山口百恵の全盛期がかっこいい。若い頃を知らない世代になぜ人気?長く愛される歌の魅力

1980年、人気絶頂のなか引退した歌手の山口百恵(やまぐち ももえ)さん。

それから40年あまりが過ぎた2023年現在、人気は衰えないどころかその歌声は当時を知らない若い世代をも魅了しています。

今回はなぜ百恵さんが世代を問わずかっこいいと言われるのか、全盛期の活躍や最近のニュースからその理由をさぐっていきます。

山口百恵のプロフィール

本名:山口百恵(結婚した現在は三浦百恵)

生年月日:1959年(昭和34年)1月17日

出身地:東京都渋谷区

活動期間:1973年~1980年

所属事務所:株式会社ホリプロダクション(現在の株式会社ホリプロ)

山口百恵は全盛期の「横須賀ストーリー」から特にかっこいい

山口百恵さんは、オーディション番組「スター誕生!」への出演をきっかけにレコードデビューを果たします。

2枚目のシングル「青い果実」のヒットで早くも人気歌手の仲間入り。

さらに、同い年のアイドル歌手である森昌子さんや桜田淳子さんとともに「花の中三トリオ」と呼ばれ幅広い世代に認知されます。


初期の百恵さんは、中学生が歌うには過激な歌詞を凛とした表情で歌うことで注目を集めました。

特に、デビュー2年目に発売された「ひと夏の経験」は聞き手にインパクトを残す曲です。

まだ百恵さんの歌を聴き始めたばかりだという方も、以前に聞き覚えがあると感じるもののひとつではないでしょうか。

たくさんのファンが、初期の山口百恵さんを代表する1曲に挙げる作品です。

歌声は初々しいですが、ステージ上での振る舞いに落ち着きが感じられますね。

15歳にしてすでにかっこいいです。

さて、百恵さんにとって大きな飛躍となる作品はそれから2年後に登場することになります。

アイドルからシンガーへの脱皮に成功した「横須賀ストーリー」

山口百恵さんの全盛期はいつからになるのかといえば「横須賀ストーリー」のリリース以降と思われます。

この歌を手がけたのは、ロックバンド「ダウンタウンブギウギバンド」の楽曲を手がけていた阿木燿子・宇崎竜童夫妻。


楽曲提供の依頼をしたのは、なんと百恵さん自身です。

この歌を境に、早熟な少女の心情を歌ったものから歌が一本の映画のようなドラマチックな作品へと変化します。

アイドル歌手が自分自身の意見を作品に反映させることは、今ではそれほど珍しいことではないかもしれません。

しかし、作り手とアイドルの役割がはっきりしていた1976年当時にそれができた山口百恵さんはただものではありませんね。

「横須賀ストーリー」制作時のドキュメンタリーと歌唱シーン(5分37秒から)の動画が以下になります。

この歌は、百恵さんと同世代の歌手である野口五郎さんや渡辺真知子さんなど多くの歌手にカバーされています。

百恵さんのご子息である三浦祐太朗さんも歌われているので、声質の類似点を探しながら聴くと楽しそうですね。

新境地を開拓した「秋桜」

「横須賀ストーリー」でアイドルから人の心を動かす歌手へとステップアップした山口百恵さん。

その後、歌謡曲の枠を超えたスタンダードナンバーを世に送り出します。

まずは結婚前日の母と娘を描いた「秋桜」。


実は、フォーク歌手のさだまさしさんの曲は百恵さんの歌は似合わないという声もあったようです。

しかし、この百恵さんは見事に歌を自分のものにして歌いきりました。

今では百恵さんの代表曲としてだけでなく、結婚式の定番ソングになっていますよね。

歌手としてさらなる進化を証明した「いい日旅立ち」

「秋桜」から1年後に発売された「いい日旅立ち」はさだまさしさんと同様に強い個性をもった谷村新司さんの作詞です。

「秋桜」と同じく結婚に関する歌のようにも聞えますが、何度も聞くとそうではないことが分かります。

流行歌からいつまでも愛され続ける名曲へ

僅か数年の間に、聞き手の想像力を掻き立てる存在になった百恵さん。

