片岡仁左衛門(15代目)の孫に注目。息子・妻・兄弟まとめ。家系図には愛之助

顔よし、声よし、姿よしの二枚目役者として多くの女性を魅了している片岡仁左衛門(15代目/かたおかにざえもん)さん。

半世紀近く名乗った「片岡孝夫」のほうがなじみがあるかもしれませんね。

20代の頃からドラマや映画で活躍し、本領である歌舞伎との並行活動を成功させた先駆けです。

今回は家族にスポットをあて、孫や息子、妻、兄弟について詳しく紹介します。

片岡愛之助さん・藤原紀香さん夫妻との関係も家系図から明らかにしていきます。

片岡仁左衛門(15代目)の孫は注目度上昇中の片岡千之助!

立役の第一人者であり、色気のある二枚目として女性ファンも多い片岡仁左衛門(15代目)さん。

上方歌舞伎から江戸歌舞伎まで、さまざまな役柄を演じ分ける大役者です。

屋号は松嶋屋。

1944年3月14日に大阪で生まれ、5歳で初舞台を踏みますが、上方歌舞伎の低迷を機に23歳で東京に進出。

西と東の違いを肌で感じながら芸道を歩んできた経験から、自らを無国籍と称しています。


出世芸は20歳の時の『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』の不良少年・与兵衛役。

若者らしいしなやかな姿と、悪に染まっていく心の相反する魅力が絶賛されました。

坂東玉三郎さんとは、その美しさから「孝・玉コンビ」と呼ばれて話題に。

こうした実績から、1998年に片岡仁左衛門(15代目)を襲名、2015年には人間国宝に認定されています。

家族のなかで、まず注目したいのが孫の片岡千之助さんです。

千之助さんは2023年に23歳を迎えます。

長男・孝太郎さんの息子ですが、両親の離婚により母親のもとで育ちました。

母方の一般家庭で育った千之助さんでしたが、やはり歌舞伎の道へ。

片岡千之助の身長は?母親と父親について。大学&高校は青学?


初舞台は2004年の歌舞伎座『松栄祝嶋台(まつのさかえいわうしまだい)』。

親・子・孫3世代の共演もすでに経験ずみです。

その一方で、青山学院大学の学生でもある千之助さんはキャンパスライフも満喫中。

プライベートでは新田真剣佑さん、坂東龍汰さんと特に仲良しなのだとか。

祖父は立役、父は女形。

男女どちらの役を中心に演じるかはおよそ20代前半で決まるそうですが、千之助さんは両方に意欲をみせ、現代劇にも強い関心を寄せている模様。

インタビューでは、その理由として「歌舞伎は過去のリアル」という名言も飛び出しました。

ハッとさせられる言葉です。

考えてみれば、かつて歌舞伎はその時代その時代の現代劇でもあったわけですね。

そうした意味で、リアルタイムの人間模様を描く現代劇にも興味をひかれるのでしょう。

片岡仁左衛門の息子は女形の片岡孝太郎

片岡孝太郎さんは1968年1月23日生まれで、女形を中心に舞台に立つ役者です。

将来の歌舞伎界を担う新世代の一人ですね。

父と同じく映像作品でも活躍しており、スティーヴン・スピルバーグ監督の『太陽の帝国』、親子共演した大河ドラマ『太平記』、佃医局長を演じた『白い巨塔』などがあります。

昭和天皇役は映画でもテレビでも演じています。

千之助さんの母親である博子さんとは2013年に離婚しましたが、その後、デザイナーの女性と再婚しています。

片岡仁左衛門の妻は女ターザン?

妻の博江さんとは1966年に22歳で結婚。

東京に拠点を移したのはこの少し後のことでした。

博江さんは小学校時代の同級生で、当時は「女ターザン」と呼ばれていたのだとか。

「ターザン」といっても若い方は「誰?」という感じでしょう。

ジャングルの平和を乱す悪党を懲らしめる密林のヒーローで、男らしく野性的な男性の象徴です。

そのターザンに例えられるくらいですから、お転婆な女の子だったのでしょう。

バイタリティーにあふれ、縁の下の力持ちとして家族を支える博江さんにはまったく頭が上がらないようです。

今は女ターザンの面影はありませんが、無邪気な子供時代のあだ名さえネット上で拡散されてしまうところにSNS時代の怖さを感じます。

片岡仁左衛門の兄弟に 片岡我當と片岡秀太郎

片岡仁左衛門(15代目)さんは8人兄弟姉妹の7人目、三男として誕生しました。

長兄に片岡我當(5代目/かたおかがとう)さん、次兄に片岡秀太郎(2代目)さん、妹に女優の片岡静香さんがいます。

我當さんは三兄弟のまとめ役として欠かせない存在。

人間国宝の秀太郎さんは上方色の濃い古風でたおやかな女形。

2020年2月には父・片岡仁左衛門(13代目)さんの27回忌追善として「二月大歌舞伎」に三人そろって出演。

85歳、78歳、75歳のベテラン兄弟が熟練の芸を披露しました。

片岡仁左衛門の家系図

大名跡「片岡仁左衛門」は当代で15代目。

初代は元禄時代に大阪で活躍した名優でした。

当代の父・13代目は昭和後期の歌舞伎界の重鎮であり人間国宝。

盲目となった最晩年も立役として舞台に立ち続けました。

母の喜代子さんもすでに他界しています。

子供は孝太郎さんのほか、長女に宝塚の男役スター・汐風幸として活躍した片岡サチさん、次女に永谷園のCMでおなじみの女優・片岡京子さん。

長兄・我當さんの長男に片岡進之介さん。

そして次兄の秀太郎さんのもとに一般家庭から養子入りしたのが片岡愛之助さんです。

片岡仁左衛門(15代目)さんにとっては甥にあたり、その妻が藤原紀香さんですね。


日常でも舞台でも争いごとを好まず、常に周囲の人を思いやる心が育まれたのは、穏やかだった両親のおかげと語る片岡仁左衛門(15代目)さん。

その昔クイズ番組の司会者を務めたことがありますが、まったく解答できなかった出演者にも声をかけてコメントを聞いてあげていたのが思い出されます。

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