岸本斉史の高い画力!構図が上手いと評判。代名詞は魚眼構図。美術大学卒でも苦労人の経歴

岸本斉史(きしもとまさし)さんは日本を代表する漫画家であり、代表作である『NARUTO -ナルト-』は、言わずと知れた世界的な人気漫画です。

その人気の秘訣をめぐって、ストーリーの面白さはもちろんのこと、その絵の上手さについてもよく語られています。

そこでここでは、岸本斉史さんの画力、構図の上手さや経歴について解説していきます。

岸本斉史のプロフィール

本名:岸本斉史

生年月日:1974年11月8日

出身地:岡山県勝田郡奈義町

出身校:九州産業大学芸術学部美術学科

活動期間:1996年-

岸本斉史の画力がすごい

岸本さんの画力は高いと評判です。

同じプロの漫画家が高く評価しているほどです。

例えば、『HUNTER×HUNTER』の作者である冨樫義博(とがしよしひろ)さんが、岸本さんの作画技術を高く評価しています。


特に岸本さんによる、キャラウターの手に関する表現に注目しているようです。

『僕のヒーローアカデミア』の作者である堀越耕平(ほしこしこうへい)さんも、岸本さんによる手の表現に影響を受けたとインタビューで語っていたそうです。

他にも、『DEATH NOTE』の作画担当である小畑健(おばたたけし)さんなどからも、画力に関して高い評価を得ているとのこと。

このように同業者の、しかもトップクラスの方々から高く評価されているのが、岸本斉史さんの画力に他なりません。

そのため、一般のファンもその画力というものに注目するようになるのは当然の流れでしょう。

実際、これまでファンは頻繁に岸本さんの画力の高さをめぐって多くの議論を重ねてきました。

そこでは、同じく『週刊少年ジャンプ』で活躍する漫画家を筆頭に多くの同業者を持ち出して、どちらが上手いか比較しています。

とはいえ、そのような議論に結論が出ることは基本ありません。

ファンの間にも知識の差がありますし、好みの違いももちろんあります。

いくら同業者が評価しているといっても、素人から見たらそのすごさがわからないということも当然あるでしょう。

あるいは、岸本さんの画力の高さは玄人好みのものなのかもしれません。

いずれにせよこうした活発な議論のおかげで、岸本さんは漫画の面白さだけでなく、その画力も注目されるようになったのです。

ただ絵が上手い、というだけでなく、画力について専門的な議論が巻き起こる漫画家は、それほど多くはないように思われます。


岸本さんの漫画のストーリー性だけでなく、その画力についての議論を通して、漫画家を目指す人たちが今後どんどん出てくるかもしれませんね。

また、画力に関しては岸本さん本人が興味深い発言をしています。

冨樫さんを交えた対談において、漫画家は画力においてアニメーターには勝てないと、はっきり発言しているのです。

岸本さんの発言に、冨樫さんもおおむね同意しているのが印象的です。

同じ絵を描く仕事であっても、漫画家とアニメーターの間には大きな違いがあるということなのでしょう。

もちろんそこには少なからず謙遜も含まれてはいたでしょう。

それでも岸本斉史さんたちほどの世界的な漫画家が、どれほど画力というものを真摯に考えているのかを窺うことができる貴重なエピソードと言えます。

岸本斉史は構図が上手い、魚眼構図はもはや代名詞

岸本さんの漫画は構図が上手いとよく言われています。

絵の上手さと言っても、その基準や評価ポイントは様々でしょう。

岸本さんの漫画に関しては、よく構図というものが注目のポイントとして取り上げられているようです。

絵の上手さというのは曖昧な表現で、そこには様々な技術が含まれることでしょう。

描き込みの細かさ、リアルさ、誰もマネできないような独特な描き方など、素人の目から見ても判断基準は異なります。

そのひとつが、構図の巧みさです。


構図の上手さとは、単純化して言えば、場面の切り取り方の上手さでしょう。

同じ場面を描くとしても、視点や角度の選び方だけで絵の印象が全く変わります。

そして岸本さんは構図の取り方に特徴があり、上手いと評価されているわけです。

その際、よく言われているのが魚眼です。

