島倉千代子（しまくらちよこ）さんは、1955年に「この世の花」で歌手デビューすると、同曲は半年で200万枚も売れる大ヒットを記録しました。
当時、島倉千代子さんはまだ16歳という若さでした。
若い頃から芸能界に入ってしまい、ある意味世間知らずだった島倉千代子さんは、元来のお人好しの性格も相まり、悪い人間に寄ってこられていたようです。
その中でも一番の関係の深かった細木数子さんとの関係などについてお伝えします。
島倉千代子のプロフィール
愛称：お千代さん
本名：島倉千代子
生年月日：1938年(昭和13年)3月30日
没年月日：2013年(平成25年)11月8日
身長：158cm
出身地：東京都品川区
最終学歴：日本音楽高等学校卒業
島倉千代子の遺産は4億円？
島倉千代子さんは、2010年に肝臓ガンを発症し入退院を繰り返していました。
そんな中でも、2014年のデビュー60周年に向けて記念曲「からたちの小径」を南こうせつさん作曲の元、制作をしていました。
その楽曲は島倉千代子さんが死去される3日前である2013年11月5日に、自宅でボーカルレコーディングをされました。
自宅でのレコーディングにかけつけた南こうせつさんは「1回しか歌えないと思ったら3回も歌われ、それは奇跡の歌声だった」と語っています。
そして、2013年11月8日に東京共済病院の病室で息を引き取られました。
島倉千代子さんはデビュー当時から人気歌手であり続け、紅白歌合戦に35回も出場されています。
ヒット曲も数多くあり、「人生いろいろ」は若い世代にまで大ヒットしました。
そんな島倉千代子さんですから遺産はさぞかしい多いのでしょう、と思いましたが、実際は4億円の現金と有価証券がある程度だったそうです。
島倉千代子さんは若い頃から周りの人間にあまり恵まれず、悪い人間が寄ってきていました。
見た目通りお人好しな性格だった事もあり、騙されやすかったそうです。
ですが、そんな性格が歌声に表れていたからこそ、多くの人の心に寄り添う歌が歌えたのも確かでしょう。
細木数子に儲けを持ち逃げされていた過去
お人好しな島倉千代子さんには、多くの悪い人間が寄ってきましたが、その中には占い師として一世風靡し、テレビ番組で数多くのレギュラーを課か言えていた細木数子さんも含まれています。
島倉千代子さんの儲けは長年細木数子さんに持ち逃げされていた、という話があります。
どうして島倉千代子さんと細木数子さんがそのような関係になったのでしょうか。
島倉千代子さんは、知人を信頼して実印を貸してしまったことから、3億円の借金の保証人にされて借金を押し付けられてしまいました。
しかも借りていたのがいわゆる「闇金」だったため、借金は4億円以上にも膨れ上がってしまいました。
当時、島倉千代子さんは政治ブローカーの男性の自宅に居候していました。
その政治ブローカーの男性が知り合いのヤクザに島倉千代子さんの現状を相談すると、島倉千代子さんの借金問題に送り込まれたのが、当時そのヤクザの内縁の妻だった細木数子さんだったそうです。
細木数子さんは、借金を肩代わりする形で島倉千代子さんを救いました。
ですが、実際は借金している相手が闇金ではなく細木数子さんにすり替わっただけでした。
細木数子さんは借金を肩代わりした代わりに、島倉千代子さんの興行権を手に入れ、自分を代表に置いた新しい芸能プロダクションを設立しました。
島倉千代子さんは、細木数子さんの言いなりになって働くしかなくなってしまったのです。
いくら働いても島倉千代子さんの元にはお金が入らず、すべて細木数子さんの懐に入って行きました。
それでも借金返済の為と思い島倉千代子さんは一生懸命働いていましたが、ついに島倉千代子さんの現状を知ったコロムビアミュージックが仲裁に入り、島倉千代子さんを助け出してくれました。
細木数子さんに残っていた借金の1億円を今度はコロムビアミュージックが肩代わりし、細木数子さんの設立した事務所をようやく抜けることができたのです。
ですが、ただでは済まないのがまた細木数子さんの怖い所で、興行権をコロムビアミュージックに渡す事を条件に、手切れ金の2億円をむしり取っていったそうです。
細木数子と島倉千代子の関係を知れば知るほど怖くなった pic.twitter.com/zOp7Nrx7nf
— ⓂⒶⓎ②④ (@MAY24touch) July 13, 2017
闇金からの借金を肩代わりして助けてくれた時は、島倉千代子さんは細木数子さんを「細木のママ」と呼ぶほど心を許していたそうです。
島倉千代子さんは、悲しいほど素直でお人好しで人を信じやすい方だったのでしょう。
このような出来事を経て「人生いろいろ」が大ヒットしましたが、本当に色々な事を経験されたからこそあれだけ多くの方に届いたのかもしれませんね。
細木数子とのその後の関係
島倉千代子さんは、細木数子さんの芸能事務所を離れてからは一切細木数子さんとは関わりを持ちませんでした。
2000年代に細木数子さんがテレビ番組で多くのレギュラー番組を持ち、人気のあった頃はどのような気持ちでご覧になっていたのでしょうか。
それでも島倉千代子さんは「1度はお世話になったから」と言い、「騙された」などとは話さなかったそうです。
島倉千代子さんは2013年に他界されました。
もしも死後の世界があるのならば、せめてその世界では誰にも騙されずに素晴らしい歌を歌っていてほしいですね。
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