『ポーの一族』をはじめとした名作漫画を世に送り出した萩尾望都(はぎお もと)さん。
しばしば天才漫画家と呼ばれることがありますが、萩尾さんはなぜそこまで偉大な漫画家として認識されているのでしょうか。
また私生活では結婚したのか、現在(2023)も独身のまま過ごしているのか調査しました。
併せて、手塚治虫さんの後継者と呼ばれている理由を見ていきます。
萩尾望都のプロフィール
本名:萩尾望都
生年月日:1949年5月12日
身長:不明
出身地:福岡県大牟田市
最終学歴:福岡県立大牟田北高等学校
萩尾望都が天才漫画家と呼ばれる理由
萩尾さんはなぜ、天才漫画家と呼ばれているのでしょうか。
萩尾望都の天才ぷりには本当に完全にやられてました(中学生の頃)そんな萩尾望都デビュー50周年記念ポーの一族展に行ってきました✨べべやオスカーにも会えて夢心地❤️#萩尾望都 pic.twitter.com/PpjI4o1vyx
— モリー@フリーランスオンライン日本語講師(複業中) (@molly_sensei) December 7, 2019
萩尾作品は少女漫画というより、文学に近いとされてきました。
SF、ミステリー、ファンタジー、ラブコメディーなど、ジャンルの垣根を超えた作品を多数発表。
いずれも読者を惹きつけるテーマとキャラクターを巧みに配置して、物語の深淵な世界へと導いてくれる作品ばかりです。
中には萩尾さんをロシアの文豪に例えて「ドストエフスキー」と呼ぶ人さえいるほど。
恋愛要素だけでなく、複雑なテーマと構成で、男性読者も獲得していきました。
さらに深いテーマの作品ながら、「単にBL(ボーイズラブ)が大好き」というライト層をも、読者層に取り込んでいきます。
『トーマの心臓』や『ポーの一族』は、直接的な表現はなくても、同性愛を感じさせる雰囲気でBL好きな読者を虜にしてきました。
100分de萩尾望都がいってる「女の子を主人公にすると、おてんばな振る舞いやきたない言葉にいちいち言い訳がいるが、少年を主人公にするとそんなモノがいらない。少年とはなんと自由なのかということに気がついてしまった」という話をしてるんだけど、ここからBLに話が繋がるの相応のことに思う。
— 路木 (@rrrokio) January 2, 2021
それでいて萩尾さん自身は「男の子同士の恋愛の何がいいのか、理解できない」と語っています。
ポーの一族を見て!BLっていう人がいるけど!!ッッッっかーーーーッッ!!!そういう話じゃねえんだよォォーッッ!!(面倒なオタク)
#萩尾望都#100分de名著— のっこ (@Madder_cf) January 2, 2021
BLの良さが分からないにもかかわらず、BLファンを夢中にさせる作品を見事に描き切ったのです。
必死に情報を調べながら、BL作品を描き続けている漫画家さんたちからすれば、腹が立ってくる発言かもしれません。
萩尾さんは年齢や性別、好みも異なる幅広い読者層を獲得し、「少女漫画界の神様」と呼ばれるようになりました。
画力はもちろんのこと、並外れた情報収集力や万人を惹きつけ続ける能力は、天性のものと言えますね。
萩尾望都に結婚歴はない様子
萩尾さんの結婚について気になる人は多いようでした。
旦那さんの詳細については一切公表されていないため、結婚しているのかどうか不明です。
また2023年で74歳を迎えますから、結婚していれば子供や孫がいても不思議ではないはず。
しかし家族の情報もまったく見当たりません。
そのため萩尾さんは、結婚歴がない可能性が高いのです。
結婚して家庭を持つことなく、1人で漫画家の道をひた走り続けてきたというのが通説ですね。
「女性漫画家は出会いが少ないため、萩尾さんは結婚できなかった」と考える人もいるかもしれません。
ただご本人が満足できる仕事を残しつつ、幸せに暮らしてきたのであれば、それで良かったのではないでしょうか。
萩尾望都は現在(2023)も独身で生活している様子
萩尾さんには結婚歴はないようで、2023年現在も、独身のまま生活している様子です。
2019年には女性漫画家として初の文化功労者に選ばれており、仕事が充実している分、独身でも孤独を感じることは少ないのでしょう。
2021年には、1970年代の回想録『一度きりの大泉の話』を出版しました。
共同アパート「大泉サロン」で同輩の竹宮惠子さんやプロデューサーの増山法恵さんと暮らし、下積み時代を送った時期のことをつづっています。
萩尾望都先生の『一度きりの大泉の話』で長年の謎が解けました。『ポーの一族』は連載中突然、絵が変わります。たとえばエドガーの頭は小さく、首が長く、鼻は細くなり、まつ毛も増えて長くなります。ところがそれが再び、元の絵に戻るのです。その理由が44年ぶりにわかりました。 pic.twitter.com/QH5oTW7JFt
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 24, 2021
萩尾望都『一度きりの大泉の話』&竹宮惠子『少年の名はジルベール』参考資料。大泉サロンでの増山法恵&竹宮惠子と、ピアノを弾く増山法恵。 pic.twitter.com/DlFPc1YvGX
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) May 19, 2021
12万字書き下ろしの作品で、天才漫画家の知られざる苦悩を垣間見られる書籍です。
萩尾さんは「天才」と呼ばれてきたものの、大成するまでには並大抵ではない苦労も重ねてきたはず。
70歳を超えた今、長年の活動を振り返り、胸に秘めていた思いのたけをファンに対して伝えておきたいと考えたのかもしれません。
萩尾望都は手塚治虫の後継者
萩尾さんは「漫画の神様」と呼ばれる手塚治虫さんに憧れ、漫画家の道を進んできました。
高校2年生のときに、手塚さんの『新選組』に感銘を受けて、本気で漫画家を目指し始めたのです。
1997年には『残酷な神が支配する』で、憧れの漫画家の名前を冠した「手塚治虫文化賞マンガ優秀賞」を見事に受賞しています。
手塚さんも後輩である萩尾さんのことを、一人前の漫画家として認めていました。
2人は対談も果たし、SF作家レイ・ブラッドベリや、漫画におけるセクシュアリティの問題などについて深く語り合っています。
深い知識を蓄えた手塚さんと対等に話ができることから、萩尾さんがさまざまな分野の勉強に取り組んできたことがうかがえますね。
だからこそ少女漫画のジャンルを超え、SFやサスペンスなどの作品も幅広く手掛けられたのでしょう。
深いテーマと優れた画力、読む人を惹きつけて放さないストーリーテリングの力。
いずれにも秀でた萩尾さんは、正真正銘、手塚さんの後継者と言えますね。
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