昭和の時代劇スターとして数々の作品に出演をした片岡 千恵蔵(かたおか ちえぞう)さん。
私生活でも結婚をして5人の子宝に恵まれ、その中には元俳優や日本航空の社長として経営の立て直しに尽力した植木義晴さんもいらっしゃるそうです。
今回の記事では片岡さんの家系や若い頃から取り組んだ資産形成について見ていきましょう。
片岡千恵蔵のプロフィール
【テレビ】2/17(土)NHK 5時40分
あの人「片岡千恵蔵(俳優)」
多くの俳優たちが演じてきた時代劇「遠山の金さん」。その元祖とも言えるのが俳優の片岡千恵蔵。出演映画は300本を超え、戦前・戦後を通してトップスターであり続けた。https://t.co/m7Qnrlu3ng pic.twitter.com/tpjcC36lZe— JapanDocs (@jdocs) February 16, 2018
本名:植木 正義(うえき まさよし)
出身地:群馬県
生年月日:1903年3月30日
没年月日:1983年3月31日(80歳没)
代表的な作品:いれずみ判官 / 忠臣蔵など多数
片岡千恵蔵の家系図
まずは片岡千恵蔵さんの家系図から一族を読み解いていくことにしましょう。
文字の説明だけではラチがあかないので、最初に当サイトが作成した家系図をご覧ください。
時代劇の大スターで「片岡」と聞くと思わず”歌舞伎界の人”を想像してしまいますが、千恵蔵さんの父親・菊太郎さんは水道局勤務という芸能界と縁のない一般家庭でした。
しかし、大の芝居好きだった菊太郎さんの勧めで少年歌舞伎の一員になった経緯があるので、親の影響という点は歌舞伎一家や演劇一家と似ていると言えるかもしれません。
片や母親については経歴どこから名前もわかっておらず、謎のままとなっています。
また、結婚をした妻も一般人だったことから情報はありませんでしたが、一説によると本妻は京都の自宅に、一年の大半を過ごした名古屋には身の回りの世話をする女性が居たそうです。
今の時代であればバッシングされていたかもしれない生活ですが、愛人を囲っているのは昭和の大スターらしいエピソードと言えるかもしれませんね。
さて、そんな千恵蔵さんは妻との間に四男・一女を授かっており、長男の基晴(もとはる)さんは子役として多くの映画に出ていたことから「千恵蔵二世」と呼ばれていたそうです。
長女の千恵さんや三男の義晴(よしはる)さんも同じく子役として活動をしていましたが、結果的に「千恵蔵二世」が誕生することはありませんでした。
ちなみに、次男の孝臣(たかおみ)さんと四男・国晴(くにはる)さんが子役をしていた情報は無かったので、最初から芸能界に関わっていなかったと考えられます。
家系図を見る限り昭和の大スターとは思えない一族ですが、むしろ普通の家庭にパッと大輪が咲き、跡を残さず絶えるというのも趣があると言えるのかもしれませんね。
片岡千恵蔵の子供(子孫)が日本航空の社長に
この項目では片岡千恵蔵さんの三男、義晴(よしはる)さんについて見ていきます。
義晴さんは兄や姉と同じく子役をしていましたが、千恵蔵さんから泣く演技指導を受けた際に頬を叩かれたのをきっかけに辞めてしまいました。
その後、難関の慶應義塾大学法学部に進んだものの1年で中退してしまい、あらためて航空大学校に入学したという異色の経歴の持ち主です。
卒業後は日本航空にパイロットとして入社し、2008年6月に子会社のジェイエア代表取締役副社長に、そして2010年2月に日本航空の代表取締役社長に抜擢をされました。
当時の日本航空は経営破綻後の再建中だったことから、リーダーシップがあり、銀行や役人出身ではない現場(機長)出身の義晴さんに白羽の矢が立ったそうです。
また、直属の上司である会長が「経営の神様」として世界でも有名な稲盛和夫さんだったことも幸いし、早くも2012年9月19日に東京証券取引所への再上場を達成しました。
その後、2018年4月1日付けで代表取締役社⻑執⾏役員から代表取締役会⻑へ異動し、2020年4月1日に代表権が外れ取締役会長となり、2023年現在も同職を務めています。
とても親分肌で身分関係なく慕われていたそうですが、その点も父・千恵蔵さんから受け継いだ才能かもしれませんね。
片岡千恵蔵は若い頃から資産作りをしていた
最後に片岡千恵蔵さんが若い頃から資産形成に取り組んでいた話を見ておきましょう。
昭和の大スターはお金のことは気に掛けず豪放に遊ぶというイメージがありますが、意外にも若い頃(30代後半ごろ?)から名古屋や伊豆の不動産を買っていたそうです。
財テクを始めたのは鉄道界や不動産界で名を知られた五島 慶太(ごとう けいた)さんの指南によるもので、他にもマンション経営や飲食店にも手を広げて巨額の資産を築きました。
2023年現在は無くなっていますが、名古屋の歓楽街・錦町に「千恵蔵ビル」を建てています。
名古屋市中区錦三丁目13-7
かつての銀幕スター、時代劇スターな、片岡千恵蔵さん所有の「千恵蔵ビル」があった場所です。
時代劇専門チャンネルの単体契約で、最近、大岡越前の再放送をずっと見てましたが、色々調べる内に、千恵蔵ビルの存在で来訪。
但し、現在は解体か、違うビルのようです。 pic.twitter.com/OiDvWZ8Ona
— 列車番号T-TAKE(てぃーていく) (@ttakewebpage) April 3, 2021
ビルの経営は次男の孝臣さんに任せ、自分は2階に作った麻雀屋で月の半分を過ごすという趣味と実益を兼ねた晩年を送っていたそうです。
築いた資産額は数十億円どころか数百億円と言われており、演技力や人気だけでなく経済面でも日本映画界屈指の人物だったとの声は後を絶ちません。
三男の義晴さんも日本航空の経営者として成功を収めたことを考えると、千恵蔵さんの持つ経済センスは俳優離れをしたものだったと言えるでしょうね。
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