80年代初頭、黒の穴あきニットをはじめとする奇抜なファッションをパリ・コレで発表し、世界のモード界を驚かせた川久保玲(かわくぼれい)さん。
言わずと知れた日本のファッションブランド、コムデギャルソンのデザイナー兼経営者です。
私生活を明かさないことで有名ですが、今回は川久保玲さんの息子や夫、結婚について迫っていきたいと思います。
また、これまでの経歴、デザイナー引退はあるのか、コムデギャルソンの香水についてもみていきます。
川久保玲の息子や結婚した夫は?
1982年、華やかでエレガントなファッションが主流だったモード界に「黒の衝撃」を巻き起こし、革新的デザイナーとして注目を浴びた川久保玲さん。
全身黒ずくめのファッションは日本でも「カラス族」と呼ばれてブームを呼びましたね。
これを機に「黒はモード」というイメージが定着。
コムデギャルソン、通称ギャルソンは川久保玲さんが1969年に立ち上げた世界に誇るブランドです。
名称の由来はフランス語の「少年のように」。
少年が着るような服という意味ではなく、少年のような冒険心という意味合いなのだそう。
ブランド名の通り、川久保玲さんは伝統を打ち破る話題作を次々と発表し、モード界に風穴を開け続けてきました。
2019年には、革新的なアーティストたちに贈られるイサム・ノグチ賞を受賞。
今日は、ファッションデザイナー・コムデギャルソン代表取締役社長 #川久保玲 さん77歳の誕生日おめでとうございます🎊
仏シュバリエ賞、米CFDA賞受賞。
イサム・ノグチ賞は、ファッションの分野からは初受賞。メトロポリタン美術館にて。
ケイティペリーもレミマリックも、赤のコムデギャルソン❣️ pic.twitter.com/SGrHbiSzMS— まゆー (@degu_mayu) 2019年10月10日
メディアの取材にほとんど応じないばかりか、ランウエイショーのフィナーレにも登場しない川久保玲さん。
ファッション界ではめずらしいキャラクターといえるでしょう。
プライベートでは1992年にイギリス人のエイドリアン・ジョフィーさんと結婚。
エイドリアンさんは1987年に営業担当 ディレクターとしてパリのコムデギャルソンに入社しており、現在はコムデギャルソン・インターナショナルのCEOに就任しています。
公私におけるパートナーというわけですね。
二人は1991年から交際をはじめ、パリのホテル・ド・ヴィーユにて結婚式をあげました。
エイドリアンさんは妻について、誤解されがちだけれど優しい女性とコメントしています。
川久保玲さんについて検索すると、「息子」というワードも出てきますね。
ですが息子に関する情報は一切ありませんでした。
私生活を公表しない川久保玲さんですから、息子はいないとは断言できませんが、結婚した時の年齢は49歳か50歳。
おそらくエイドリアンさんとの間には子供はいないと思われます。
川久保玲の経歴まとめ
川久保玲さんは1942年10月11日、東京都で誕生。
慶應義塾大学文学部哲学科卒業後は旭化成に3年間勤務していました。
退職してフリーランスのスタイリストとなり、26歳の時にコムデギャルソンを創業。
32歳で初めてのショーを東京で開催。
同年に青山店がオープンしています。
1981年にはパリ・コレに進出。
1982年、パリにショップを開店、パリ・コレで伝説の黒服を発表。
1991年、山本耀司さんのヨウジヤマモトとメンズコレクション展を開催。
コムデギャルソンの豆知識
コムデギャルソンは日本を代表するブランドで、デザイナーの川久保玲は日本を代表するデザイナーです。
そんな川久保玲の元彼知ってますか?
これを知ったら
ギャルソンとヨウジをコーデで合わせるなんて野暮かもしれませんね。#コムデギャルソン#CommeDesGarcons pic.twitter.com/YJsMMgdpTd— 藤田紘大 (@fuj__ta) 2019年12月16日
1992年にフランス芸術文化勲章を受章し、同年に結婚。
ジュンヤワタナベ・コムデギャルソンを立ち上げたのもこの年です。
1997年には英国王立芸術大学名誉博士号を受け、2012年、69歳の時にファッション界のアカデミー賞といわれる「Council of Fashion Designers of America ファッション アワード」を受賞。
経歴を振り返って筆者の印象に残ったのは、自分のしてきたことはアーティストとしての活動ではないという言葉でした。
ご存知の通り、川久保玲さんはコムデギャルソンという会社の経営者でもあります。
コムデギャルソンはファッション界に衝撃を与えてきただけでなく、ビジネスも成功させてきました。
デザイナーはデザインのみを担当して、ビジネスは専門家にまかせるというポリシーではないことがわかります。
着る人間を選ぶタイプのインパクトの強い洋服をビジネスに落とし込む才覚は、真似ようとしても真似できるものではありませんね。
川久保玲の引退は?
2021年は78歳を迎える川久保玲さん。
常に新しい試みに挑戦してきましたが、2019年の春夏コレクションについては新しいものが見つけられなかったと発言して話題になりました。
もしやデザイナー引退かと心配したファンもいたでしょう。
しかしそうではなく、アプローチのしかたを変えるということだったようです。
#コムデギャルソン のデザイナー、 #川久保玲 さんがたどり着いた境地は「デザインしない」。その心とは。「色んなもので包んでみてもしょうがない」と語る川久保さんにじっくり聞きました。https://t.co/pfgUXp4unh pic.twitter.com/j6iSrB1Y0R
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年12月16日
いずれ引退の時がきたら、誰が継承するのでしょう。
コムデギャルソンからは渡辺淳弥さんをはじめとするデザイナーも誕生していることから、彼らのうちの誰かになるのでしょうか。
コムデギャルソンの香水のこだわり
コムデギャルソンのテーマは自由と反骨精神。
香水にもそれが表れており、従来のボトルデザインや調香ルールを覆すような独自のスタイルに貫かれています。
同ブランドらしいテイストを保ちながらも、普段使いができる自然な香りは好評のようです。
人気の香水をいくつか紹介しましょう。
「コムデギャルソン オードパルファム」は第一号の香水。
性別を問わず人気が高く、スパイシーな香りの中にローズが香るのが特徴です。
「コムデギャルソン ドット」は黒地に白のドットが愛らしいボトル。
金木犀の香りが印象的です。
「コムデギャルソン フロリエンタル」はその名の通り華やかな香水。
ベースはシトラスです。
冒険的なファッションを提案するかたわら、市場を意識してビジネス戦略を練ってきた川久保玲さん。
ファンが手に取りやすい派生ブランドを展開したり、コレクションのコンセプトを着やすい服にアレンジしたりするのも戦略のひとつなのでしょう。
ビジネスウーマンとしての手腕も超一流といえそうですね。
コメント
「ホテル・ド・ヴィーユ」はhôtel de ville(オテルドゥヴィユ)で市役所のことなんだけどなあ。そういう名前の結婚式や披露宴が挙げられるホテルだと思ってやしませんか