島倉千代子は自宅で最後まで歌った!晩年は病気との闘い&死因は肝臓がん

演歌歌手の島倉千代子(しまくらちよこ)さんは、自宅で最後まで歌手を貫き通した人生でした。

晩年は病気と戦いましたが、2013年に亡くなりました。

死因は肝臓がんで、幼少期の輸血で肝炎のキャリアになってしまったことが原因だったようです。

島倉千代子のプロフィール

愛称:お千代さん

本名:島倉千代子(しまくらちよこ)

生年月日:1938年(昭和13年)3月30日

死亡年月日:2013年(平成25年)11月8日

身長:158cm

出身地:東京都品川区

最終学歴:日本音楽高等学校卒業

島倉千代子は自宅で最後まで歌った

島倉千代子さんの最後の住処となったのは東京都渋谷区のマンションでした。

同じマンションの住民は「気さくな人だった」と話しており、芸能人でも気取らず普通に暮らしていたようですね。

亡くなった2013年、初夏にマンション近くの施設でボランティアのコンサートを開いた島倉さん。


そこには200人ほどが集まり、地元の人々と触れ合いました。

島倉さんは観客全員に、自分のCD「愛するあなたへの手紙」をプレゼントしたそうです。

最後のコンサートだと分かって、感謝の気持ちを込めて近隣の人々に自分の歌を贈りたかったのかもしれませんね。

島倉さんは亡くなる直前まで、歌い続けることを願っていたようです。

「生涯歌手でありたい」という思いが強くあったのでしょう。

しかし、病魔に侵されて体力が落ちてしまいました。

そこで、自宅に録音できる即席スタジオを作ったのです。

亡くなる3日前に、そこで新曲「からたちの小径」を歌い上げました。

きっと声を出すだけでも辛かったでしょう。

葬儀場で、島倉さんからの最後の音声メッセージが流されました。

「命が尽きる間際までレコーディングができたことは、この上ない幸せだ」という内容で、願い通り生涯歌手を貫けて良かったですよね。

島倉千代子の晩年は病気との闘いだった

元気そうに歌っていた島倉千代子さんでしたが、晩年の3年間は重い病気と闘う日々を送っていたようです。

2010年に肝臓がんを発症していたことがわかると、極秘で3度も手術を受けています。


肝動脈塞栓術というオペで、肝臓がんの治療に有効なもの。

足の付け根からカテーテルを入れて行うそうです。

肝臓の腫瘍を固めたり、腫瘍に栄養が行かないように動脈を塞いだりする薬を入れる手術。

短期間ですが発熱や嘔吐に加えて痛みなどの副作用があるということで、それを3度行ったとはさぞ辛かったことでしょう。

思えば、島倉さんの人生は不幸続きでした。

プロ野球選手の藤本勝巳(ふじもとかつみ)さんと結婚して、3度の妊娠を全て中絶。

一度は結婚前だったからですが、他は金銭問題が絡んでいたようです。

夫が水商売の事業を始めたものの、借金が膨らみ倒産。

返済は島倉さんの肩にかかって来ました。

子供がいては仕事ができないので、泣く泣くあきらめたのでしょう。

結局数年で離婚した島倉さんは、ボロボロになり自殺未遂をするまでに。

何とか気持ちを立て直しましたが、お人好しの性格が災いしたのか金銭問題に悩まされ続けます。


島倉さんは実印を他人に渡して借金を背負うなど、お金に関してはだまされてばかりでした。

唯一救われたのは、「歌」ではないでしょうか。

歌手としての島倉さんの人生は、とても輝いたものでしたね。

1955年に16歳でデビューして以来、ずっと第一線で活躍し続けて来ました。

歌唱力が素晴らしかったのは、言うまでもありません。

それに加えて、お人好しで優しい性格でファンやスタッフに愛されたことも成功の一因になっているのでは無いでしょうか。

島倉千代子の死因は幼少期の輸血でC型肝炎から肝臓がんに

島倉千代子さんが乳がんになったときは、大々的に報道されていましたね。

1993年のことで、当時55歳でした。

運良く、乳がんの発見が初期だったために再発などはなかったようです。

その後肝臓がんにかかっていたとは、まさに「寝耳に水」でした。

ですから島倉さんががんで他界したとき、「乳がんではなくて肝臓がんで亡くなったのか」と驚いた人は多かったようですね。

それもそのはず、島倉さんは肝臓がんと闘っていることをごく一部の人にしか知らせていませんでした。


「きっと治る、1日でも長く生きたい。病気を知られたくない」という強い思いがあったのでしょう。

島倉さんが肝臓がんに罹患したきっかけは遠い昔のことになります。

7歳の時に左手首に大けがをした島倉さん。

出血があまりにもひどかったために、輸血が必要になりました。

この「輸血」に、C型肝炎にかかっていた人の血液が含まれていたようです。

2023年現在は、きちんと血液の抗体検査を行った上で輸血液として使われています。

しかし、島倉さんが輸血したのは第二次世界大戦中。

輸血でC型肝炎に感染した人は、一定数いたようです。

島倉さんは、C型肝炎に感染していたことを周囲に知らせていませんでした。

いつかは肝臓がんになるだろうということは、島倉さんは覚悟していたようです。


3年間肝臓がんと戦い、肝硬変にもなり大変辛かったことでしょう。

結局、2013年に力尽きてこの世を去りました。

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