (@sinosino39) December 1, 2020
社長が登場するときは必ずドイツ映画『Mazurka(マヅルカ)』の主題歌が、不気味なBGMとして流れていました。
「この曲が流れると今日子さんが登場する!」と興奮した視聴者の方もいるのではないでしょうか。
2人は同じ劇団の先輩・後輩というだけでなく、血縁関係にあったのですから、絶妙な掛け合いを演じられたのは当然ですね。
今日子さんは従弟を「森ちゃん」と呼んでかわいがっていました。
彼がもっと長生きしていれば、2人で一緒に、さらに味わい深い演技を見せてくれたかもしれませんね。
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