長谷川一夫(はせがわかずお)さんは、戦前から戦後にかけて日本映画界を代表する「スタア」でした。
没後には、俳優では初になる国民栄誉賞を受賞され、その功績が称えられました。
そんな長谷川一夫さんの息子さん、娘さん、お孫さん、奥様についてなど、まとめてお伝えします。
長谷川一夫のプロフィール
愛称:長さん
本名:長谷川一夫
生年月日:1908年(明治41年)2月27日
没年月日:1984年(昭和59年)4月6日
身長:162cm
出身地:京都府紀伊郡堀内村字六地蔵
長谷川一夫の息子・林成年
長谷川一夫さんの長男は、俳優の林成年さんです。
長谷川一夫さんと息子の林成年さん。
本日9月14日は林成年さんの生誕の日です。 pic.twitter.com/jnRzJyzqgZ— 濹東キネマ☆濹東名人会 (@bokutoukinema) September 13, 2020
成年さんは、長谷川さんが23歳の時に1人目の妻・林たみさんとの間に誕生しました。
1937年に大阪歌舞伎座で初舞台を踏み、その後長谷川さんが主演した映画「土屋主悦」に出演して映画デビューを果たしました。
慶應義塾大学文学部在学中は映画監督を志望されていましたが、卒業後は父親の背中を見て俳優を志しました。
大学卒業後すぐ、長谷川さんが役員を務めていた大映に入社しました。
初主演作品は1954年に公開された「真白き富士の嶺」でした。
1960年に大映を退社するまでに、約80本の作品に出演されました。
大スターの息子として、何をやっても「長谷川一夫の息子が」というのが付きまとい、ご本人の思うような活躍ができなかったそうです。
親の七光りというのは時には追い風になり、時には向かい風になるものですね。
大映退社後は1962年に東宝に移り、現代劇と時代劇の両方に出演されるようになりました。
1985年には伊丹十三監督の「タンポポ」で、投資話を持ちかける怪しい男を好演しました。
2008年2月6日に、76歳で心不全のため他界されました。
長谷川一夫の娘・長谷川季子、長谷川稀世
長谷川一夫さんの長女は長谷川季子さん、次女は長谷川稀世さんで、お2人とも女優をされていました。
長女の季子さんは、1934年に1人目の妻・林たみさんとの間に誕生しました。
1951年に宝塚歌劇団に入団し、1956年に退団するまで星組や雪組に所属しており、数々の舞台に出演されました。
宝塚退団以降は、父親と同じく大映に入社しています。
一時期は「小野道子」という芸名で活動していましたが、1961年からは本名の「長谷川季子」で活動されています。
#路面電車の日
小野道子さんと京都市電
『夜の河』1956大映 吉村公三郎監督#映画の鉄道 pic.twitter.com/MiTMju4RQO— ツーツラツラ (@tsuratsura75) June 10, 2023
1962年に大映を退社して以降は、大川橋蔵公演『銭形平次』で平次の女房・お静役を務めておられましたが、病気療養のために女優業を休業しました。
そして、次女の長谷川稀世さんは、1946年に2人目の妻・飯島繁さんとの間に誕生しました。
女優デビューは早く、小学2年生の時に「長谷川彰子」という芸名で映画デビューしています。
慶應義塾大学文学部国文科に通っていましたが、1966年に中退し、ドラマ「半七捕物帳」で本格的に女優デビューを果たしました。
2024年現在も劇団青年座に所属し、現役で女優を続けられています。
俺が20代の頃から
『あんた、面白い子だね〜!
決めた!あんたはこれから
この世界での私の息子❗️』と言ってもらってから
30年近く
ずっと見守って、可愛がってくれてるオカン❗️長谷川稀世さんです❗️
板の上で親子を演じられるなんて感慨深いです😊
オカン、暴れてます🤣笑 pic.twitter.com/UCexOmVAEg— 二反田雅澄 (@MasazumiNitanda) February 9, 2023
稀世さんと父親の長谷川一夫さんの思い出といえば、一夫さんは伝説に残る二枚目俳優でしたが、家では朝から晩までパジャマを着てテレビを見ているような「普通のおじさん」だったそうです。
長谷川一夫さんほどのスターでも、やはり自宅ではリラックスされていたのですね。
長谷川一夫の孫・長谷川かずき
長谷川一夫のお孫さんは、女優の長谷川かずきさんです。
一夫さんから見ると、次女の稀世さんの娘になります。
かずきさんの名前は一夫さんの「かず」と、母親の稀世さんの「き」をとって付けられました。
2018年2月27日には、母の稀世さんと共にテレビ「徹子の部屋」に出演されました。
本日(2/27)12時~ #徹子の部屋
に、以前舞台をご一緒し、友人の#長谷川かずき
ちゃんと、お母様の #長谷川稀世 さんが出演します✨
お祖父様の名優 #長谷川一夫 さんの秘蔵映像も流れるので、是非、ご覧下さいm(__)m pic.twitter.com/U4c9MgOXIv— 坂井貴子 (@pop_takakosakai) February 26, 2018
長谷川一夫さんはかずきさんが10歳の時に亡くなっていますので、それほど多くの思い出はないそうですが、役者として非常に尊敬されているそうです。
かずきさんは、2024年現在は舞台の時代劇で主に活躍されているようです。
長谷川一夫の妻は2人いた&家族が有名人
長谷川一夫さんは2度の結婚歴があります。
1度目の結婚の相手は林たみさんで、初代中村鴈治郎さんの次女でした。
長男と長女をもうけましたが、その後離婚しています。
2人目の結婚の相手は飯島繁さんという方で、新橋で芸者をしていた方だそうです。
お2人の間には1人娘さんが誕生しました。
お2人は1984年2月17日に繁さんが亡くなるまで、添い遂げられました。
それから50日後の4月6日に、繁さんの後を追うように同じ病院で一夫さんは亡くなりました。
ほかの家族については、複数の有名人がいます。
長谷川一夫さんの家系図を見ると直接血が繋がっているわけではありませんが、中村玉緒さんや山村美紗さん、船越英二さんや扇千景さんなど、錚々たる日本の映画スターや関係者が並んでいるのです。
日本のエンターテインメントにはなくてはならない一族ですね。
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