昭和を代表する映画スターたちがほとんど消えてしまった今、「最後の銀幕スター」と呼ばれている小林旭(こばやしあきら)さん。
この記事では、ともに日活の黄金期を支えた石原裕次郎さんをはじめ、東てる美さん、高倉健さん、加山雄三さんとのエピソードをまとめてお送りします。
小林旭のプロフィール
愛称:マイトガイ
本名:小林旭
生年月日:1938年11月3日
身長:180cm
出身地:東京都世田谷区
最終学歴:明治大学文学部 中退
所属事務所:夢グループ
小林旭と石原裕次郎のエピソード
1938年11月3日に東京都世田谷に誕生した小林旭さん。
2023年は85歳を迎えます。
ただし、生年に関しては1935年という梅宮辰夫さんの証言も。
明治大学文学部を中退しています。
芸能活動のスタートは子役でしたが、本格的なスクリーンデビューは1956年の『飢える魂』。
以降、130本以上の作品で主演を務め、また歌手としても数多くのヒット曲を送り出しました。
小林旭の出演作の中では賭博師シリーズが好き🎲
特に後半の"黒い賭博師"シリーズは全編コミックタッチのアクションコメディで最終作の『黒い賭博師・悪魔の左手』はぶっ飛んでいる‼️#小林旭生誕祭 #小林旭 pic.twitter.com/xEjCXjKaAo— マリオ師匠 (@undertakerbig1) 2019年11月3日
昭和30年代、日活のドル箱スターといえば「タフガイ」の石原裕次郎さんと「マイトガイ」の小林旭さんでした。
小林旭さんのほうが年下ですが、二人はライバル的な位置づけにあり、日活のスタッフは裕次郎派と旭派に分かれていたほど。
共演作の中では、兄弟を演じた『錆びたナイフ』が有名でしょうか。
ギャラは石原裕次郎さんのほうが常に上。
のちのテレビドラマでの活躍やスター性の点からみても、裕次郎さんに軍配が上がってしまうのはしかたがないかもしれません。
けれども、小林旭さんは80歳を越えた今でも現役の歌手として元気に活動中。
2018年には新曲をリリースしており、2019年は「小林旭プレミアムコンサート」で全国ツアーを敢行しました。
小林旭 80歳と思えぬ見た目とパワー上尾市文化センターで炸裂 pic.twitter.com/o8E5aQpqNK
— 株式会社マイトガイ・レーベル (@Mightguylabel) 2018年10月25日
芸能活動を継続中という点においては圧勝ですね。
小林旭と東てる美が舞台共演でトラブル!
2014年には舞台『熱き心で突っ走れ』に織田信長役で主演した小林旭さん。
その際、母親役で共演予定だった東てる美さんが、初日の数日前になって降板させられたことを暴露。
東てる美さんは、小林旭さんからいじめまがいの演技指導や暴言を受けたと主張。
当初は母親役ではなく、別の役を演じる予定だったところ、製作サイドの都合で母親役に変更されたという経緯がありました。
小林旭さんより18歳も年下の東てる美さん。
脚本の読み合わせの段階から、小林旭さんは役柄にそぐわない母親役の声の若さに違和感を感じていたようです。
俳優を解雇すれば相応の補償もしなければならないため、自己都合で降板させようとして執拗な演技指導を繰り返していたのではないかと東てる美さんは推測。
補償については主催者側と話し合ったそうですが、小林旭さんの所属事務所はノーコメントでした。
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小林旭と高倉健が険悪に?
石原裕次郎さんや小林旭さんらがスター街道をひた走るなか、高倉健さんは今ひとつ当たらない出演作が続いていました。
その頃の高倉健さんの口癖は、明日があるよ。
小林旭さんが美空ひばりさんと夫婦だった頃のエピソードがあります。
二人で清川虹子さんの自宅へ遊びに行くと、そこには高倉健さん、江利チエミさん、田岡一雄さんがいました。
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お酒が入った小林旭さんは自分の腕時計を高倉健さんにプレゼントしようとして断られます。
年下ですが、映画スターとしては格上だった小林旭さんは、受け取るようにしつこく迫り、高倉健さんはこれに閉口。
険悪なムードを察し、丸くおさめたのが田岡一雄さんでした。
高倉健さんを東映の看板スターへ押し上げた「日本侠客伝」シリーズや「網走番外地」シリーズが始まる少し前の話です。
小林旭と加山雄三は現役のレジェンド!
ともに映画スターとして一世を風靡し、現在も歌手として活躍するなど共通点が多い二人。
加山雄三さんがホスト役の『加山雄三ショー』にゲストとして招かれたこともありました。
「アキラ節」と呼ばれる独特の甲高い声や歌唱法は、ものまねタレントのターゲットにもなるほど。
『自動車ショー歌』『恋の山手線』といったコミックソングや、カラオケブームに貢献した『昔の名前で出ています』などの大ヒットを送り出しました。
小林旭さんの大ファンだった大瀧詠一さん作曲による『熱き心に』は叙情バラードの名曲です。
加山雄三さんは、石原裕次郎さんや高倉健さんに並ぶレジェンドと位置づけられても不思議ではないくらい、昭和に彩りを添えたスターでした。
いまだ現役の昭和のレジェンド、小林旭さんと加山雄三さん。
国民全員で二人を大切にしないといけませんね。
近年はスクリーンから遠ざかってはいるものの、ステージには立ち続けている小林旭さん。
スターとしてのオーラを失わない姿には驚きを隠せません。
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