岸洋子の家系図まとめ。実家は酒屋。安倍家のゴッドマザー&家族や夫をサポート

総理大臣の娘であり、総理大臣の母でもある岸 洋子(きし ようこ)さん。

日本政界でも屈指の家系は「華麗なる一族」として注目を集め、自らも安倍家に嫁いで夫の晋太郎さんや息子たちを支える形で大きな影響力を発揮しました。

今回の記事では岸さんの家系図や実家、ゴッドマザーとしての活躍について見ていきます。

岸洋子のプロフィール

出生名:岸 洋子(きし ようこ)

出身地:東京都中野区

生年月日:1928年6月11日

没年月日:2024年2月4日(95歳没)

主な肩書:国際婦人福祉協会募金委員・赤間神宮崇敬会々長

岸洋子の家系図が凄い

最初の項目では凄まじいと評される岸洋子さんの家系図について見ていきます。

洋子さんの家系は岸家・佐藤家・安倍家と非常に入り組んでいて分かりにくいので、当サイトが作成した簡略版の家系図を見て全体像を掴んでください。

今回は分かりやすさを重視して一部の女子や遠縁については割愛しました。


さて、洋子さんの家系図を見て驚いたのは親戚同士での結婚や養子のやり取りが多い点です。

近しい者同士の結婚は健康面や倫理的な点からタブー視されることが多いですが、岸家と佐藤家は婿入りや嫁入りを繰り返して家を繋げています。

洋子さんの祖父・秀助さんは岸家から佐藤家へ入り、その子・信介さんは父の実家である岸家へ養子に入り、そこで伯父であり養父でもある信政さんの娘・良子さんと結婚。

また、秀助さんの三男・栄作さんは叔父の佐藤松介さんの娘と結婚して婿入りをしています。

家という文化が薄れつつある今の時代においては奇怪な行為に見えるでしょうが、当時は先祖からの血を絶やさず家の名を残すことは当然との意識が強かったのでしょうね。

この考え方は洋子さんにも伝わっており、自分の子・信夫さんを養子として岸家へ入れ、反対に亡くなった晋三さんの後継者として信夫さんの子・信千世さんを迎えようと考えていたそうです。

信千世さんの養子入りは話が進んでいましたが信夫さんが病に倒れて議員を引退したため、安倍家には行かず岸家の後継者として国会議員になりました。

信千世さんは選挙用のホームページに家系図を掲載してバッシングをされましたが、これは家系の自慢ではなく家を繋いでいくことの大切さを示したかったのかもしれません。

残念ながら洋子さんは2024年2月4日に95歳で亡くなりましたが、その血は安倍家と岸家の新たな核となり、今後も連綿と続いていくことでしょう。

岸洋子の実家は造り酒屋だった

この項目では岸洋子さんの実家について見ていきましょう。

洋子さんの実家(父・信介さんが生まれた佐藤家)は山口県の田布施町・上田布施にあり、そこで造り酒屋を営んでいたそうです。

造り酒屋と聞けば由緒ある富豪というイメージがありますが、祖父の佐藤秀助さんが山口県の官吏を辞めてから始めたこともあって中小企業に属する規模でした。

ただ、実家の造り酒屋に関してはそれ以上の情報がなく、一族の誰かが継いだという話も見当たらないので廃業してしまったのかもしれません。


これで本項を終わってしまってはつまらないので、造り酒屋と政治家の関係について紹介します。

日本の総理大臣を務めた竹下登さん、池田勇人さん、宇野宗佑さん、そして洋子さんの嫁ぎ先である安倍家(親族)はいずれも造り酒屋という共通点がありました。

また、総理以外にも「自民党で総裁以上に力を持っていた副総裁」の金丸信さんも造り酒屋の出身。

政界での出世と造り酒屋の関連性はよく分かりませんが、経済的な面だけでなく米や麹などの素材を見抜く目と、完成まで待つ忍耐力を代々養ったという点があるのかもしれません。

いずれにしても、政治と酒は切っても切り離せない関係なので、味わうだけでなく上手く使える人が頂点に上り詰めることができるのでしょうね。

安倍家のゴッドマザーとして家族や夫を支えた

最後に安倍家のゴッドマザーとして尽力した岸洋子さんについて見ておきましょう。

日本の政界史において、ゴッドマザーと評されるほどの女傑は西の洋子さんと、東の鳩山安子さん(鳩山由紀夫さん・邦夫さんの母)のみです。

安子さんは「ブリヂストン」創業家の出ということから資金面で支えましたが、洋子さんは立候補する家族や夫・晋太郎さんを叱咤し、選挙にも積極的に携わる実戦派タイプでした。

銀行員だったこともあって会計にも強く、新聞記者と関係を築いて敵味方の情報を広く集め、相手陣営の弱点を突きつつ自陣営の穴を塞ぐという参謀でもあったそうです。

母親としても安倍家を、娘として本家の岸家を気にかけ、血筋が絶えそうになれば自分の子であっても養子に出すという徹底したリアリストでもありました。

晋三さんが第一次安倍政権を退陣したときも捲土重来を期すようにハッパをかけ、三男の信夫さんが病気を得たときは母として親身に寄り添っています。

また、晋太郎さんの妻や晋三さんの母だけでなく岸信介さんの長女として保守層に影響力があり、古い政治家はもちろんのこと新しい政治家からも一目置かれる存在でした。

安倍家から岸家、果ては自民党の議員やその妻までも面倒を見たゴッドマザーでしたが、自らの家族は順風満帆ではない結末を迎えています。


晋太郎さんは総理大臣になることができずに病没し、晋三さんは非業の死を遂げ、信夫さんは病気で議員辞職をするなど思っていた結果とは程遠いものとなりました。

そのため晩年は心を痛めて憔悴していたそうですが、信夫さんの跡を継いだ長男・信千世さんが無事に国会議員になったことはせめてもの救いと言えるかもしれませんね。

関連記事
岸信介の孫と息子。家系図の先祖と兄弟宰相。御殿場の邸で晩年

岸信介は天才なのか。功績と戦犯不起訴。満州と安保改定。妖怪と呼ばれた所以

岸信夫、妻の実家の噂。子供の職業まとめ。病気で極秘入院&家系は安倍晋三など政治家だらけ

鳩山由紀夫は資産家。先祖と家系図が凄い&父も傑物だった。外国籍の噂なぜ

鳩山由紀夫、妻は元女優で奇抜なファッションセンス。家は田園調布の豪邸&性格や指輪が話題

鳩山由紀夫の息子(紀一郎)、ロシアで活躍の過去。政治活動が話題&評判は父親よりも良い?