かつておニャン子クラブのメンバーとして人気を博し、解散後は女優・レポーター・講演活動などで活躍している生稲晃子(いくいな あきこ)さん。
2015年、自らの病気・乳がんを公表したのは記憶に新しいですね。
今回は生稲晃子さん、現在の姿を追うとともに、5年近くに及ぶ闘病生活の様子や治療にあたった病院についてお送りします。
生稲晃子のプロフィール
本名:佐山晃子
生年月日:1968年4月28日
出身地:東京都小金井市
最終学歴:恵泉女学園短期大学英文科
職業:参議院議員(自民党1期),元アイドルおニャン子クラブメンバー
現在の生稲晃子は?
2015年11月、生稲晃子さんは約5年間乳がんを患っていたことを公表しました。
闘病中もテレビのレギュラー番組などで元気な姿を見せていたため、告白は衝撃的でしたね。
がんの発覚は家族とごく少数の関係者に打ち明けただけで、家庭では主婦業をこなし、娘の学校行事にも参加していたといいます。
がんは生死に関わる病気ですから、告知により誰もが大きなショックを受けるはず。
生稲晃子さんも将来がまったく見えなくなった時期があったそうです。
がんとの闘いで学んだことは、普通を保つことの大切さだという生稲晃子さん。
つらいからこそ仕事でも家庭でもふだん通りに生活することが、逆境に打ち克つ力になったと語ります。
現在の体調は安定しているそうですが、がんは再発のリスクを伴う病気。
今後も定期的な検査や投薬などの治療を続けていくそうです。
認知行動療法を学び、心理カウンセラー、メンタルトレーナーとしての顔も持つ生稲晃子さん。
2016年には闘病記『右胸にありがとう そして さようなら』の出版に続き、「働き方改革実現会議」の民間議員に選出されました。
病気を抱える人でも働きやすい環境の整備などについて、闘病経験者の立場から提言を行っています。
また、夫の佐山智洋さんと経営する「鉄板焼・佐吉」で、自ら接客することもあるようです。
癌との闘病生活から真正面に向き合い、見事に打ち勝った生稲晃子さん。
2022年に行われた参議院議員選挙では、東京地区安倍派として当選を果たしました。
票集めのタレント枠と揶揄されることもありますが、選挙期間中は精力的に有権者の元へ足を運んでいる姿が印象的でしたね。
また、2022年4月からは株式会社田谷という美容院・美容室・ヘアサロンを展開する企業の社外取締役も務めています。
2022年6月に萩生田光一政調会長と、旧統一教会関連施設へ行ったことが話題になっていますが、生稲晃子さん本人は旧統一教会とは何の関連も無いと思われます。
「暑かったので顔を直すこととか、きちっと間違いないようにしゃべらなきゃいけないとか、そういうことに必死で、そのときは周りを全く見ていなかったんですね。だから知りませんでした」
議員としての経験はもちろん、選挙活動に関しても詳しく無い中だったため、周りの人に言われるがままに施設へ行っただけでしょう。
1人娘の母親として、また乳がんという大衆が患う可能性のある病を克服した強く立派な姿勢を、議員としても発揮してくれることを期待したいですね。
生稲晃子、病気・乳がんと闘う
最初にがんが見つかったのは2011年4月28日、生稲晃子さんの43歳の誕生日でした。
「初期の浸潤性乳頭腺管がん」と診断され、腫瘍のある部分を切除する乳房温存手術を受けます。
早期発見だったこともあり、術後は「あとは治っていくだけ」と楽観的にとらえていたそうです。
しかし、翌2012年の夏に再発が判明。
再び乳房を温存する方法で二度目の手術を行います。
さらに翌2013年、またしても温存した乳房に再発が見つかりました。
二度目の再発を突きつけられたがん患者。
絶望の中にいた生稲晃子さんに前を向かせた主治医の言葉とは、以下のようなものでした。
「娘さんが成人するまではお母さんが死ぬわけにはいかないでしょう」
この言葉に生稲さんは泣き崩れ、つらい現実をはじめて受けとめる覚悟を決めたといいます。
同年12月に右乳房全摘出の手術。
手術の三日前、娘と二人で銭湯にでかけたそうです。
全摘手術をしたら、もう人前で裸になる勇気は持てないかもしれないという思いからでした。
この日は楽しくて、悲しい日だったと振り返っています。
このときの手術では、乳房再建を視野に入れ、生理食塩水を少しずつ足しながら右胸の隆起を作っていく手法をとりました。
そして2015年10月に右乳房の再建手術。
乳房再建手術に健康保険適用が認可されてからは、無理な温存手術が減り、乳房すべてを切除して、乳房再建手術を希望する患者が増えているとのことです。
生稲晃子が選んだ病院はどこ?
生稲晃子さんのがん治療にあたったのは東京都江東区にあるがん研有明病院です。
がん研有明病院は、がん治療において最高の技術を提供している日本屈指の大病院。
また、全国に先駆けて乳房の全摘出と再建を同時に行う「乳房全摘同時再建術」で知られています。
生稲晃子さんの主治医は女性で、生稲さんと同年代とのこと。
いつも真摯に納得できるまで説明をしてくれる病院の姿勢を信頼し、全摘手術に踏み切ったと明かしています。
がん告知にはじまる手術、治療、再発という厳しい現実に向き合った生稲晃子さん。
がんになるリスクは誰にでもあり、けっして他人ごとではありません。
今後、再発がないことを祈るばかりです。
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