女優の山口果林(やまぐちかりん)さんは若い頃NHKテレビ小説「繭子ひとり」のヒロインに選ばれて知名度が急上昇。
師匠の安部公房(あべこうぼう)さんとはいつしか禁断の恋に落ちてしまいました。
瓜二つで見分けが付かないほど似てると言われているのが、女優の宮本信子(みやもとのぶこ)さんです。
それでは、さっそく見ていきましょう。
山口果林のプロフィール
本名:山口静江(やまぐちしずえ)
生年月日:1947年(昭和22年)5月10日
身長:160cm
出身地:東京都中央区
最終学歴:桐朋学園大学短期大学部卒業
所属事務所:たむらプロ
山口果林、若い頃は連続テレビ小説のヒロイン
山口果林さんが出演したテレビ番組で印象に残っているのは何と言ってもテレビ朝日放送のクイズ番組「象印クイズ・ヒントでピンと」でしょう。
1982年から1987年まで、レギュラー解答者を務めていました。
もちろん、女優としても数々の映画やドラマに出演しています。
短期大学を卒業してすぐに「俳優座」に入った山口さん。
最初に出演した作品は、映画「若者の旗」でした。
“Good evening”
山口果林
俳優座映画放送「若者の旗」1970 pic.twitter.com/zyzuMwfTW6
— Hello George2 (@George2Hello) January 29, 2023
田中邦衛(たなかくにえ)さんが主演を務めたテレビ・映画の三部作の一つ。
命を絶とうと思い詰めていたが立ち直っていくチエという女性を好演していました。
山口さんの名前が世に広く知られるようになったのは、何と言ってもNHK朝の連続テレビ小説「繭子ひとり」。
#山口果林 (1970)
NHKの朝ドラの記憶はほとんどない。
しかし「おはなはん」「旅路」「信子とおばあちゃん」などは憶えている。山口果林が主演した「繭子ひとり」(1971)は最後の記憶かもしれない。それではGood night….. pic.twitter.com/rpsI8ZcNNM— 若林伸重 (@wakabayashi1968) July 1, 2022
ヒロインの繭子(まゆこ)を演じて、1971年にお茶の間に登場したことでしょう。
オーディションに150人も集まり、そこからヒロインの座を掴んだのです。
きっと、山口さんはキラリと光る才能を見出されたのでしょう。
元々、演技も相当上手だったに違いありません。
「繭子ひとり」は、最高視聴率が55.2%という驚異的な数字を残したほど大人気な作品となりました。
出演後、山口さんの周囲を取り巻く環境もガラッと変わったのではないでしょうか。
その後も数多くの作品に出演し続けています。
山口さんは「知的でミステリアスな雰囲気を持つ、きれいな女優さん」というイメージでした。
山口果林は安部公房と許されぬ恋に落ちた
山口果林さんが芥川賞受賞作家で演出家の安部公房(あべこうぼう)さんと最初に出会ったのは、大学のキャンパスでした。
指定関係にあった2人は、23歳という年齢差をものともせず、禁断の愛を育んでしまいます。
阿部さんには妻子がいたため、不倫関係になったのです。
山口さんの芸名も安部さんが付けたそうで、漢字で書いて左右対称になる名前にしたといいます。
1973年に、阿部さんが主催の演劇集団「安部公房スタジオ」を創設。
山口さんも田中邦衛さんらと共に創設時からメンバーに加わりました。
当時山口さんは俳優座にもいたので、劇団を掛け持ちすることに。
きっと、多忙を極めたのではないでしょうか。
さて、山口さんと阿部さんは2人の関係を隠し通すことができませんでした。
阿部さんの妻が2人の関係に気付き、怒鳴り込んできたこともあったのだとか。
それでも別れることはできなかったようです。
1992年に阿部さんは文章を書いていた時、急に脳内出血て倒れてしまいます。
東海大学病院に搬送されたのですが、その時に付き添っていたのが山口さんでした。
マスコミに嗅ぎつけられ、大スキャンダルになりました。
山口さんは、阿部さんが亡くなって20年以上経ってから著書「安部公房とわたし」でその関係を赤裸々に綴っています。
今日の本4『安部公房とわたし』山口果林
安部公房ファン、研究者必読。赤裸々過ぎるし御遺族等への配慮に欠ける部分もある。けれど山口果林さんしか知り得ないことが詳しく活き活きと書かれており、安部公房の人となりや創作への態度、方法を伺い知ることができる貴重な本だ。 pic.twitter.com/rkEqdoBrJO— 大江信 (@oemakotoqq) January 16, 2022
その本には思い出の写真が何枚か載っているのですが、衝撃的だったのは山口さんのヌード写真。
阿部さんが撮った思い出の一枚だったようです。
山口果林と似てるのは宮本信子
山口果林さんには、「非常によく似てる」と言われている女優がいます。
それは、映画「マルサの女」などでお馴染みの宮本信子(みやもとのぶこ)さんです。
山口さんは1947年東京生まれで、宮本さんは1945年小樽生まれの名古屋育ち。
宮本信子さんかわいいな。
若い頃より魅力的に感じる。
十三アゲインのプレミア試写会に呼ばれて行った時、舞台挨拶でお話されてた姿を見てから素敵な人だなあとは思ってたんだけど、夏ばっぱが一番好き。
恋かも。 pic.twitter.com/GvbiAOClX2— 餅 (@kokoya_bay_s) June 29, 2015
2人の画像を横に並べてみると、同一人物のように見えます。
#エール【山口果林】ロカビリー歌手 アキラが誕生日を祝う歌を贈っていたおばあちゃん・松宮チエ。演じるのは 朝ドラ第11作めとなる #繭子ひとり でヒロイン・加野繭子を演じた 山口果林さん。#なつぞら で やっていた 朝ドラ歴代ヒロインシリーズ、実は 続いていたようです。#朝ドラエール pic.twitter.com/hy5OJhkT69
— ひぞっこ (@musicapiccolino) November 17, 2020
顔のりんかくが山口さんの方がやや細いようですが、それ以外はそっくり。
姉妹レベルではなく「双子」と聞いても納得できるほど似ています。
しかし全くの他人なのですから、びっくり仰天。
パッとテレビを付けて山口さんが出演していても「宮本信子だっけ?」と思ってしまいそうです。
よく、世の中には自分にそっくりな人が何人かいるといいます。
山口さんと宮本さんは最初にお互いを認識した時に「似てる」と感じたに違いありません。
姉妹や双子の役で共演すると、現実味あふれる作品が出来上がりそうです。
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