仕事に対する向き合い方もかっこいいと思いませんか。

作り手と歌い手がプロ根性を注ぎ込んで作られたであろうこの2曲をぜひ続けて聴いてみてください。

この2曲がいかに愛されつ続けているか、SNSでも感じることができました。

これからも日本のどこかで聴かれ、愛され続けていくのでしょうね。

誰もが認める代表曲のひとつ「プレイバックPart2」

アップテンポの歌謡曲路線でも印象的な曲を発表していきます。

サビで歌の中の男性に啖呵を切るこの作品を忘れるわけにはいきません。

この歌にかんしては、余計な言葉は少なめに。

かっこいい百恵さんを聴きたいならまずこれをどうぞ。

山口百恵は若い世代からなぜ人気を得たのか

さて、ここからは若い世代が百恵さんと接点を持つきっかけになったであろう例を挙げてみましょう。

アニメに登場する

百恵さんの引退後に生まれた世代は、アニメ「ちびまる子ちゃん」のなかで名前を覚えたという人も多いですよね。

主人公が百恵さんの大ファンの設定で、頻繁に「百恵ちゃん」という単語を耳にしたものです。

全盛期に歌った楽曲がカバーアルバムの常連となる

また、2000年代に入ってからは音楽業界でカバーアルバムのリリースラッシュがありました。


ブームの火付け役となった徳永英明さんは、百恵さんの楽曲から3曲を選曲しており、影響力の大きさを感じましたね。

このように、引退後にメディアで百恵さんの名前を全く聞かなくなる時期はありませんでした。

引退前最後のコンサートがテレビで放映される

最近、山口百恵さんの名前を以前にも増してよく聞くようになったように感じます。

きっかけは、2020年10月3日NHK BSプレミアムでちょうど百恵さんのラストコンサートがテレビで放映されたことでしょう。

百恵さんが若い世代から人気なのは、歌声から立ち振る舞いまですべてが自信に満ちているところではないでしょうか。

このようなアイドルは日本では他にいません。

そのコンサートを臨場感たっぷりの映像で見れば、誰もが本当にかっこいいと思うはずです。

若い世代からの反響について、こんな記事があります。

リアルタイムで山口百恵を知らない若い世代も”伝説”を目の当たりにし、感動の声を上げているそうです

これからも、百恵さんが歌った最後の歌のように、約束はなくても時々現れて新しいファンを獲得する存在であり続けるでしょう。

引退後も語り継がれる歌声の魅力

次々と記憶に残るヒット曲を飛ばし続けてきた山口百恵さん。

しかし、出演した映画やドラマのほとんどで相手役だった俳優の三浦友和さんと結婚し、引退します。

1980年10月、まだ21歳の時でした。

当時の百恵さんに関するプロジェクトに関わっていた方々はこの決断をどう思ったのでしょう。

ここで、ある曲を聴いていただきたいのです。

「愛染橋」は、それまで磨かれてきた百恵さんの歌心が最大限に生かされた味わい深い作品です。


大変興味深いのは、三浦友和さんとの交際宣言と婚約発表の間の期間に発売されていることなんですよ。

この歌の主人公は、迷いながらも結婚を否定します。

制作チームから百恵さんへの、簡単に結婚なんてさせないというメッセージだと考えるのは深読みのし過ぎでしょうか。

真相はともかくプライベートと逆の心境を歌える百恵さんはかっこいいですよね。

宇崎竜童・阿木燿子コンビの集大成「ロックンロール・ウィドウ」

「横須賀ストーリー」や「プレイバックPart2」をグレードアップさせたのがこちら。

背伸びをして歌謡曲に挑んでいた少女が、貫禄たっぷりにロックンロールを歌う歌姫に成長しましたね。


新しい曲を発表する度に新たな顔をみせてくれた山口さん。

引退後も様々な形で新しいファンを獲得していくことになります。

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