2014年、万能なSTAP細胞を発見したとして一躍脚光を浴びた小保方晴子(おぼかた はるこ)さん。
論文不正問題により、研究者の職と学位を失ったのち、手記『あの日』をつづったことで話題を呼びました。
不正問題には一体どんな真相が隠されているのでしょうか。
また恩師・笹井芳樹さんの自殺、共同研究者・若山照彦さんの研究室での出来事、研究ノートの詳細を見ていきます。
小保方晴子のプロフィール
本名:小保方晴子
生年月日:1983年9月25日
身長:163cm
出身地:千葉県松戸市
最終学歴:早稲田大学大学院理工学研究科生命医科学専攻博士課程
小保方晴子、論文不正問題の真相は?陰謀説もあり
小保方さんのSTAP細胞論文の中で不正と認定された点は、2つありました。
学位論文の画像とそっくりな画像を、「ネイチャー」誌の論文に使用したことと、同じ論文内で画像を切り貼りしたことです。
それぞれ「捏造」と「改ざん」と認定されました。
小保方さんはミスによって間違った画像を使用したと主張し、「自己流でやったことを深く反省している」と述べました。
結果的には彼女の論文と学位は撤回されてしまい、誰もSTAP細胞問題に関心を抱かなくなっていきます。
しかし2016年、小保方さん自身が発表した手記『あの日』がベストセラーとなり、彼女は再び注目を集めました。
小保方 晴子「あの日」#読了。
この作品は小保方さんの手記となっていて、STAP細胞についての経緯、動向そして本人の内面等が描かれている、全ての内容が本当かはわからないが、当時のメディアの報道の仕方や理研の対応に疑問があったのも事実、当時の記事等を見ながら読むと考えさせられる🤔📖 pic.twitter.com/S9qdyehoyV— 菊地 淳 (@pVeoVbihET3MkY0) May 19, 2020
小保方晴子さんの「あの日」。
STAP細胞騒動は、決して氏だけの責任ではなかった。
本書で糾弾されている人や組織はいまどうしているのか。そして
当時マスコミによって作り上げられた「小保方さんにはなにを言ってもいい」という風潮を思うと恐ろしいし、僕もその一人だと思った。ごめんなさい。 pic.twitter.com/sfZRxZQRyj— サンシ・モン (@sanshimon346) May 4, 2021
手記は小保方さんが、「自分は不当にハメられた」と訴える内容です。
彼女は本当に、誰かから陥れられたのでしょうか。
彼女の見解だけを鵜呑みにするのは危険ですが、客観的に見ても、彼女がハメられた可能性は高いといえます。
2015年、アメリカでSTAP細胞が発見されたという情報が、ネット上で話題になったためです。
結論から言えば、本物のSTAP細胞が発見されたわけではありません。
あくまでさまざまな細胞になれる、いわば「幹細胞」によく似た動きの細胞が発見されただけです。
しかしこの成果から考えると、アメリカではSTAP細胞に関する研究が着実に進んでいるといえます。
結果、アメリカがSTAP細胞の特許を取るために、小保方さんの手柄を横取りしたという説が浮上しているのです。
iPS細胞を作った山中伸弥さんは、かつてアメリカのベンチャーから、「先に自分たちが細胞を作った」と主張されたことがあるそうです。
山中さん曰く、「同社の請求内容を見たら、私たちが先に出願していた請求内容と変わらなかった。相手は戦争するつもりでいる」とのこと。
巨大な力が働いたのだとすれば、一研究者である小保方さんを潰すのは簡単だったはず。
画期的な研究成果を手に入れるための熾烈な闘いが存在するのは事実のため、陰謀説は十分にあり得るでしょう。
恩師の笹井芳樹は自殺
小保方さんの恩師にあたるのが、神経誘導因子「コーディン」を発見した医学者・笹井芳樹さんです。
CDB副センター長として彼女のSTAP研究を導き、全力でサポートしていました。
しかし論文不正問題が生じると、管理責任を追及されます。
心労によりうつ症状を発症したのち、2014年8月5日、先端医療センターの研究棟で自ら命を絶ちました。
彼の死は研究業界における大きな損失であり、国内外から哀悼の言葉が届きます。
同時に彼の死によって、STAP細胞問題の真相を巡る闇が濃くなってしまいました。
小保方さんは恩師を失った悲しみに打ちのめされたことでしょう。
彼女自身もうつ症状を発症し、今なお心療内科に通院しているようです。
手記『あの日』には、笹井さんのことがあまり書かれていませんでした。
恩師のことを思うだけで、胸が締め付けられるため、どうしても書くことができなかったのでしょう。
若山照彦の主張、研究室での出来事
小保方さんがSTAP細胞を作成した際に使用したのは、理研のチームリーダー・若山照彦さんの研究室にいたマウスでした。
若山さんが、客員研究員だった小保方さんにマウスを提供したそうです。
しかし論文に疑念が生じると、単独で論文撤回に関する会見を開きました。
その後、彼はマウスを提供した事実を否定します。
しかし分析の結果、保存されていたSTAP細胞は若山研究室由来であることが判明。
彼は事実関係を認め、訂正文を公表しました。
NHKのドキュメンタリー番組では、若山研究室からES細胞が盗まれたという告発について報じられます。
つまり小保方さんが、STAP細胞の研究に使うため、若山研究室からES細胞を盗んだというのです。
彼女は人権侵害を番組側に訴え、結局盗難の事実はなかったということになりました。
小保方さんにとって、若山さんは裏切り者といえるでしょう。
ただもしかすると若山さんも、STAP細胞の成果を手に入れたい外部勢力からの圧力を受けた被害者なのかもしれません。
小保方晴子の研究ノート、証拠にはならず
研究成果を明らかにするうえで、もっとも重要な証拠とされるのが、研究ノートです。
第三者が事実関係を確認し、同じ手法で実験を再現できるよう記録されているものが、有効な証拠といえます。
STAP細胞については、小保方さんの研究ノートが2冊しかなく、内容も絵日記のように簡単なものでした。
彼女自身は書き方について、「第三者がトレースできない、自己流の書き方をしていた点は反省する」と述べています。
小保方晴子の実験ノートの多くのページには年月日が入っておらずメモ書き程度で検証不可能なレベル。「陽性かくにん!よかった!」という記述やハートマークなど通常の実験ノートでは見られない様な記述が有った。不適切な関係を疑われ自殺したノーベル賞候補笹井芳樹教授も「研究者には向かない」と
— 田中靖 (@BtoDTU831Cpq76u) January 31, 2021
当初は研究ノートの公表を渋っていた小保方さんですが、実験の証拠として提出を決意。
しかし内容は、「陽性かくにん! よかった」という感想程度のものでした。
さらにイラストやハートマークも描かれており、とても重要資料とはいえないノートだったのです。
実験の具体的な日付や作成方法が不明のため、結局STAP細胞の存在を明らかにする証拠にはなりませんでした。
純粋に研究を楽しんでいた様子の小保方さん。
単純に研究者として実力不足だったのか、あるいは純粋ゆえにハメられてしまったのでしょうか。
正しい真相が明かされる日がくることを願うばかりです。
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