広島カープや読売ジャイアンツで活躍した野球選手の木村拓也(きむらたくや)さん。
国民的トップアイドルと同姓同名なので、野球ファン以外からも注目されることが多かった選手でした。
今回は、木村拓也さんの死因などについておつ足します。
木村拓也のプロフィール
愛称：キムタク
本名：木村拓也
生年月日：1972年(昭和47年)4月15日
身長：173cm
出身地：宮崎県宮崎郡田野町
最終学歴：宮崎県立宮崎南高等学校
木村拓也の死因はくも膜下出血
木村拓也さんの死因は、くも膜下出血です。
くも膜下出血とは、脳を覆う髄膜のくも膜と軟膜の間の空間が出血し、脳脊髄液に血が混入してしまう病気のこと。
50歳から60歳の女性に好発する病気ですが、年齢性別に関係なく発症する場合もあります。
くも膜下出血が原因で亡くなった著名人も多いです。
ノルディックスキーで活躍した野上幸寿さんは、わずか27歳という若さでくも膜下出血を発症し帰らぬ人となってしまいました。
アニメ「キン肉マン」でラーメンマン役を演じた俳優の蟹江栄司さんも、45歳でくも膜下出血が原因で亡くなっています。
年齢に関係なく発症する危険性があるのが、くも膜下出血の恐ろしいところです。
生前は人格者としても有名だった木村拓也さん。
報道番組のスポーツコーナーの他、バラエティ番組にも出演し人気を博しました。
木村拓也さんの人柄の良さを物語るエピソードとして有名なのが、広島カープ在籍中に1人の少年に写真撮影をお願いされた時の話でしょう。
普通なら学校に行っているはずの時間帯に声をかけてきた少年に対して、「学校はどうしたのか」と訊ねたそうです。
するとその少年は、不登校中だと答えました。
そんな少年に対して木村拓也さんは、「大人になってもやる気が出ないことはあるから焦らないで」と励ましたそうです。
少年は非常に感激して、その後登校を再開しました。
見知らぬ少年に対して優しい言葉をかけられるなんて、なかなかできることではありませんよね。
ちなみにその少年は、2024年現在ピン芸人として活躍しているゴッホ向井さんです。
家庭内でも優しく裏表がない性格だった木村拓也さん。
妻の木村由美子さん曰く、必ず相手の意見を聞き、相手の気持ちを尊重する人だったとのこと。
家族で喧嘩したことは一度もなかったそうです。
球界内外問わず多くの人に愛された木村拓也さん。
お別れの会には多くの関係者が詰めかけました。
くも膜下出血の前兆はほとんどなかった
木村拓也さんは、くも膜下出血の前兆はほとんどなかったそうです。
2009年に現役を引退、翌年には引退時の所属チームだった読売ジャイアンツの一軍内野守備走塁コーチに就任します。
公式戦開幕前に行われた講習では講師を務め、新人選手を鼓舞しています。
引退理由については当時は多くは語られませんでしたが、後に当時監督を務めていた原辰徳さんがコーチ就任を依頼したことがきっかけだったと判明しています。
健康状態が悪化したために現役を退いたわけではありませんでした。
そもそも健康の異常の自覚があれば、コーチの就任依頼を断っていたでしょう。
木村拓也さんは、野球だけではなくテレビにも多数出演していた有名選手。
よって、健康診断や人間ドックなどは定期的に行っていたと思われます。
もし何かしらの異常が見つかっていれば、まずは治療に専念していたでしょう。
選手を引退してすぐにコーチに就任したので、健康状態に問題がなかった可能性が高いです。
しかし、健康診断は受けていても、脳ドックは受けていなかったのではないかと指摘する声もあります。
脳ドックとは、MRIなどを用いて脳を検査し、異常を早期発見するのが目的の健康診断の一種です。
脳ドックを受けていれば、くも膜下出血の前兆を事前に発見できたかもしれないとのこと。
しかし、脳ドックは人間ドックなどに比べると知名度は高くありません。
木村拓也さんは、脳ドックの存在を知らなかった可能性もあります。
健康診断などはおそらく受けていて、その結果に問題なかったのでコーチに就任したと考えられますが、まったく前兆がなかったわけではないようです。
広島に入る直前に、「頭痛が酷くて2時間位しか眠れなかった」などと語っていたとのこと。
しかし、頭痛など特に珍しい症状ではありません。
目の使い過ぎや気圧の変化が原因で大したことはないだろうと思ってしまっても仕方がないところでしょう。
食べているのに痩せるのはやや深刻な症状に思えますが、くも膜下出血に関係していると思う人は多くないはず
前兆はほとんどなく突然命を落とす危険性のあるくも膜下出血は、非常に恐ろしい病気です。
木村拓也は倒れる瞬間までシートノックをしていた
木村拓也さんが倒れたのは、2010年4月2日。
広島カープ戦のためにマツダスタジアムに訪れていた時のことでした。
試合前に本塁付近でシートノックを行っていた最中に、突然倒れ込んでしまったのです。
その場で関係者や救急隊によって応急処置が行われ、広島大学病院に緊急搬送されました。
木村拓也さんが倒れる瞬間は、テレビカメラに収められています。
木村拓也コーチが倒れる瞬間の映像はTSSが撮っていたようで。 pic.twitter.com/sEBPongw7n
— Umeboshi (@UmeboshiGohan) August 28, 2016
倒れる寸前まで、何事もなかったように立っていました。
突然膝から崩れ、前のめりに倒れる姿に多くの人がショックを受けたでしょう。
搬送された時、すでに回復の見込みがないほど酷い状態だったようです。
病院に搬送されたものの、倒れた5日後の4月7日に残念ながら帰らぬ人になってしまいました。
倒れた当日の対戦相手は、自身がかつて所属していた広島カープ。
容体を心配した広島カープファンは、在籍中の応援歌を歌ってエールを送りました。
多くの人に愛されながら、37歳で亡くなってしまった木村拓哉さん。
ファンからの人気も高かった選手で、亡くなった後も偲ぶ声が後を絶ちません。
もし生きていれば2024年は52歳になっていました。
きっと優秀なコーチになっていたと思われますので、改めて早すぎる死が残念でなりません。
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