加賀乙彦の家族。息子と娘の加賀真帆、妻が急逝。追分の別荘&宣告のモデル

『フランドルの冬』『宣告』などの代表作がある、精神科医で小説家の加賀乙彦(かが おとひこ)さん。

歴史小説や社会派小説で高く評価され、死刑廃止論者としても知られてきました。

今回は加賀さんの知られざる家族情報をまとめます。

息子、娘の加賀真帆さん、妻の詳細と追分にある別荘の情報を見ていきましょう。

併せて、代表作『宣告』の主人公のモデルとなった死刑囚について紹介します。

加賀乙彦のプロフィール

本名:小木貞孝

生年月日:1929年4月22日

身長:不明

出身地:東京府東京市芝区三田、東京市淀橋区西大久保(現在の東京都新宿区歌舞伎町)

最終学歴:東京大学医学部

加賀乙彦の家族:息子はカトリック信者

加賀さんには息子さんと娘さんが1人ずついることが分かっています。

息子さんの小木多加志さんは一般人で、年齢や職業、詳しい経歴は公表していません。

分かっているのは、加賀さん同様、カトリック信者として生活していることです。


加賀さんは自分の死後、「息子を中心にカトリック系の知人たちが追悼ミサをしてくれる」気がするとのこと。

しかしキリスト教の信仰がない知人たちに、無理やりミサには来て欲しくないといいます。

そのため多加志さんと娘さんによる密葬だけで済ませて欲しいのが本音だそうです。

加賀さんは携帯電話のボタンを押すだけで、親子で通話できるように設定しています。

埼玉県に暮らす多加志さんは、万一のときにすぐ東京都の父の家に駆けつけるつもりなのでしょう。

いつでも気に掛けてくれる息子さんの気持ちをありがたく感じながらも、自分の死後については心配が絶えない様子ですね。

加賀乙彦の家族:娘は加賀真帆

加賀さんの娘さんは、ショッピングチャンネル「QVC」でナビゲーターを務める加賀真帆さんです。

「ほっと茨城テレビ」の「グットモーニングいばらき」でMCを務めた後、FM群馬のアナウンサーからフリーとなりました。

「QVC」では2001年からナビゲーターを務め、明るい語り口調で親しまれています。

千葉県在住ですが、「パパ」と呼んで慕う加賀さんとは非常に仲良しで、休みの日は実家に入り浸ることも多いそうです。

親子でスペイン旅行を楽しんだこともあるそうで、2人は年齢を重ねても変わらず深い愛情で結ばれている様子。

加賀さんは明るくエネルギッシュな真帆さんの存在を、頼もしく、愛おしく感じているのでしょうね。

加賀乙彦の家族:妻はアマチュアのヴァイオリン奏者

2009年、加賀さんは最愛の妻を突然失いました。

入浴中に風呂桶の中で亡くなっていたそうです。

死因はくも膜下出血でした。

加賀さんは予期せぬ別れによって、深い悲しみに暮れたはずです。

奥さんはアマチュアのオーケストラで第1ヴァイオリンを担当するほど、楽器演奏のスキルが高かったといいます。

加賀さんは「妻は突然逝ってしまったが、晩年まで好きなことに取り組めたのだし、幸せな死に方だった」と考えるようにしているとのこと。

2022年現在は奥さんの死と折り合いを付け、成長した子供たちに支えられながら、静かで平穏な日々を送っているようですね。

加賀乙彦の追分の別荘

加賀さんは長野県の信濃追分に別荘を持っています。

人気を感じられない別荘に籠り、読書に明け暮れる時間を過ごすと、東京都へは帰りたくなくなるそうです。

特に松尾芭蕉関連の書籍を多く読んでいるとのこと。

お気に入りは『芭蕉七部集』の「幻住庵記」です。

圧倒的に美しい文章に魅了され、時間を忘れて読みふけっている様子でした。

ただ夕方、暗くなる前に散歩へ出かけるようにしているそうです。

午後5時にお寺の鐘が鳴ると、すぐ別荘を飛び出し、日が暮れる前に帰宅します。

慌ただしい散歩ですが、きちんと体力をキープするために必要な日課なのでしょうね。

加賀乙彦の『宣告』のモデル


加賀さんの代表作『宣告』は、拘置所に収容された死刑囚の姿を生々しく描いた作品です。

死刑執行の日が来るのを怯えながら待つ楠本を中心に、殺人犯たちの様子を若い精神科医が見守るストーリー。

生と死の狭間にいる死刑囚たちの「拘禁ノイローゼの実態」を描き切った傑作とされています。

精神科医としての加賀さん自身の経験を土台に書かれた本作。

登場人物のモデルとなったのは、実在の死刑囚・正田昭でした。

東京拘置所に勤務していた時期に正田と知り合い、彼が文通相手に送った手紙に基づいて小説を執筆したそうです。

正田は仲間2人と共に証券ブローカーを殺害し、現金41万円を強奪。

遺体を新橋のバー「メッカ」の天井裏に隠し、殺人犯として逮捕されました。

正田は獄中でキリスト教に感銘を受け、カトリック教徒となります。

以降は模範囚として過ごす傍ら、女性と文通交際を始めました。

1963年に死刑が確定後、心を健全に保つためか、獄中で小説を執筆し始めます。

同年に完成した小説『サハラの水』は、群像新人文学賞の候補となりました。

1969年12月9日に死刑が執行され、40歳で没しています。

加賀さんは正田から影響を受け、自身もカトリック教徒となりました。

キリスト教に感化されたのは正田のおかげですから、彼のことを「恩人」とさえ語っています。

『宣告』では精神科医らしく死刑囚の複雑な内面を的確につづり、またキリスト教徒らしい人間心理を描きました。


「いくら殺人犯とはいえ、死刑執行まで怯えながら過ごすというのは、極めて非人間的な扱いを受けていることになる」

きっと加賀さんは上記のように考えて、死刑廃止論を展開してきたのでしょう。

凶悪犯罪に手を染めた正田の人間らしい姿を、加賀さんだけはしっかりと見届けたと言えるのでしょうね。

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