昭和を代表する名優だった高倉健(たかくら けん)さん。
実直なイメージこそありましたが、生前は私生活について、ほとんど明かされていませんでした。
今回は健さんの人柄がうかがえる、嗜好品についてご紹介しましょう。
コーヒーが好きという情報、酒を飲まなかった理由に迫ります。
さらにラーメンとカツ丼の有名なエピソード、愛したステーキについてもご紹介します。
高倉健のプロフィール
愛称:健さん
本名:小田剛一
生年月日:1931年2月16日
死没:2014年11月10日
身長:180cm
出身地:福岡県中間市
最終学歴:明治大学商学部商学科
高倉健はコーヒー好き!
健さんは「1日に50杯のコーヒーを飲む」といわれるほどの、コーヒー好きでした。
また1986年から1年間、「ネスカフェ・ゴールドブレンド」のCMに出演しています。
札幌の喫茶店「カフェ・ノエル」へは、北海道での撮影の度に足を運び、フレンチコーヒーを注文していたそうです。
苦みの強い、ダークローストのコーヒーがお気に入りだったとのこと。
大の甘党でしたから、濃いコーヒーほど甘いものに調和するため、苦みの強いものを好んでいたのでしょう。
大好きなケーキやパフェと一緒に、ブラックコーヒーを注文することもあったかもしれませんね。
むかし 隣の席にチョコパフェをオーダーした男性 後姿がかっこよろし!その方は御年81才の高倉健さん ご健在‼
— ぺん です (@penguins33) September 5, 2012
午前中にコーヒー4杯飲んだら気持ち悪くなってきた
でも高倉健さんは1日50杯飲んでたとか
ホットの季節ですなぁ☕️ pic.twitter.com/z0eeupkMqo— たら太 (@okustet) November 14, 2019
コーヒーがお好きだった高倉健さん。茶色のポルシェをご自分で運転されてウエスト旧青山店1階売店奥の席でひっそりとコーヒーを飲まれていたお姿が偲ばれます。高倉様から「自分のスタイルを貫き通す」ことの大切さを学んだ気がいたします。合掌。 pic.twitter.com/HXv2LgrUnN
— 銀座ウエスト (@ginzawest) November 19, 2014
もちろん、喫茶店で注文するだけではありませんでした。
コーヒーの入った水筒を持ち歩き、暇さえあれば飲んでいたようです。
疲れを感じる時も、コーヒーさえあれば心が安らいだのでしょう。
彼の死後、映画館「小倉昭和館」で高倉作品を特集上映した際、来場したファンたちがコーヒーで献杯しました。
愛するコーヒーと共に歩んだ映画人生が偲ばれますね。
高倉健が酒を飲まなかった理由
無類のコーヒー好きだった健さんですが、酒は飲まなかったそうです。
いかにもビールや日本酒の似合う印象があったため、意外だと感じる方も多いでしょう。
ただ甘党でしたから、辛口の酒が苦手で、アルコールに弱かったとしても不思議ではありません。
しかし健さんは、生まれつき酒が飲めなかったわけではなかったようで、ある時期から意識的に断酒していたとされています。
一説では明治大学時代、ボクシング部の部員たちと飲んでいたところ、酔っぱらった部員が不祥事を起こしたとのこと。
以来、酒に対して認識を新たにし、飲酒を慎むようになったそうです。
また梅宮辰夫さんによると、かつて健さん自身が酔っぱらった勢いで、タクシーの運転手を殴ったといいます。
酒に酔った末の愚行を反省し、酒を断ったのかもしれません。
1982年の映画『海峡』で共演した三浦友和さんと吉永小百合さんの3人で食事した際、健さんはワインを飲みました。
たしなむ程度であれば、アルコールを摂取することもあったのです。
「酒を飲めない」のではなく、「酒を飲まない」ように努力していたのかもしれませんね。
高倉健のラーメンとカツ丼エピソード
健さんといえば、しょうゆラーメンとカツ丼を想起する人も多いでしょう。
映画『幸福の黄色いハンカチ』で演じた主人公が、出所後に訪れた食堂で注文したメニューです。
やべ〜💧
若山富三郎の画像探してネットサーフィンしてたら、しまいに高倉健に行きつき、妙〜に醤油ラーメンとカツ丼が食べたくなった。明日食べよう(笑)
ムショ帰りで、町中華で両手でビール飲んでても(むしろ両手がいいらしいが)セクシーな健さん、すごい❗️#幸福の黄色いハンカチ #高倉健 pic.twitter.com/2IeWI99nN6
— まゆー (@degu_mayu) August 31, 2019
出所した直後に初めて食事するシーンですが、健さんは2日間、絶食した上で臨みました。
真っ先にビールを注文し、実においしそうに飲んだ後、しょうゆラーメンとカツ丼を注文するのです。
役柄と同じ空腹な状態に自分を追い込んだ上で、むさぼるように食事する姿は、リアリティがありました。
健さんの演技の中でも、とくに名演と呼ぶにふさわしい芝居でしょう。
訃報が流れた2014年11月10日、多くのファンが蕎麦屋や食堂で、ラーメンとカツ丼を注文したそうです。
ボリュームある2つのメニューを味わいながら、健さんの名演に思いを馳せるのも、実に贅沢な時間ですね。
高倉健の愛したステーキ
健さんはステーキが好きで、金沢市のステーキ店「ひよこ」に足しげく訪れていました。
生前交流のあった草彅剛さんにも、同店のステーキをすすめていたそうです。
私の人生最高レストラン、最高の一皿は「ひよこ」のステーキかな。何コレ!こんなお肉食べたことない!っていう感動と、高倉健さんが剛に食べさせたいっておみやげにお持ち帰りした一品。店構え含め唯一無二。 pic.twitter.com/oNEYQtTQeU
— 百万石あすか⭐︎ (@asuka0244) April 28, 2019
予約制で平日は16時、日祝は13時より営業していますが、すぐ予約がうまる人気店です。
またメニューはなく、1コースだけを提供しているため、お客が入るとそのまま店主が焼き始めるとのこと。
280グラムの柔らかいヒレステーキは、しょうゆを使った和風ソースとよく調和するそうです。
コースは12,000円と高額ですが、金沢を旅した際は、たまの贅沢に訪れてみるのもよさそうですね。
コーヒーにスイーツという、意外に乙女チックな嗜好だった健さん。
しかしステーキを豪快に平らげていた点で、やはりイメージ通りの男気を備えた人だったのでしょう。
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