魚眼構図、魚眼パースとは、カメラの魚眼レンズで撮ったような絵のことです。

丸みを帯び、端の方が歪んでいるような絵になります。

岸本さんは、この魚眼構図の絵が特に有名です。

しばしば取り上げられるため、もはや魚眼構図の絵が代名詞のようになっていると言えるでしょう。

もちろんそれ以外にも多くのシーンが取り出され、その構図のどこがうまいかなど、ファンの間では活発な議論を生んでいます。

こうした議論の結果、今後は構図というものに特にこだわりをもつ漫画家が、さらに増えていくことになるかもしれませんね。

岸本斉史は美術大学出身

岸本さんは九州産業大学芸術学部美術学科を卒業しました。

いわゆる美大を経て、漫画家になったというわけです。

岸本さんの画力の高さは、この経歴によってさらに説得力があるものとなっています。


とはいえ、岸本斉史さん本人にとっては、この大学時代の経験がどれほど活かされているのかということは議論の余地があるようです。

岸本さん自身が大学時代のことを語るとき、必ずしも肯定的なものではないからです。

特に、芸術とエンターテインメントの違いに関して、前者が後者を見下す風潮があることに怒りを覚えたと発言しています。

岸本さんとしては芸術もエンターテインメントも、どちらも認めていました。

しかし芸術を高く見てエンタメを低く見るような講師について、そのような人が生み出しているのは低俗なエンタメに過ぎないと辛辣な評価を下しています。

大学の頃から、エンタメに対する強い熱意があったことをうかがわせるエピソードです

大学に通ったことで、絵に関する技術の習得などはもちろんあったのでしょう。

しかし岸本さんにとっては、あらためてエンターテインメントへの思いを再確認させられたという印象が大きかったのかもしれません。

こうした経験を踏まえたからこそ、『NARUTO』という世界的な作品が生み出されたと言えるでしょう。

岸本斉史の経歴は?

岸本さんの漫画家としての経歴は、以下の通りです。

1996年に『カラクリ』が、『週刊少年ジャンプ』の新人募集企画であるホップ☆ステップ賞の佳作を受賞し、漫画家としてデビューしました。

1997年に『赤マルジャンプ』において『NARUTO』の読み切り版が掲載されました。

その後、1999年から2014まで『NARUTO』を連載しました。

これが世界的な人気を得たのは、多くの人がご存じのことでしょう。


『NARUTO』の連載終了後、2015年にはその外伝作品である『NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜』を短期掲載しています。

そして2019年から2020年まで、岸本さんが原作を務めた『サムライ8 八丸伝』が『週刊少年ジャンプ』に連載されました。

同時期、2016年から2023年現在まで引き続き、『NARUTO』のスピンオフ作品である『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』の原作・原案・脚本も務めています。

以上、漫画家としての経歴だけを見れば、かなり順風満帆に思えます。

しかし、そこにはたゆまぬ努力がありました。

デビュー後の数年は、漫画家の修行を必死にしたと言います。

絵の実力を上げることはもちろんのこと、他ジャンルの様々なエンタメ作品を参考にしてストーリーに関する勉強もしたようです。

そして、代表作である『NARUTO』は週刊連載であり、それが15年も続いたのです。

そのスケジュールがどれほど過密なものだったのか、容易に想像できるものではありません。

『NARUTO』の連載終了後は、評価が高い画力を活かした作画を担当することはほぼなくなり、原作や原案に集中しているようです。

『サムライ8』も『BORUTO』も、かつて自分のアシスタントを務めていた方が作画を務めているので、弟子の育成という意味が大きいのかもしれません。

今後、岸本さんの評価が高い画力がどのように発揮されることになるのか楽しみです。


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