川越美和の死因は心不全。晩年は孤独死&大田区アパートは家族が引き払い実家は解体

地元鹿児島でモデルをしていて有名な美人だったという、元アイドル歌手で女優の故・川越美和(かわごえみわ)さん。

16歳でデビュー後レコード大賞にも輝き、人気・知名度ともに高かった川越さんですが、35歳の若さでひっそりと孤独死したと伝えられています。

誰からも愛される美貌の持ち主の彼女に、いったい何があったのでしょうか。

故人は反論することができませんので、あくまでも当時報じられた内容を客観的にお伝えします。

川越美和のプロフィール

愛称:美和ちゃん

本名:川越美和(かわごえみわ)

生年月日:1973年(昭和48年)1月3日

身長:162cm

出身地:鹿児島県肝属郡大根占町

最終学歴:明治大学付属中野高等学校卒業

所属事務所:フロム・ファーストプロダクション

川越美和の死因は心不全。晩年はうつ病を患い孤独死

35歳の若さで亡くなった故・川越美和さんの死因について、一部週刊誌報道では元同僚の証言として、心不全だったと報じられています。

2017年6月、2週にわたり『週刊女性』が報じたところによると、川越さんが亡くなったのは2008年4月頃。

東京大田区内の羽田空港のすぐそばにあるという木造アパートの一室で、孤独死していたことが伝えられました。


発見時には死後数日が経過していたとされ、見る影もないほどに痩せていたといいます。

川越さんがカバーした「涙くんさよなら」の歌声に聞き覚えがあるという人も多いでしょう。

”この世は悲しいことだらけ”と歌った彼女に、いったい何があったのでしょうか。

芸能界を引退しテレアポ業務

川越さんがすでに亡くなっていたという事実について、2017年に報じられるまで知らなかったというファンも多かったということですが、さらに驚くことに、彼女は2007年に芸能界を引退していたそうです。

2007年4月に公開された映画『ゲゲゲの鬼太郎』の実写版でヒロインの母親役を演じたのが最後の仕事だったといいます。

川越さんは、芸能界を引退することについて会見や文書で表明したこともなかったようですし、ブログやSNSなどでファンへ発信したこともなかったようです。

引退してからは、不動産会社のテレホンアポイント業務の仕事をして生計を立てていたといいます。

給料は時給1400円に加え、1つ契約を取ると5万円ほどのインセンティブがあったそうです。

いわゆるテレアポ業務ですが、直接雇用で不動産会社に入社したのか、それを請け負うコールセンターの会社に入社したのかは明らかにされておりません。

川越さんは、女優の経験を活かし話術も心得ていたようで業績は結構よかったそうですが、半年ほどで退職してしまったそうで、その理由は不明です。

晩年は犬2匹と暮らし、うつ病で苦しんでいた

川越さんは、テレアポの仕事をしていた時は社宅のマンションに住んでいたということですが、退職してしまったため引越しを余儀なくされてしまいます。

2007年末には部屋を明け渡す必要があったそうですが、床や壁に相当なダメージがあり高額な費用を請求されてしまったのだとか。


当時、黒と白の二匹のフレンチブルドッグ「キミ」と「ボク」と一緒に暮らしていたそうですが、その犬たちが部屋を荒らしてしまったのではとされています。

退去時に請求された原状回復費用は80万円ほどだったそうで、持っていたブランド品をオークションに出品したり散髪代にも困るほどだったという川越さんにとって、それがかなりの重荷になってしまったのではないかということです。

芸能関係の詐欺にも引っかかり、保証人にされてしまって金銭を請求されていたそうです。

しかし、実家の親からは支援を受けられず、度重なる金銭トラブルなどにより、父親からは勘当状態にあったと伝えられています。

そのころ、川越さんは錦糸町にあるクリニックに通っていて、一度の診療でコンビニ袋2つ分にもなる大量の薬を処方されていたようです。

川越さんが「うつ病で薬を飲んでいる」と言っていたと伝えられているため、心療内科に通っていたのではないかと思われます。

一度に10種類くらい服用していたということですが、それをオーバードーズしてしまうため、すぐに薬がなくなってしまう状態だったそうです。

摂食障害も患っており、食事をうまくとることができずに苦しんでいて、とても痩せていたのだといいます。

さらには、長年にわたるアルコール依存で苦しんでいたとも伝えられています。

アルコール依存患者が処方される、飲酒をすると気分がとても悪くなるという「抗酒薬」も飲んでいたそうです。

しかし川越さんにはその薬が効かず、しっかり薬を飲んでいても飲酒を続けることができてしまい、医師にもお手上げで見放されてしまったのだとか。

社宅を出た後は品川区内のアパートに住んでいたそうですが、ここでも家賃を滞納してしまい4か月ほどで退去することになってしまいました。

その後、最期を過ごすことになる大田区の木造アパートに犬たちと身を寄せますが、入居して1週間経った頃に大家が異変を感じて警察に通報、部屋でひとりで亡くなっている川越さんが発見されたということです。

死後3、4日経っていたということなので、入居後すぐに亡くなっていたものと思われます。


筆者も羽田空港を頻繁に利用していましたし、ちょうどこの頃は首都高速羽田線を毎日のように行き来する生活を送っていました。

そのすぐそばの街並みにあるアパートの一室で、苦しみながら誰にも看取られずに、ひとり寂しく亡くなっていたのだと思うと言葉もありません。

大田区の木造アパートは家族が引き払った

川越さんは孤独死だったとされ、最期の数日間を過ごした大田区の木造アパートですが、鹿児島の家族が上京し引き払ったということです。

川越さんの元同僚の男性によると、大田区役所から彼のもとへ「犬を引き取れないか」と連絡が入ったのだそうです。

その時はじめて川越さんの死を知ったという彼は対応に苦慮したそうですが、数日後に再び大田区役所から連絡が入り、「鹿児島の家族が犬も含めてすべて面倒を見る」ということが伝えられたといいます。

結局、彼は最期のお別れをすることができなかったそうで、そのことが心残りだということです。

川越さんには姉と妹がいたようですが、疎遠にしていて何十年も連絡を取っていなかったそうで、家族とのやり取りは主に父親だったといいます。

遠く離れた東京の地で寂しく亡くなっていた娘と、彼女が最期を迎えた部屋を見た父親の心境を思うと……、やるせないですね。

鹿児島の実家はすでにない

川越さんが生まれ育った実家は鹿児島にありましたが、2023年現在はすでに取り壊されたということです。

葬儀は行われず、親族による四十九日の法要だけだったといいます。

彼女が東京へ出てトラブルを抱えるようになってからも、唯一、連絡を取り合っていたという父親も、彼女の死から3年後に亡くなったということです。

母親は長野県にいる川越さんの姉の嫁ぎ先へ身を寄せ、妹も鹿児島県内へ嫁いだそうで、実家は継ぐ者もなく、売りに出され解体されてしまったといいます。

それでも、川越美和さんは鹿児島へ帰り、実家の近くの海が見えるというお墓で静かに眠っているそうです。


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