「寡黙」「不器用」「シャイ」などの言葉で語られる、高倉健(たかくら けん)さん。
今回は健さんの性格を見ていき、実際はどんな人柄だったのか確認しましょう。
また志村けんさん、ビートたけしさんとのきずな、石野真子さんとの交際についてもご紹介します。
高倉健のプロフィール
愛称:健さん
本名:小田剛一
生年月日:1931年2月16日
死没:2014年11月10日
身長:180cm
出身地:福岡県中間市
最終学歴:明治大学商学部商学科
高倉健、実際の性格と人柄
不器用かつ誠実で、実直な人柄といわれてきた健さん。
実際にまじめな性格で、取材時にも質問に対して、熟考してから回答するほど実直でした。
また心が通じ合えた共演者には、腕時計をプレゼントするほど誠実な人柄だったそうです。
ただし、単にまじめだったわけではありません。
非常にユーモアを好む人で、お笑い芸人に対してはとくに敬意を表していたといいます。
お仕事ですからとリプ返した後に高倉健さんを思い出した😂 pic.twitter.com/6RbxDQGVnW
— 福島デリ柱🍑桃源郷助 (@fbijostaff) February 20, 2021
「人を笑わせるために生きている」お笑い芸人に対して、どんなに努力しても自分は敵わないと考えていました。
シリアスな役柄が多い分、コミカルな芝居ができる人に憧れていたのかもしれません。
1回くらいはコメディにも出演して、はじけてみたいと考えていた可能性がありますね。
だからこそ、普段はなるべくユーモアを大切に生きていたようです。
かつてビートたけしさんが、「健さんは映画の撮影中、椅子に座らない」というエピソードを広めました。
すると健さんは自分が撮影中、椅子に座っている様子を写した写真に、「僕だって座ります」と書いて送ったそうです。
まじめなイメージが周りによって定着させられてしまい、やや困惑していたのかもしれません。
たけしさんによれば、寡黙なイメージとは裏腹に、親しい相手と一緒にいる時は非常に饒舌だったそうです。
「よく喋る、すごく喋る」と健さんについて語っています。
実直なイメージとは別の一面を、ごく親しい人にだけは明かしていたのでしょう。
健さんは実際に誠実で実直な人柄でした。
しかし「明るく、楽しい人柄」という一面もあったのでしょう。
そして自身としては、後者のイメージが定着することを望んでいたのかもしれませんね。
志村けんとのきずな
2020年3月29日、新型コロナウイルスが原因の肺炎で亡くなった、志村けんさん。
生前は「コメディアン」という肩書にこだわり、映画やドラマへの出演を断っていました。
そんな志村さんが出演した数少ない映画の1つが、『鉄道員ぽっぽや』(1999年)。
今夜も志村けんさんを偲んで「鉄道員 ぽっぽや」を観ています。涙💧涙 高倉健さんも亡くなりました。人の世の儚さを思いつつ、発泡酒が進みます。あゝ、人生って哀しいな #鉄道員 #ぽっぽや #志村けん #高倉健 #発泡酒 pic.twitter.com/ANOCvGWVG6
— 森本勉 (@morichan55net) April 17, 2020
主演の健さんが彼の出演を熱望したそうです。
意外にもお笑い好きだった健さんは、フランスで知人たちと食事中、おすすめの喜劇人として志村さんを紹介されます。
すぐに反応した彼は、志村さんの出演するお笑い番組が見られるよう、国際電話で手配を依頼。
実際に芸を見たところ、非常に面白かったようで、「いつか一緒に仕事したいな」と話したそうです。
『鉄道員ぽっぽや』で志村さんが演じたのは、酒癖が悪い炭鉱夫の吉岡でした。
自宅の留守電に、健さんから直々のオファーメッセージが残されており、さすがに断れなかったそうです。
吉岡がコップ酒を飲み、テーブルに額を打ちつけ、「痛えなぁ」と呟く名シーンはアドリブでした。
唯一の映画出演作ながら、酒に溺れた男の悲哀を、見事に演じ切った志村さん。
実は吉岡という人物は、浅田次郎さんの原作には登場しません。
健さんと降旗康男監督で話し合いながら創り上げた、オリジナルキャラクターだったのです。
映画内で吉岡は、労働者の悲哀を体現するキャラクターとして登場し、観る人の胸を打ちました。
健さんは志村さんの存在を念頭に置きながら、彼のためにすばらしいキャラクターを創り上げたのでしょう。
2人は天国で、撮影時の思い出話にふけっているかもしれませんね。
ビートたけしとのきずな
志村さんと同じく健さんから愛されたお笑い芸人が、ビートたけしさんです。
2人は降旗康男監督の作品である、『夜叉』と『あなたへ』で共演。
《夜叉》1985…高倉健、ビートたけし…降旗康男監督 pic.twitter.com/m1EP4kdKJ6
— BON (@1632bdkrst) November 9, 2018
お互いを「たけちゃん」「健さん」と呼び合うほど、親しかったことで知られています。
「オレたちひょうきん族」に「タケちゃんマン」の弟子である「ケンちゃんマン」を出す企画が浮上したことさえあるそうです。
イベント時に2人でトークする際は、息の合ったやり取りを楽しんでいるように見えました。
いつか一緒に映画を作りたいとも考えていた2人。
健さんの死で実現しなかったものの、2人が残してくれた2本の降旗作品は、彼らのきずなの結晶といえるでしょう。
石野真子との交際は猛アプローチから
健さんは寡黙で不器用なイメージがあるものの、実は女性好きだったようです。
元妻である江利チエミさんと家庭の事情により離婚後、色恋沙汰とは無縁だった印象がありました。
しかし60代の頃、札幌の高級すし店を貸し切って、女優の石野真子さんと会食したそうです。
#musicj
石野真子さん。 pic.twitter.com/nXmlbilGEg— osamu7329 (@8vAZdDei8Dj0vDx) February 23, 2021
石野さんは以前から、何度もデートへ誘われていたとのこと。
熱心に口説く健さんにほだされ、会食を承諾したそうです。
しかし数年後、別の女性とデートする姿が目撃されたため、石野さんとの関係は終わっていたことがうかがえます。
色気ある魅力的な石野さんに言い寄る男性は、数多くいたでしょう。
彼女にとって健さんも、その中の1人に過ぎず、熱心に交際する気はなかったのかもしれませんね。
健さんは生前、「女性は好きだが、1人の方が楽」と語っています。
トラブルやゴシップを避けるため、あえて独身を貫いたのかもしれません。
寡黙なイメージで語られがちな健さん。
実際はもう少し人間味ある人物だったといえそうですね。
関連記事
高倉健の自宅は養女・小田貴月が解体、兄弟は死を知らず。年収、遺産の行方は
高倉健、江利チエミとの結婚。馴れ初めは共演。離婚理由は妻の親族&その後のエピソード
高倉健がかっこいい理由。髪型、行きつけの床屋。筋肉トレーニングが過酷
高倉健はコーヒー好き!酒を飲まない理由。ラーメン、カツ丼の逸話。ステーキを愛した店
高倉健のファッション。腕時計はロレックス、革ジャン&サングラスのブランド。愛車遍歴とは
コメント